『天籟魔訶─前篇─村南村北行人絶』 GM:鳩麦

メイン 見学

PC1:"モード" 篠内(しのうちカエデ キャラシート PL:敗者T
PC2:"ベニガサ" 火之江 荊(ひのえ けい キャラシート PL:いーさにうむ
PC3:"シノディックピリオド" 真庭丹(まにわにとうか キャラシート PL:日向

  • PR
  • OP1:篠内カエデ
  • OP2:火之江荊
  • OP3:真庭丹とうか
  • MI0:合流
  • MA1:12月14日
  • MI1
  • MI2
  • CR
  • CR2
  • Inter Mission

  •  関連セッション
      『刃鋼の閃き、黄昏を裂いて』 GM:森田
      『鹿島四方幡血風譚』 GM:鳩麦
      『鹿島四方幡浪漫飛行』 GM:森田
      『foRest』 GM:鳩麦
      『狼牙の女、野望に猛ること』 GM:森田
      『ジャンクヤード・ハイキングデイ』 GM:森田
      『その抱擁は誰が為に』 GM:鳩麦



     12月12日

    GM:N市第十二地区の中でもここ、鹿島四方幡は特殊な区画である。
    GM:在住者は専ら暴力団、半グレ、流れ者
    GM:UGNの監視下にあるとはいえ、治安そのものは決して良いとは言えない。
    GM:中天に白日が座す昼間であろうと、仄暗いネオンサインが浮かぶ夜の帷の中であろうと
    GM:ここは、常になんらかの喧騒にまみれている。まるで、それが日常だとでも言わんばかりに。
    GM:……
    GM:………
    GM:…………冷たい夜風と雨粒が、重ねた衣服の上から乾いた肌を刺激する、そんな、何でもない冬の日の事
    GM:日常とは些か異なる喧騒が、そこにはあった

    GM:──!
    GM:怒号
    GM:───! ──! ───!
    GM:怒号 怒号 怒号
    GM:表通りを飛び交う怒号が夜の闇に反響しては、雨音の中に消えていく。
    GM:背中に受ける声を意にも介さず、二人の男が路地裏へと降り立った。
    ”朱厭”:一人は、乾隆剣と呼ばれる大陸の武器を携えた細身の男。一つに束ねた長髪は、その狐のような顔立ちも相まって獣の尾を彷彿とさせる。
    ”鎧門”:もう一人は、ガントレット宛らに両腕に装着された大盾が小さく見えるほどの巨躯の男。刈り込まれた短髪に彫りの深い顰め面と、細身の男とはある意味対称的な見た目である。
    ”朱厭”:「…ええ仕事やったわ。"鎧門"サン」細身の男が、どこか嫌味な調子で言い放つ。
    ”鎧門”:「……………」巨躯の男は口を開かない。その脇には、一人の青年が抱えられている。
    ”朱厭”:「………はん」
    ”朱厭”:嘆息と共に、吐き捨てて
    ”朱厭”:「しょーもな。ほんまにお人形さんやんか」
    ”朱厭”:「"王の為"言うてた君はどこ行ってもうたんかなぁ」
    ”鎧門”:……返答はない
    ”朱厭”:「…チッ」
    GM:その舌打ちとほぼ同時、二人の前方の空間が歪み、虚空のトンネルの中からウ──ゥゥと、モーターが駆動するような音が漏れる。
    ”カトス”:『"朱厭"、"鎧門"』
    ”カトス”:『先に回収する、それを渡せ』
    ”カトス”:現れたのは、車椅子に乗った女性。
    ”カトス”:頭部の上半分は渦を巻くように捩れた鉄仮面で覆われ、頭頂部から伸びる数十本のコードが四肢と結合している。
    ”朱厭”:「……ん」"朱厭"と呼ばれた細身の男が"鎧門"の抱える青年を担ごうとした矢先
    GM:ふわり、と宙に浮いた青年が、車椅子の女の傍へと移動する。
    ”カトス”:『後は手筈通りだ、30分後に門を開く。それまで、せいぜい頑張って逃げるんだな』
    ”カトス”:抑揚の無い機械音声でそう告げると、車椅子の女は歪んだ空間の中に消えていった。
    ”朱厭”:「……上からしかモノ言えんのか、あの女。」
    ”朱厭”:「あんたのとこのガキと似てんちゃう?」
    ”鎧門”:「…………」
    ”朱厭”:「……なぁ」
    ”朱厭”:「今頃何してんねやろなぁ」
    ”鎧門”:「…………」
    ”朱厭”:「……ほんならな」
    ”朱厭”:苛立ち混じりの顔を浮かべ、狐顔の男はその場を後にする。今、これ以上この男と行動を共にする理由もない
    ”朱厭”:(…………)
    ”朱厭”:四足獣のように身体をしならせ、闇に乱立するコンクリートの森を駆け抜ける
    ”朱厭”:(……気に入らん)
    ”朱厭”:思い浮かべるのは、あの大盾の男
    ”朱厭”:(お前は一体何がしたいんや)
    ”朱厭”:(守りたいもんの為に手駒になって、それで守りたいもんに逃げられて。残ったんは傀儡になった自分だけ)
    ”朱厭”:………頭を過ぎるのは、過去の自分
    ”朱厭”:(アホらしい……)
    ”朱厭”:大切なものを奪われ、奪った者に従い、自ら傀儡になる事を選んだ。
    ”朱厭”:そうすればきっと、少なくとも、今自分が立ち向かわない理由になると……そう、思ったから。
    ”朱厭”:「………お前は、一体」
    ”朱厭”:「何がしたいんや」
    ”朱厭”:……立ち止まり、ポケットから携帯端末を取り出すと
    ”朱厭”:黒く艶やかな尾を揺らし、男は闇の中へと消えていった。




    GM:では定刻になりましたので
    GM:天籟魔訶討伐セッション
    GM:前編
    GM:始めていきたいと思います
    火之江 荊:宜しくお願いします!
    真庭丹とうか:よろしくお願いします!!
    GM:よろしくお願いします!
    GM:ではまずトレーラーから!

     "天籟魔訶"セル

     2015年12月6日
     αトランスを下地とした
     ジャーム化促進薬の開発に着手。

     約7年前に中国、福建省にて設立された
     研究専門のセルである。

     2018年8月30日
     高濃度のレネゲイド塊として
     ジャームの素材使用を提案、実証実験を開始。
     また、現時点より当薬物を伏魔藥と呼称する。

     首魁の名は朱天影、又の名を"マスターカルラ"

     2019年2月17日
     伏魔藥の試作型が完成。
     個体毎に表れる効果に差異を確認、
     継続的に研究を重ねる必要がある。

     主な研究対象は「ジャーム」

     2020年1月6日
     これまで不定であった活動拠点を、
     日本の地方都市「N市」へと定める。
     特に理由はない。強いて言えば興味本位だ。

     薬物による人為的な覚醒、
     およびジャーム化の促進等の被害が
     世界各地で確認されているが

     2020年3月8日
     N市に潜伏中の黛一家が市街地を襲撃。
     また、UGN構成員との対面を済ませる。

     その目的……マスターカルラ自身の情報を
     知る者は、何故かほとんど存在しない。

     2020年5月1日
     アーティファクト"枢霊柩"の
     使用を目的に鷺宮邸を訪問。
     器物に宿るレネゲイドとの対話を行う。

     「特段隠すような事でもないんだけどねぇ」

     2020年7月30日
     「鉱床」の情報を入手。
     急遽、裏側へと人材を派遣する。

     「治したい病気があるのさ」
     「私が嫌いなものを無くす為にね」

     2020年8月7日
     鉱床の独占は叶わなかったが、
     「魔人」なる存在の死体を入手。
     解剖、分析を開始する。

     「これが2割、あとの8割は」

     2020年8月10日
     体外受精を敢行。
     被験体の中で最も長く生存した
     ジャームの精液を使用し、着床に成功する。

     「ただの、私の興味本位さね」

     2020年8月28日
     伏魔藥の改良に成功。
     魔人の特性を再現する効果を確認。

     「善悪、優劣、美醜、強弱、貧富、長短、
     賢愚、虚実、栄衰、損得、有無、生死」

     2020年9月8日
     ジャームが形成するコミュニティには
     「病葉」と呼ばれていた集落を参照。
     翌日より現地調査を開始する。

     「どうだっていいのさ、そんな事は」

     2020年1■月■0日
     ■■■■■■■

     「私は、ただあるがままに時を過ごし、
     ただあるがままに」

     2020年12月15日
     最後の実証実験を開始する


     「世界でも救ってあげるとしよう」


      ダブルクロス The 3rd Edition
      『天籟魔訶』
      ダブルクロス 、それは裏切りを意味する言葉

     そして

     「どうだい?君も一緒に」
     「平和な世界でも見に行こう」

     これは、一つの終わりの物語。
    GM:では自己紹介の方やっていきましょう
    GM:前篇メンバー!
    GM:まずPC3、真庭丹さんから!
    GMhttps://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYmZjelwMM
    GM:どうぞ!
    真庭丹とうか:はいさい
    真庭丹とうか:荒事専門の請負屋兼、高校生の真庭丹とうかです。
    真庭丹とうか:常に無表情でぶっきらぼう、実年齢よりは大人びていますが、
    真庭丹とうか:興味を惹かれる事柄には子供の様な貪欲さを見せるタイプ。
    真庭丹とうか:行動はストレートで、自分の信念を曲げない性格。辛党。
    GM:なるほどね
    真庭丹とうか:幼少期、児童オーヴァードを生物兵器として売り捌くFHセル"アビサル"に誘拐され、
    真庭丹とうか:人体改造を施されたり、能力を用いた戦闘技術を叩き込まれました。
    真庭丹とうか:その後は反社組織に売られましたが、縛られた生活に嫌気がさしたので
    真庭丹とうか:組織間抗争中に事故死を装って逃亡。
    真庭丹とうか:素性を隠しつつ組織を転々としながら、根無し草で金を稼いできました。
    GM:物騒な肩書通りの物騒な経歴だ
    真庭丹とうか:現在は貯蓄に余裕が出てきたので、通信制の高校に通いながら
    真庭丹とうか:フリーランスの荒事請負屋"おつきみ屋"をSNS上に立ち上げて仕事を選ぶように。
    真庭丹とうか:トライブリードによる三重コーティングを施した紙を自在に操り、
    真庭丹とうか:戦況に応じて形態変化させることでを汎用性と応用力を得た攻撃手段を取ります。
    真庭丹とうか:データ的には、《迎撃する魔眼》による手数特化の単体RC対抗種アタッカー。
    真庭丹とうか:トライなので申し訳程度に、対多ラウンド持続バフや妖精の手で支援もします。
    真庭丹とうか:以上、よろしくお願いいたします!
    GM:対抗種を火力伸ばしじゃなくて確保に使うタイプの構築、クールでいいですね
    GM:能力も早く実働見たいタイプの面白さを感じるので
    GM:めっちゃ楽しみです
    真庭丹とうか:なんとこの時期に及んでの新規キャラなので、お手柔らかに……
    GM:ではそんな人生経験豊富なJKのハンドアウトはこちら!

      PC3 真庭丹トウカ
     シナリオロイス:
     『"グリン・レッド" 玄藤豪人』

     12月14日

     荒事専門の何でも屋を営むあなたに助力を依頼してきたのは「白地会系暴力団 黒山羊一家」の首領、玄藤豪人。
     先日発生した「スティーモファミリーへの襲撃事件」を受けて締結された、鹿島四方幡を根城とする無頼達の同盟、その中心人物である。
     「一度直接話がしたい」という先方からの要望で鹿島四方幡へと招かれたあなたは、暫しの間玄藤豪人との会談を行う事となる。その途中…「"朱厭"を発見した」という連絡が舞い込むまでは。

    GM:という訳で
    GM:ヤの人たちから仕事頼まれます
    真庭丹とうか:中々の大口案件、報酬に期待が持てます
    GM:ヤの人がJKに…?と思うかもしれませんが
    GM:それだけなりふりかまっていられない状況にあると思ってください
    真庭丹とうか:荒事を依頼するというのは、大抵切迫した状況と相場が決まっている
    GM:理解が早い!では…頑張ってくれ!
    真庭丹とうか:頑張ります!
    GM:OK!では次!
    GM:PC2,火之江さん!
    火之江 荊:応。
    火之江 荊http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYiZvqpAMM
    GM:どうぞ!
    火之江 荊:「外道は好かん。野垂れ死ぬ方が幾らか上等」
    火之江 荊:「姓を火之江(ヒノエ)、名は荊(ケイ)。──通り名は“ベニガサ”。ただの流れモンだ」
    火之江 荊:数ヶ月前にふらりとN市に現れた、榛色の着流しを身に纏い、鮮やかな緋色の和傘を提げる女剣士。
    火之江 荊:殺傷力のある紅い旋風を自在に生み出し、“紅傘”による連撃と併せて敵を翻弄する戦法を得手とする。
    火之江 荊:刀鍛冶であり極道でもある市外の一族、和堂家の一人だったが、代々伝わる“紅傘”の使い手となったことを受けて出奔。
    火之江 荊:強者と見えることを求め続ける、戦いのひと。その本性は獣。
    火之江 荊:依頼主は問わないが、仁義や流儀に反する仕事を請けない主義。
    火之江 荊:性格はやや粗暴で好戦的。一方で、義理を重んじ、世話焼きな一面があるとか。
    火之江 荊:データ的には、ハヌ/ウロで聖剣を振り回す白兵単体アタッカー。
    火之江 荊:《吹き飛ばし》《氷の茨》、《ライトスピード》「聖剣効果」のギミックを両方搭載した欲張りセット。
    火之江 荊:成長で火力を据え置いた分、《援護の風》《ウィンドブレス》で器用に立ち回っていきたい。
    GM:殺意構築ですね
    火之江 荊:多段ヒットは生命を刈り取る形をしています
    火之江 荊:今回は出自に近しい人達からの依頼、血が滾りますね
    GM:風死(ウインドブレス)
    GM:そう、最もステージとの親和性が高く
    GM:パーティの保護者枠でもあります
    火之江 荊:最年長。粗暴ながらに世話を焼いていきたい。
    火之江 荊:以上、宜しくお願いします!
    GM:押忍!ではお姉ちゃんのハンドアウトはこちら!

      PC2 火之江荊
     シナリオロイス:
     『"朱厭" リァオ』

     12月14日

     第十二地区は鹿島四方幡を根城とする「黒山羊一家 菅原組」組長、菅原武正から、あなたはとある案件への助力を頼まれる。
     なんでも、先日発生した「スティーモファミリーへの襲撃事件」を不安視する鹿島四方幡中の無頼達の間で一時的な同盟が締結、街中総出となってとあるFHセルの構成員を捜索しているのだという。
     「まあ、見かけたら教えてくれや。力づくで連れてきてくれても構わねぇ」
     渡された写真に写っているのは、長髪で狐顔の男。
     そして、あなたは偶々足を踏み入れたのは路地裏にて…この男と対面する事となる。

    GM:という事で、さっきのマスターシーンに出てた奴といきなりエンカウントします
    火之江 荊:へェ、強そうだ。滾るねえ
    GM:その滾る血で復活を何度も削る気でしょう…!?
    火之江 荊:えいえいっ
    GM:くっ…おのれ…頑張ってくれ…!
    火之江 荊:精一杯頑張ります!
    GM:OK!では最後!
    GM:PC1,カエデちゃん!
    GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY-9PbmgMM
    GM:どうぞ!
    篠内カエデ:はーい
    篠内カエデ:零細FHセル“ジャンクヤード”の一員、篠内カエデです。12歳です。
    篠内カエデ:元々はどこにでもいる普通の被虐待児でしたが
    GM:息を吐くように重い設定を‥‥こいつ、出来るな‥…
    篠内カエデ:ある日どこからともなく現れた竜が両親を殺したことで自由の身になり、それと行動を共にする中でFH入りする流れと相成りました。
    篠内カエデ:しかしその後も色々とあり
    GM:人生ハードモードからの裏N市、前世で何をしたっていうんだ…
    篠内カエデ:(拠点としていた裏N市から帰還、セル活動としてのぼったくりバーの経営、UGNによる検挙&壊滅など)
    GM:あたしゃ楽しそうで良かったよ‥‥
    篠内カエデ:現在のところ、不安定な立場ながらも、UGNからの仕事を受けたりする程度には日の当たる道に戻りつつあるとかないとかの模様です。
    篠内カエデ:その節はユーカさんにもお世話になりました……。
    GM:いやぁ私は何も。あはは
    GM:リスちゃんが一足先に動いたので
    GM:カエデちゃんにも動いてほしかったんですよね
    篠内カエデ:誠にありがとうございます
    GM:君達はまだ歩き始めたばかりだから…この日の当たる道をよ…
    GM:あと
    GM:構築も随分防御寄りになられて
    篠内カエデ:そうなんですね
    GM:え、かっっ…え、硬くない?ってなってた
    篠内カエデ:竜にはアルメリアという名前を付けており、以前は何かあるたびに寄ってきた人間を殺しがちだったのですが
    篠内カエデ:最近はちょっと大人しくなりました。そういう体で性能が変化しています
    GM:まさにリジェネレイトですね
    篠内カエデ:本人の言動は変わらずクソガキのそれを予定しており、あらゆる情動をケンカを売ることで表現する予定ですが
    篠内カエデ:果たしてその内面には変化があるのかないのか……
    篠内カエデ:ビルドとしては先述の通り防御特化!
    GM:範囲軽減が偉い
    篠内カエデ:ヴィークルや防具で素の装甲を高めつつ、カバーリングとダメージ軽減エフェクトをアホほど積み込みました。後者は範囲化もできる。
    篠内カエデ:実際どれくらい通用するのか分かりませんが、うまいことなんとかなるといいなあと思っています。
    GM:やりたい放題やりやがってよ…
    篠内カエデ:あ、あとそう
    GM:でも防御専門ユニットはこういう所が楽しいんだよな
    篠内カエデ:せっかくFHなのでフローズンリリーを取ったりもしています。みんなの判定を手助けするぞ。
    GM:FHの極悪エンブレム!!
    篠内カエデ:リーダーが遺してくれたぼったくりバーの売り上げはわたしが有効に活用してあげるからね……。
    篠内カエデ:(死んでません)
    篠内カエデ:長くなりましたが以上です!
    GM:ではそんな優良不良娘のハンドアウトはこちら!

      PC1 篠内カエデ
     シナリオロイス:
     『"尸狼星" ハン・シェンイン』

     12月13日

     黒雲が月光を遮り、冷たい雨が降り頻る夜の事。
     UGNから請け負った仕事の帰り道、あなたは襤褸を纏った女が道端に倒れているのを発見する。
     使命感か、それとも単なる気紛れか、あなたが手を差し伸べようとしたその矢先
     女性は射殺すような、けれど、どこか縋り付くような目で、あなたの顔を見据えると、ゆっくりと震える声でこう漏らす。
     「…頼む…私に力を貸してくれ」
     「……救いたい奴が居るんだ」
     彼女の名は『ハン・シェンイン』
     現"イエローコゥト"セルのリーダーであり、"五凶星"の一人『ハン・ジュジエ』の実の娘でもある。

    GM:あのイエローコゥトの人が倒れてるので、手を貸してあげてください
    篠内カエデ:仕方ないなー
    篠内カエデ:めっちゃ貸します。きっとお礼も期待できるに違いないぜ
    GM:ちなみにイエローコゥトの事は知ってても知らなくても大丈夫です
    篠内カエデ:たぶん知らないかな……?
    GM:押忍!ではそんな感じで行きましょう!
    篠内カエデ:知ってた方がよければリーダーから聞いているかも
    篠内カエデ:じゃあやっぱり知らない!
    篠内カエデ:よろしくお願いいたします
    GM:よろしくお願いします!

    GM:では自己紹介も終わりましたので、OP1から始めていきましょう

    GM:登場侵蝕をお願いします
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:36->43)


    12月13日
    N市 第8地区

    GM:──"ジャンクヤード"
    GM:元は『裏N市』にて活動を行っていたが、「鉱床」をめぐる争奪戦に勝利した事がきっかけとなり、表の世界で生きていく事を選んだFHセル。
    GM:セルリーダーのオオサワ主導の下、第5地区にセル名を冠したバーを経営していたが…その経営形態を訝しんだUGNから調査に踏み入られた事で、現在は保護観察対象の名目で暫定的なUGNイリーガルとしての活動も行っている。
    GM: 
    GM:……そんな現状に、未だ僅かな戸惑いを残すある日の事
    GM:季節は冬、時間帯は夜、天候は雨
    GM:UGNから請け負った仕事からの帰り道、ほんの少し遠出をしていたあなたは今、一人で暗がりの中を歩いている。
    GM:雨雲に覆われた、一層深い夜の闇。点在する街灯と24時間営業のコンビニ、自動販売機の明かりだけが視界に浮かぶ。
    GM:天候も相まってか、人通りは全くと言っていいほど無い
    篠内カエデ:……ずし、ずし、ずし。
    篠内カエデ:雨音に紛れ、重く低い足音が刻まれている。
    篠内カエデ:馬ほどの大きさがある、漆黒の蜥蜴──のように見える。が、よく観察すれば、尋常の爬虫類ともまた体のつくりが違う。

    篠内カエデ:鱗のないのっぺりとした体表。瞼のない真ん丸の黄色い目。甲殻と牙が一体化したようなギザギザの口元。
    篠内カエデ:総じて、真っ当な生物と言うより、戯画の怪物をそのまま現実に持ち出してきたかのようだ。
    篠内カエデ:半開きの顎から覗く、いやに鮮やかな赤色の口腔が、その印象をなおも助長する。
    篠内カエデ:そして、それは乗騎なのだった。規則的な歩を刻む怪物の背に、跨る小柄な人影がひとつ。
    篠内カエデ:赤いビニール傘に隠れて、その姿の仔細は定かではない。
    GM:仄かな光に照らされる道を、怪物の背に跨った君は上から見下ろしている
    GM:故に、だろうか。君の目には、決して広くはない道路の端から端までが良く見えていた
    GM:明かりを灯す自販機の向こう側から
    GM:人の脚が、伸びているのも
    GM:そして、ズシン、ズシン、という音と振動に反応してか
    GM:その脚がピクリ、と動いた。
    篠内カエデ:……異形の竜の歩みは止まらない。
    篠内カエデ:乗り手が自販機の陰を見下ろせる位置に来るまでは、だ。停止から一拍の──躊躇うような──間を置いて、傘が傾く。持ち主がそちらを覗き込む動きに付随して。
    GM:……半目を開いて、うなだれるように倒れた一人の女性が、君の顔を見上げている。
    ハン・シェンイン:黒真珠のような瞳を覗かせる切れ長の目、整った鼻筋に玉のような肌をした、容姿端麗の女性。
    ハン・シェンイン:雨に濡れた長髪が、どこか蠱惑的な雰囲気を醸し出している。
    ハン・シェンイン:僅かに身を起こし、倒れるように、君達の進行方向に身を乗り出す
    ハン・シェンイン:「………」黒い影のような怪物を、しっかりと視認して
    ハン・シェンイン:「……君は‥‥‥どちらだ」
    ハン・シェンイン:「……UGN…か…?」
    篠内カエデ:「……あんなのに付いた覚えなんてない」子供のような高い声が応えを返す。
    篠内カエデ:否。実際に子供なのだ。傘に隠れていた顔立ちは、不機嫌そうに顰められてこそいるものの、その幼さは違えようもない。
    篠内カエデ:「そっちこそ何? 邪魔なんだけど」
    ハン・シェンイン:「……そうか。ああ、それは…良かった。最悪の中の最善…かな…」
    ハン・シェンイン:少しだけ安堵の表情を浮かべると
    ハン・シェンイン:「邪魔をしてでも…頼みたい事があると言えば」
    ハン・シェンイン:「君は…聞いてくれるかい?」
    篠内カエデ:「ふーん。こんな子供に縋りつくくらい困ってるんだ」調子は変えない。つまり、やはり不機嫌そうに。
    篠内カエデ:「言うだけ言ってみたら? 面白いから聞いてあげる」
    ハン・シェンイン:「………」僅かに唇を噛んで
    ハン・シェンイン:「私に…」
    ハン・シェンイン:「…頼む…私に力を貸してくれ」
    ハン・シェンイン:僅かに、頭を下げる
    ハン・シェンイン:「どうしても」
    ハン・シェンイン:「……救いたい奴が居るんだ」
    ハン・シェンイン:細く、押し殺すような声。心身の衰弱もあるのだろうが…それ以上に、乞食のように縋り付き、頭を下げる事自体が酷く苦痛なのだろう。
    篠内カエデ:「……」
    篠内カエデ:乗騎の背中に視線を落とす。
    ハン・シェンイン:「金でも、武器でも、なんでも差し出す」
    篠内カエデ:「…………」
    篠内カエデ:その表情に一時、困ったような色が混ざって。
    ハン・シェンイン:「……私には…もう」
    ハン・シェンイン:「こんな手しか…残ってないんだ…」
    篠内カエデ:「……いくら?」
    篠内カエデ:「いくら出せんの」
    篠内カエデ:視線を外したまま、呟くようにして尋ねる。
    ハン・シェンイン:「………具体的な数字までは、提示出来ないけど」
    ハン・シェンイン:「クルマぐらいなら買える…らしい」
    ハン・シェンイン:「………すまない。私もよく分かっていない」
    篠内カエデ:「なにそれ」
    ハン・シェンイン:「そういうのは全部……鎧も…‥部下の仕事だったから」
    篠内カエデ:……実際のところ、よく分からないのは同じだ。
    篠内カエデ:そもそも具体的にいくらだろうと、こんな明らかに面倒そうな話を、聞いてやる義理なんて無いはずなのだけれど。
    アルメリア:……しかし、乗り物にしている竜は、石にでもなったようにこの場を動こうとしない。
    篠内カエデ:諦めたように溜息を吐く。
    篠内カエデ:「……しょうがないな」
    篠内カエデ:「いいよ。この場にいるのがメメとかでも、たぶん」
    篠内カエデ:「こういう捨て猫みたいな人は結局放っておかないんだろうし。わたしが代わりになってあげる」
    ハン・シェンイン:「………」気の抜けた顔を浮かべそうになり、僅かに下を向く
    ハン・シェンイン:「……ありがとう」
    篠内カエデ:「……別に」少し居心地悪そうに言って。
    篠内カエデ:「で、どうすんの」
    ハン・シェンイン:「………そうだね、まず……は…」
    篠内カエデ:「警察とか救急車とか呼ぶ?」
    ハン・シェンイン:「……いや」喋りながら、ふらふらと歩くと、君の跨る竜にもたれかかる
    ハン・シェンイン:「そういうのには…あまり世話になりたくないんだ」
    ハン・シェンイン:「……取り敢えず、道案内をするから…今から言う場所まで運んで欲しい」
    アルメリア:「ぐあ」
    アルメリア:ぱかりと口を大開きにすると、女を咥えて少女の後ろに載せる。
    ハン・シェンイン:「…………手荒なのか丁重なのかも分からないな」
    篠内カエデ:「……わたしだって知らない」その様に、やはり複雑そうな顔をして。
    ハン・シェンイン:「ああ…そうだ。自己紹介がまだだったね」
    ハン・シェンイン:「私は…”尸狼星” ハン・シェンイン」
    ハン・シェンイン:「”イエローコゥト”セルの者だ。聞いたことぐらいはあるだろう?」
    篠内カエデ:「残念。わたし、ちょっと前まで裏とかいうとこにいたから」
    篠内カエデ:「こっちに居ても別に知らなかったかもしれないけど」
    ハン・シェンイン:「‥‥…?五凶星も…知らないのかい…?」
    篠内カエデ:「……知らないってば」
    篠内カエデ:「知らなきゃなんかあんの?」
    ハン・シェンイン:「…………」イエローコゥトの名を名乗り、そんな反応を返された事は初めてだった
    ハン・シェンイン:ほんの少し、不服そうな顔を浮かべると
    ハン・シェンイン:「そうだね…なら、覚えておくといい」
    ハン・シェンイン:「いつか私は…五凶星を超えて、真なる星になる」
    ハン・シェンイン:「知っていたら…何かあるかもしれないよ」
    篠内カエデ:「……はあ」
    篠内カエデ:「頑張ってね」
    篠内カエデ:一切の興味を感じさせない声。
    ハン・シェンイン:「ああ………あ、そこを右に」
    篠内カエデ:前を見て、歩き出した竜に角を曲がらせ。
    篠内カエデ:「……カエデ。それか“モード”」
    篠内カエデ:「一応、よろしく」
    篠内カエデ:背を向けたままで女に返した。

    GM:シーン終了 ロイスのみ可!
    篠内カエデ:ハン・シェンイン 〇憐憫/痛いやつ
    篠内カエデ:以上で!
    GM:OK!では次!

    GM:登場侵蝕をお願いします
    火之江 荊:シーンイン:火之江 荊の侵蝕率:+7(1d10->7) ((侵蝕率:38->45))

     12月14日
     N市 第十二地区
     鹿島四方幡

    GM:先日の雨雲が、未だ空に幕を張っている
    GM:そんな事を思わせるような、厚い雲に覆われた冬空の下。
    GM:流れ者の剣士であるあなたは、第十二地区は鹿島四方幡へと足を運んでいた。
    GM:それは、自身の血を湧き立たせる強者を求めての行動かもしれないし、この区画が纏う雰囲気にどこか懐かしさを覚えたからかもしれない。
    GM:見渡す限りの薄汚れた居酒屋、風俗店、遊戯場、暴力団事務所
    GM:そして
    GM:即刻あなたを取り囲んだ、強面の男が三人
    菅原組A:「……見ねぇ顔だな、姉ちゃん」
    菅原組B:「ちと聞きてぇ事があんだけどよぉ、面貸してくれや」
    火之江 荊:「……へェ。ここいらの挨拶は、他ンとこと違ってお熱いこった」
    火之江 荊:からん、と下駄の音一つ立て、足を止める
    菅原組C:背後に回ったもう一人の男が、あなたの腕を掴もうと手を伸ばす
    火之江 荊:ふ、と。榛色の裾が冬の風に揺れ、
    火之江 荊:瞬きの間に、男たちの背後に立つ
    火之江 荊:遅れて、斬撃。
    菅原組A:「な」
    菅原組B:「に」
    菅原組C:「ぃ!?」
    火之江 荊:男3人、それぞれが肩、脇腹、鳩尾に強烈な痛みを覚えるだろう
    火之江 荊:腰に提げていた紅い和傘が手に移っている。高速の三連撃だ
    GM:一人は肩を押さえて蹲り、一人は身体を九の字に曲げ、一人は息も絶え絶えといった様子で脂汗をかいている
    火之江 荊:「つまらん。弱すぎンだろ」
    GM:その時
    菅原 武政:「ああー!!おい!そこ!」
    GM:向こうの方から、何やら騒がしい男が、あなたの元へ近づいてくる。
    菅原 武政:「今はんな事やってる場合じゃねぇだろ!何遍言やぁ分かんだこのポンコツ共!!」
    菅原組A:「いやだって…見ねぇ顔だったし…」
    菅原 武政:「目つき悪ぃ女に手出して碌な目に遭った事ねぇだろうが!」
    火之江 荊:「悪かったね、目付きが悪くて」
    火之江 荊:振り返りもせず立ち去ろうとしたが、現れた男に興味を示して再び立ち止まる
    菅原 武政:「……っと、すまねぇな。あんた、うちのポンコツ共が……‥」
    火之江 荊:「こんな歓迎は地元じゃ日常茶飯事だ。気にしちゃいねェよ」
    菅原 武政:「寛大な対応。感謝するぜ。こいつら何遍言っても」
    GM:その言葉を遮るように、先ほどと同じ方角からドタドタと駆け寄る音が聞こえてくる
    ヒスイ:「……おい、菅原!一人で動くな言われたん忘れたんかこのポンコツ!!」
    GM:今度は中性的な顔立ちをした長髪の少年が、こちらに向かってくる。
    ヒスイ:少年はそのまま軽くぴょん、と跳ぶと、「菅原」と呼んだその男にヘッドロックをかけ
    ヒスイ:「すまんかったな、そこの姐さん。うちのもんが迷惑かけてしもうた」
    火之江 荊:「あー……嫌、なんてこたァねえよ」
    火之江 荊:うちのもん、という言葉に懐かしさを覚える
    ヒスイ:「何日か前にゴタゴタがあってな、みんなピリピリしとるんじゃ」
    火之江 荊:「アンタ、ここいらの『組』のもんか」
    ヒスイ:「あー…儂は正確に言やぁ違うが、こいつは…」
    ヒスイ:そう言うと、ヘッドロックを解除する
    菅原 武政:「……菅原武政。菅原組ってのをここで取り仕切らせてもらってる」
    菅原 武政:「あんたは?もしかして同業か?」
    火之江 荊:「菅原組。覚えとくよ。──悪ぃね、ヨソモンが土足で踏み入っちまって」
    火之江 荊:「あァ、いや──」
    火之江 荊:逡巡。出奔した家の名を出すか否か、迷って、
    火之江 荊:「……アタシは、ただの流れモンさ」 手にした“紅傘”を握る手を強める
    火之江 荊:「姓を火之江(ヒノエ)、名は荊(ケイ)。──通り名は“ベニガサ”」
    火之江 荊:「アンタんとこの、手荒にしちまって悪かったね」 視線を先程の3人に向けて
    菅原 武政:「いい薬だ。俺も含めてもうちっとシャキッとしてぇ所ではあるがな」
    菅原 武政:「で?見た所根無し草の旅烏…って感じだが」
    菅原 武政:「……身銭稼ぎする気はねぇか?お嬢さん」
    ヒスイ:「‥‥…おい、菅原」
    菅原 武政:「使えるものは何でも使えって指示だろうが」
    火之江 荊:「さっきの話といい、何やらワケアリか」
    菅原 武政:「……二日前か、カチコミと人攫いがあってな」
    火之江 荊:「……へえ、そいつァ穏やかじゃないね」 和傘を地面に立て、寄り掛かるようにする
    菅原 武政:「うちとは直接関係ねぇ組なんだが…これ以上、街自体が舐められるのもよくねぇって話で」
    菅原 武政:「今、街中のヤクザ総出で下手人探しってのをやってる」
    火之江 荊:「そりゃァ難儀な話だ」
    火之江 荊:面子を潰されることを、この『世界』は何より嫌う。
    菅原 武政:「んで、それを主導してんのがうちの上位組織って訳だ」
    火之江 荊:「成程な」 一つ頷く。この一帯のひりつくような空気感の正体にも、得心がいった
    火之江 荊:「菅原サンよ」
    菅原 武政:「…‥…正直、今は猫の手でも借りたい気分‥‥あ?何だ」
    火之江 荊:「アタシは、見ての通り根無し草だが……別に金に困ってるワケじゃァない」
    火之江 荊:「その下手人は、強い奴なのか」
    火之江 荊:「アタシがその話に乗るかどうかは、それで決まる」
    菅原 武政:「………」”これだから目つきの悪い女は”といった様子でため息を吐くと
    菅原 武政:「襲われたのは”スティーモファミリー”、大本はヨーロッパの巨大マフィアで、ここにあるのは日本支部だ」
    菅原 武政:「頭目は今、私設兵何人か連れて本部の方に顔出してっから万全の状態…とは言えねぇ所だが」
    菅原 武政:「それでも、残りの私設兵含めて八割近くの死傷者が出てる
    火之江 荊:「……そりゃァ、派手にやられたもんだ」 眉根を少し寄せる
    菅原 武政:「……で」二枚の写真を取り出す「下手人はこいつらだ」
    火之江 荊:「……」 差し出された写真を睥睨する
    菅原 武政:二枚の写真の内、細身の男が写っている方を指して
    菅原 武政:「”天籟魔訶”セルのエージェント、”朱厭”」
    菅原 武政:もう一枚の、大柄な男を指して
    菅原 武政:「”イエローコゥト”セルの、”鎧門”」
    火之江 荊:この街のFH情勢には詳しくない故に、それがどれだけの勢力を有するのかは分からない。しかし、
    火之江 荊:その二人が、強者であること。それだけがこの女には重要だった
    火之江 荊:名前と顔を、頭にきっちりと叩き込む
    菅原 武政:「…俺が直接、闘ってる所見た訳じゃねぇが」
    菅原 武政:「強い。それは間違いねぇ」
    火之江 荊:男の言葉に、静かに哂う
    火之江 荊:心底愉しそうに。この世に、これ以上の悦楽はないと言わんばかりの歪んだ微笑みで。
    火之江 荊:「──乗った」
    菅原 武政:その笑顔を見て、思わず半歩後ずさる
    菅原 武政:「………いや。うん。やる気があって結構。おじさん期待してますから」
    火之江 荊:「……ンだよ。ヘコむな」
    火之江 荊:表情を戻し、拗ねたように言う
    火之江 荊:「ま────総出で探してるンだ。アタシが出逢えるかどうかは運任せ、さ」
    ヒスイ:「そうじゃ、もし見つけたらここに連絡せぇ」
    ヒスイ:そう言うと、「菅原武政」と名が書かれた名刺を渡す
    火之江 荊:傘を持っていない方の手で受け取る。礼儀も何もない動作だ
    火之江 荊:「応よ」
    菅原 武政:「まぁ、力づくで連れて来てくれても構わねぇがな」
    火之江 荊:「元よりそのつもりさ。……逢って、なンにもなしで、とはならねェよ」
    菅原 武政:「………頼もしいねぇ、ほんと」
    GM:そう言うと、男と少年はその場を後にする
    GM:残されたのは君だけだが…正直、あても何もあったものではない
    GM:さてどうしようかと、考えあぐねていたその時
    GM: 
    GM:…無から有が生えてきたかのように、突如、君の中の衝動がとある気配を感じ取る
    GM:思わず向けた視線の先にあるのは…なんでもない路地裏だ
    火之江 荊:────いる。身体の内の燻る炎が、滾り始める
    火之江 荊:からん、と下駄の音高く。迷うことなく路地裏に足を向ける
    GM:そうして歩を進めた先に居たのは、長髪で細身の男
    GM:君には…背を向けている
    ”朱厭”:「………」
    ”朱厭”:首と肩を軽く鳴らす
    火之江 荊:散歩のような気軽さで路地裏に入る。男を視認し、
    火之江 荊:獰猛に笑い、
    火之江 荊:たん、
    火之江 荊:地を蹴る。“紅傘”を薙ぐ。男の傍を、抜ける
    火之江 荊:──旋風が爆ぜる。
    ”朱厭”:ガギ ィン!!
    ”朱厭”:いつの間にやら展開していた、折り畳み式の両手剣で斬撃を受ける
    ”朱厭”:「………なんや、嗅ぎつけられんの早すぎひん?」
    ”朱厭”:「出待ちでもしてたん?自分」
    火之江 荊:からん、と下駄の音を鳴らして振り返る。
    ”朱厭”:心底めんどくさそうに、口を開く
    火之江 荊:「いいや? 『偶々』通りがかっただけさ」
    ”朱厭”:「…‥自分がラッキーなんか、俺がアンラッキーなんか…いや、両方やな。どうせ」
    火之江 荊:呵呵、と楽しげに哂う。間違いない。写真の片割れ──”朱厭”と呼ばれていた者に、相違ない。
    ”朱厭”:「………はぁ」  「名前ぐらいは聞いといたるわ」
    火之江 荊:「姓を火之江(ヒノエ)、名は荊(ケイ)。──通り名は“ベニガサ”」
    ”朱厭”:「”天籟魔訶” ”朱厭”、リァオ」
    ”朱厭”:「帰ってくれへん?このまま」
    火之江 荊:「ツレないこと言うなよ──昂ぶってんだ、こっちは」
    火之江 荊:「なんにもせずはいサヨナラ、なんて、」
    火之江 荊:たん。地を蹴る。肉薄する
    火之江 荊:“紅傘”が、紅い線を描き出す
    火之江 荊:「それじゃァ、あまりにも、勿体ねェだろうが!」
    GM:───金属と金属のぶつかる音、飛び散る火花
    GM:何の変哲もない路地裏で、二頭の獣が相まみえた

    GM:シーン終了、ロイスのみ可能です
    火之江 荊:"朱厭" リァオ ◯好敵手/落胆 で取得します
    GM:OK!では次!

    GM:登場侵蝕をお願いします
    真庭丹とうか:真庭丹とうかの侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:29->39)


    12月14日
    N市 第十二地区
    鹿島四方幡

    沢渡 新助:「…おつきみ屋さんは」
    沢渡 新助:「好きなものってありますか?」
    沢渡 新助:石造りの塀に囲まれた、だだっ広い木造の平屋。
    GM:その一角に設けられた縁側に、あなたは腰掛けている。
    GM:声の主は、視線の先にある小さな庭園の池に向かってしゃがみ込む、一人の男。
    GM:黒髪の七三分けに、眼鏡の奥から覗く穏やかな瞳、着流した薄藍色の和服は、どことなく儚げな雰囲気を感じさせる。
    GM:男の名は、沢渡新助。
    GM:古くからここ、鹿島四方幡を根城とする暴力団「茨戸會」の若頭である。
    真庭丹とうか:「……好きなもの。食べ物とかの話?」
    沢渡 新助:「そうですね。食べたり、見たり、読んだり、聞いたり、触ったり」
    沢渡 新助:「そうすることで、自分の心の安定に繋がるような…そんなもの」
    沢渡 新助:「俺は魚が好きです。こうやって…俺が近づくだけで、餌を貰えると思って群がってくるところなんか、特に」
    真庭丹とうか:「……上に立つ者の台詞だね」
    真庭丹とうか:黒セーラー服、黒手袋、白く癖のある長髪の少女が、縁側に背を正して座っている。
    沢渡 新助:「引いてますか?」
    真庭丹とうか:「別に」
    沢渡 新助:「そうですか。なら良かった」
    真庭丹とうか:「魚は餌を貰えなくても、期待を裏切られても、貴方を恨んだりはしない」
    沢渡 新助:「………」
    真庭丹とうか:「期待に応えてほしいのなら、対価を要求できるだけの知恵と能力を備えて貰わないと」
    沢渡 新助:「……‥荒事を専門に請け負う何でも屋、どんな人かと思っていましたが」
    沢渡 新助:「成程。考え方は”こちら”寄りですね」
    真庭丹とうか:「…………」
    沢渡 新助:「それで」
    沢渡 新助:「好きなもの、ありますか?」
    真庭丹とうか:「はい」
    真庭丹とうか:「私は……食べ物だけど。辛い物が好き」
    沢渡 新助:「ははぁ、辛い物」
    沢渡 新助:「俺は特段好きという訳ではありませんが…理解は出来ます」
    真庭丹とうか:「……別に、そんな内心を見据えるようなことをしなくても」
    真庭丹とうか:「素直に聞いてくれていいよ。時間勿体ないし」
    沢渡 新助:軽く笑って「耳が痛い」
    沢渡 新助:「いえ、まあ…黒山羊さんが来るまでの時間潰しのつもりだったのですが」
    GM:表の方が僅かに騒がしくなる
    真庭丹とうか:「ああ、それは、ごめんなさ、い……」喧噪の方に、視線を向けながら
    沢渡 新助:「はは、いいですよ。回りくどいのは本当の事ですから」
    沢渡 新助:「では、俺は一度外へ…後は”依頼者”とお話されて下さい」
    真庭丹とうか:「……ありがとう。次会った時のために、"辛い物が好き"の意味深な理由、考えておくね」
    沢渡 新助:「ならこちらは、出会い頭に理由を問えるように頑張りましょう」そのまま、庭園を周るようにその場を後にしようとして…ふと、足を止める
    真庭丹とうか:「……?」
    沢渡 新助:「何が一番美味しかったですか?今まで食べた辛い物の中で」
    真庭丹とうか:「辛そうで辛くない少し辛いラー油」
    沢渡 新助:ずる、と肩を落として
    沢渡 新助:「……辛ければいいってものでもないんですね」苦笑しながら「試しに買ってみますよ、今度」
    沢渡 新助:そう言うと、今度こそその場を後にする
    真庭丹とうか:「……ええ、是非お試しあれ」ひらひらと、無表情で掌を振りながら。
    GM:沢渡と入れ替わるように、君の背後の襖が音を立て、開く
    玄藤 豪人:和室に足を踏み入れたのは、白髪混じりの髪を後ろに流した壮年の男
    玄藤 豪人:浅黒い肌に刻まれた、右の眉から口元へ抜ける大きな三本の傷は”いかにも”といった特徴だ
    真庭丹とうか:「……初めまして」振り向きざまに見上げながら、軽く頭を下げる。
    玄藤 豪人:「………」君の居住まいに、少しだけ目を丸くして
    玄藤 豪人:「…驚いた。本当に若ぇ嬢ちゃんじゃねぇか」
    玄藤 豪人:そう言うと、君の真向かいへドカッと座り込む
    真庭丹とうか:「そうですね。実際に顔を合わせると、よく驚かれます」
    真庭丹とうか:「ですが、私を訪ねる者が抱えた問題は……"荒事"」
    真庭丹とうか:「依頼の時点で既に逼迫しているのだから」
    真庭丹とうか:「私の有様を見てはい、即チェンジとは、軽々しくできない」
    真庭丹とうか:「今回も……そういう依頼では?」
    玄藤 豪人:「うはは。随分と跳ねっ返りの強ぇ…いや、ってよりも筋金入りの頑固者って所か?」
    真庭丹とうか:「……すみません、こういうタチなもので」
    玄藤 豪人:「嬢ちゃんの言うとおりだ。俺達みたいな人間が、外の力に頼ろうってんだから…まあ、情けねぇ話ではあるが、なりふり構っていられる状況でも無くなってんのさ」
    真庭丹とうか:「……よかったです。内心、蹴り出されないかとヒヤヒヤしてました」
    玄藤 豪人:「強面のジジイ前にして鉄面皮貫けてんだ、大したもんだよお前さん」
    玄藤 豪人:「さて…形だけでも自己紹介といこうか」
    玄藤 豪人:「"黒山羊一家"首領、"グリン・レッド"玄藤豪人だ。お嬢ちゃんからすりゃあ依頼主って事になる」
    真庭丹とうか:「荒事専門の請負屋『おつきみ屋』こと、"シノディックピリオド"……真庭丹とうかです」ぺこり、とお辞儀
    真庭丹とうか:「さて……依頼については、概要くらいしか聞けてないもので」
    玄藤 豪人:「おう、よろしく頼まぁ……と、お嬢ちゃん、煙草大丈夫かい?」
    真庭丹とうか:「あぁ、どうぞ。私は嫌な顔をしても悟って貰えないタイプなので」
    玄藤 豪人:「うはは。遠回しに”吸うな”って言われてる気もするが、ここはお言葉に甘えさせてもらおうか」
    真庭丹とうか:「……意地が悪い」両方の人指し指で頬をむにむに。一貫して、無表情で会話を続けている。
    玄藤 豪人:煙草を一本取り出し、火を点ける
    玄藤 豪人:「───ぅぅ。そうさな、どっから話したもんか」
    真庭丹とうか:「……まぁ、お好きなように」
    玄藤 豪人:「俺達黒山羊一家は元々、市外にも複数の下部組織持っててよ…それなりにでけぇ組だったんだが」
    玄藤 豪人:「…もう、かなり前になる。とある麻薬カルテルにいいように踊らされちまってな
    玄藤 豪人:「死傷者多数、組自体の持つ力も、それで随分削がれちまった」
    真庭丹とうか:「それは、お気の毒に」
    玄藤 豪人:「……で、それがようやく落ち着いて来たって時に、今度は下部組織がFHにやられちまった」
    玄藤 豪人:「おいおいふざけんじゃねぇ、そう思ってた所に…今回の襲撃事件だ」
    真庭丹とうか:「……踏んだり蹴ったりですね」
    玄藤 豪人:「泣きっ面に蜂とも言うな」
    玄藤 豪人:「……今回被害を受けた組は、俺達とは特に関りがねぇ。だが」
    玄藤 豪人:「これはもう、この市内に居やがるヤクザ全体の問題だ」
    真庭丹とうか:「……なるほど、周りがざわついていたのは」
    玄藤 豪人:ゆっくりと頷いて
    真庭丹とうか:「大事になればなるほど、こちらとしてはありがたいですが」
    真庭丹とうか:「……失礼、続きを」
    玄藤 豪人:「…さんざ俺達を利用して、利用して、利用して、それでも利用し足りねぇ連中が」
    玄藤 豪人:「将棋の駒でも見るような眼で、俺達を視ちゃ嘲笑ってやがる」
    玄藤 豪人:「……これ以上、舐められる訳にゃいかねぇ」
    真庭丹とうか:「…………」
    玄藤 豪人:「どんな手を使ってでも、この街のヤクザ舐めてる連中全員の息の根を止めてやる」
    玄藤 豪人:「……っつう訳だ。力、貸してもらえるかい?」
    真庭丹とうか:「相応の対価を頂ければ、期待に応えましょう」
    真庭丹とうか:表情一つ変えず、視線一つ動かさずに、彼の目を見据えて答える。
    玄藤 豪人:「………そりゃ、嬢ちゃんが何を望むか次第だ」
    真庭丹とうか:「お、言い値で雇って頂けるということですか」
    玄藤 豪人:「勿論」
    玄藤 豪人:「払えるもんも、渡せるもんも、貢げるもんもあるつもりだ」
    真庭丹とうか:「さすがは一家の首領。期待しています」
    真庭丹とうか:「…………」
    真庭丹とうか:「先に、その舐めてる連中とやらについて教えて貰えますか」
    玄藤 豪人:「………」懐から写真を取り出すと、君の前に差し出す
    玄藤 豪人:数は二枚、その内、君の右手にある方を指して
    玄藤 豪人:「そっちのキツネみてぇな顔した奴が、”天籟魔訶”ってFHセルの奴」
    真庭丹とうか:「ふむ」顔を近づけて、狐顔の男の顔付きをまじまじと眺める。
    玄藤 豪人:「先の襲撃事件だけじゃねぇ。これまでもこの街で妙な薬ばら撒いたりしてやがった奴だ」
    玄藤 豪人:「で」今度は左の方を指して
    玄藤 豪人:「こっちの厳ついのは…”イエローコゥト”ってFHセルの奴だ」
    真庭丹とうか:「ほう」同じく、顔を近づけて眺める。
    玄藤 豪人:「名はそれぞれ”朱厭”と”鎧門”」
    玄藤 豪人:「こいつらが襲撃事件の主犯って訳だ」
    真庭丹とうか:「……この二人を縛り上げてくればいいということですね」
    玄藤 豪人:「早い話がそういう事だ。こいつら叩いて埃が出てくるなら御の字、出て来ねぇなら魚にでも食わせりゃいい」
    玄藤 豪人:「……つっても、相当な手練れなのは間違いねぇ。それになんつーか…神出鬼没っつーのかな、ありゃ」
    真庭丹とうか:「……そうでしょうね。長期に渡って人海戦術をあしらっているのであれば」
    真庭丹とうか:「偶然その場に居合わせるのでもない限り、普通に見つけるのは難しいでしょう」
    玄藤 豪人:「そうさな。とんでもなく運の強ぇ奴でも居りゃ話は別なんだが……」
    GM:……その時
    GM:玄藤の持つ携帯端末から、プリセットの着信音が鳴り響く
    玄藤 豪人:応答 「……おう、どうした」
    玄藤 豪人:「…………目算でどのぐらいだ?」
    玄藤 豪人:「‥‥……分かった。ならお前は人集めて、逆側から挟め。じゃあな」
    玄藤 豪人:電話を切って
    玄藤 豪人:「仕事だ、ラッキーガール」
    真庭丹とうか:「おっと」
    真庭丹とうか:「その二人が見つかりましたか」
    玄藤 豪人:「いや、見つかったのは”朱厭”の方だけだ。今は……なんかよく分かんねぇ奴と、移動しながら切り結んでやがる」
    真庭丹とうか:「……まずいですね」
    玄藤 豪人:「…さて、お嬢ちゃん」
    玄藤 豪人:縁側の外に目を向けて
    玄藤 豪人:「…まずい?」
    真庭丹とうか:「単純に手練れだったならともかく」
    真庭丹とうか:「身を隠すことや相手の不意を討つことに能力を全振りした者だったら」
    真庭丹とうか:「そのよく分かんねぇ奴に先を越される可能性がある。私が困ります。それだけです」
    真庭丹とうか:そう言いながら、いそいそと縁側の外に立つ。
    玄藤 豪人:「………うはははは!!」思わず、豪快な笑い声をあげて
    真庭丹とうか:「……おかしなこと、言いましたか、私」
    玄藤 豪人:「いや、言ってねぇさ。現金な奴は好きだぜ俺は」
    真庭丹とうか:「それはどうも」
    玄藤 豪人:「んじゃあ、そんな先を越されたくねぇお嬢ちゃんに質問だ」
    玄藤 豪人:改めて縁側の外に目を向けて
    玄藤 豪人:「今、連中は表通りをぐる~~っと迂回しながら移動してる」
    玄藤 豪人:「つまり」視線の先には、コンクリートの森
    玄藤 豪人:「ここ、真っ直ぐ突っ切りゃ丁度間に合うぞ」
    真庭丹とうか:「真っ直ぐ」
    玄藤 豪人:「空を飛ぶのは難しいか?」
    真庭丹とうか:「……やってみます」
    真庭丹とうか:傍らに置いてあった学生カバンを開けて、手を突っ込み。
    真庭丹とうか:A4サイズ高白色コピー用紙の束を取り出す。
    玄藤 豪人:「……?」
    真庭丹とうか:紙の束を、庭の中央に向けて無造作にばら撒く。
    玄藤 豪人:「おい、ゴミ散らかそうってんじゃ‥……」
    真庭丹とうか:すると、コピー用紙は意思を持つかのように統制された空中移動を始める。
    真庭丹とうか:そのうち、1枚の紙が"なにか、透明な固いもの"に貼り付く。
    真庭丹とうか:続けて、2枚、3枚、10枚、20枚と、それに貼り付き、折れ曲がり、形どっていく。
    玄藤 豪人:「………」口を開けたまま、呆然とそれを見ている
    真庭丹とうか:やがて、全てのコピー用紙が貼り付き。
    真庭丹とうか:人ひとりが乗れるかのどうかの、玩具のように単純な形をした航空機が出来上がる。
    真庭丹とうか:「よっと」飛び乗る。
    真庭丹とうか:「上」上に浮かんでいく。
    真庭丹とうか:「右」右に移動する。
    真庭丹とうか:「下」着陸。
    真庭丹とうか:「……初めてやりましたが、いけそうです」
    真庭丹とうか:どや顔(無表情)で、彼を向きながら。
    玄藤 豪人:「うはははは!いいねぇ…五光者(オーヴァードの力は、まだまだ分かんねぇ事だらけだな」
    真庭丹とうか:「……では、時間がないので。報酬についてはその後で」
    玄藤 豪人:「おう。噂の"おつきみ屋"の力、見せてもらおうか、嬢ちゃん」
    真庭丹とうか:完全に手慣れた様子で離陸。そのままコンクリートの森を越える様に浮上していく。
    真庭丹とうか:「……いつものあれ、やっとくか」
    真庭丹とうか:先ほどと同様に、鞄に手を突っ込み。
    真庭丹とうか:未開封の辛そうで辛くない少し辛いラー油を取り出し、封を開けて。
    真庭丹とうか:一気飲み。
    真庭丹とうか:「……ふぅ」
    真庭丹とうか:「…………………辛い」
    真庭丹とうか:コピー用紙で象られた飛行機らしき何か、略して紙飛行機に乗りながら。
    真庭丹とうか:久々の大仕事に無表情で浮かれながら、空の彼方へ消えていった。

    GM:シーン終了、ロイスのみ可!
    真庭丹とうか:"グリン・レッド" 玄藤豪人/○依頼人/涙が似合わなそうな顔 で取得します
    真庭丹とうか:以上!
    GM:押忍!では次!

    GM:全員登場です
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:43->46)
    火之江 荊:シーンイン:火之江 荊の侵蝕率:+1(1d10->1) ((侵蝕率:45->46))
    真庭丹とうか:真庭丹とうかの侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:39->40)
    GM:みんな落ち着いてる


    12月14日
    N市 第十二地区
    鹿島四方幡

    GM:接近、火花
    GM:離脱、接近、離脱、接近、火花、火花
    GM:鹿島四方幡のメインストリートを右へ左へ、二人の剣士が高速で飛び交う
    ”朱厭”:「………っ…しつっ…こいんじゃ!!」
    火之江 荊:「てめェ、さっきから……逃げに徹してンじゃねェぞ!」
    ”朱厭”:バックステップ、着地と共に身を屈め、足を刈り取るように両刃剣を振るう
    火之江 荊:か、らん! 地を蹴り、和傘が紅い軌道を描き出す
    火之江 荊:ぎぃん。重い金属の食い合う音。おおよそ、剣と傘がぶつかった音とは思えぬそれ
    ”朱厭”:「(チッ…何やねんこいつ…適当にあしらってとんずらしよう思たら)」
    ”朱厭”:「(手ぇ抜いてどうにか出来る奴とちゃうやんけ…!)」
    火之江 荊:閉じたままの紅い和傘は、それ自体が異常な強度を誇っている。振り抜いた剣と何度打ち合っても、傷一つない
    ”朱厭”:「そりゃそうやろ!逃げたいんや俺は!」
    火之江 荊:「ようやく出逢えた強者だ、逃がすわけねェ、だろ!」
    火之江 荊:「らァッ!」
    火之江 荊:裂帛とともに和傘が薙がれる
    ”朱厭”:「ッ…!」刃の腹に身体を添えるようにして、斬撃を受け止め
    火之江 荊:(どうしたもんかねェ、逃げに徹されちゃ仕留めるにも隙がねェや)
    ”朱厭”:稲光を纏った刃を、喉元めがけて突き出す
    火之江 荊:「……ッとぉ!」 上体を逸らし、その勢いで宙返りし着地する
    ”朱厭”:対応の隙をついて後方に跳び、距離を取ると
    ”朱厭”:足を止め、君と向き合う
    ”朱厭”:「………”ベニガサ”、言うたな」
    火之江 荊:荒く吐いた息が、寒空に白く浮かび、溶けていく
    火之江 荊:「応よ」
    ”朱厭”:「そないに戦うんが好きなんか」
    火之江 荊:「それ以上に愉しいことは知らん」
    ”朱厭”:喋りながら、思考を巡らせる。残り時間、彼我の実力、強行突破のリスク、増援の可能性──
    ”朱厭”:「君から”それ”取ったら、なーんも残らん言う事かいな」
    ”朱厭”:「息苦しゅうて、俺には真似出来へんわ」
    火之江 荊:「かもしれねェな」 言いつつ、“紅傘”を腰に提げ直す
    火之江 荊:──居合の構え。
    火之江 荊:「アンタは戦い(これ)が愉しくねェのか」
    ”朱厭”:「…‥せ…や…」適当に返そうとして、言葉に詰まる
    ”朱厭”:……”戦闘が”というよりも
    ”朱厭”:「……何が愉しい事なんかも、よぉ分からんな。」
    火之江 荊:「……そうかい」 表情が消える。能面のように。
    ”朱厭”:「そういう意味でも、真似出来へんわ。心底楽しそうに生きとる連中の事」
    火之江 荊:”朱厭”は間違いなく強者だ。だが、この愉悦を解す者ではない。
    火之江 荊:「ンなもん、やりてェことに従うだけだろ」
    ”朱厭”:「………」
    火之江 荊:「アタシはアンタと殺り合いてェからこうしてんだ」
    ”朱厭”:「従って、従って」
    ”朱厭”:「それで、死んだらどないすんねん」
    火之江 荊:呵呵、と。再び唇の端を吊り上げて歪に哂う
    火之江 荊:「そんなもん、そこで終わり以外の何があるってんだ」
    ”朱厭”:巡っていた思考が、トン、と止まり
    ”朱厭”:その意識が全て、今目の前に居る和傘を携えた女の方へ向けられる
    ”朱厭”:「……気に要らん…」
    火之江 荊:意識の変化を本能が察する。柄を握る手に力が篭もる
    ”朱厭”:まるで、俺の方が劣っていると言われているようで
    火之江 荊:「醒めたことばっか言ってねェで、ちっとは愉しそうに踊ってくれよ」
    ”朱厭”:「気に要らん」
    ”朱厭”:まるで、俺の選択が全て間違いだったと言われているようで
    火之江 荊:「だったら」
    火之江 荊:「力尽くで、分からせてくれ」
    火之江 荊:誘うように、獰猛に笑い掛ける
    ”朱厭”:”愉しそうに”という言葉が、羽虫のように纏わりつく
    ”朱厭”:「…分からせたるわ、力尽くで」
    ”朱厭”:威嚇するように、獰猛に牙を剥く
    火之江 荊:きひ、と。押し殺した声が漏れた
    ”朱厭”:バチチチチ と周囲の建物の電気系統が、次々とショートする
    ”朱厭”:両刃剣の腹に片手を這わせながら、その切っ先を火之江へと向けて──
    真庭丹とうか:────はるか上空、微かに、大気を裂く音。
    真庭丹とうか:次第に大きくなる風切りの音。何かが、空より落ちてくるかのような。
    ”朱厭”:「──────ん?」徐々に接近する甲高い音に気付いた時には、もう遅かった
    火之江 荊:戦意を、獣の直感が押し殺す。一歩、大きく距離を取るように後ろに跳躍する
    真庭丹とうか:「やっと、隙を見せたね」
    真庭丹とうか:そう、独り言ちながら。真庭丹とうかは急速降下する紙飛行機から軽く跳ね。
    真庭丹とうか:中空から狐面の男に目掛けて、後方から叩きこむ様に飛行機を蹴り飛ばした。
    ”朱厭”:「───いや」
    真庭丹とうか:飛行機に叩き込まれた加速は、純粋なる威力に変換され。
    ”朱厭”:「───何の何やねん!!!!!」
    真庭丹とうか:彼の目の前が、白に染まり。
    真庭丹とうか:目を覆い隠したくなるかのような鈍い音が、メインストリート中に響き渡った。
    火之江 荊:(え、えげつねぇ……なんだ今の……)
    ”朱厭”:純粋な力の塊そのものをぶつけられたような衝撃に、吹き飛ばされ
    ”朱厭”:みっともなくアスファルトを転がりながら、なんとか身を翻す
    真庭丹とうか:「ないっしゅー」
    真庭丹とうか:右足、左足それぞれ1枚ずつ、コピー用紙に乗り。ふわり、ふわりと地に降り立つ。
    火之江 荊:空から降ってきた女を、細めた瞳で見る。知らぬ間に、また唇の端が歪んでいる
    ”朱厭”:「……ッ…ハ ァッ」
    ”朱厭”:血の混じった唾を吐き捨て、空から降ってきた女をギロリと睨む
    火之江 荊:「呵呵。アンタもコイツを狙ってるクチか」
    真庭丹とうか:彼女の周囲には、無数のコピー用紙がばさばさ飛び交っている。主人に付き従い、守ろうとするかのように。
    真庭丹とうか:「そうです。プロなので」振り向きながら答える。
    真庭丹とうか:「貴女は……"よく分かんねぇ奴"ですね」
    火之江 荊:「あン?」 自分を指したであろう言葉に首を捻る
    真庭丹とうか:「ひえっ」
    真庭丹とうか:「依頼人がそう言っていたので……まぁ、おそらく、貴女も同業者でしょうね」
    火之江 荊:「別に取って喰おうってんじゃねェよ。……ま、概ねその理解で合ってンだろ」
    火之江 荊:”朱厭”から意識は逸らさない。空から降ってきた女も脅威だが、此方と敵対する意志はないように見えた
    真庭丹とうか:「それは良かった。では、物は相談ですが」
    真庭丹とうか:「私の手柄にさせてください」
    火之江 荊:「断る」
    真庭丹とうか:「理由をお聞きしても?」
    火之江 荊:「寝言は寝て言え、“お嬢ちゃん”」
    真庭丹とうか:「……すみませんでした」
    火之江 荊:「ここは戦場だ。手柄は強ェ奴が持ってくもんだろ」
    火之江 荊:「だから、欲しいなら競争しようぜ」 にぃ、と哂う
    真庭丹とうか:「ええ……それ、業務外労働になっちゃうじゃないですか……」
    火之江 荊:「ンだよ……お前も愉しめないクチかよ……」 あからさまに残念がる
    真庭丹とうか:「…………」
    火之江 荊:「ま、いいや。アタシはアタシで勝手にコイツとやり合うから」
    火之江 荊:「アンタに手は出さねェし。まァ巻き込まれたら知らんが」
    火之江 荊:「手柄が欲しけりゃ、混じってこいよ」
    火之江 荊:それだけ言い捨てて、”朱厭”に向き直る
    真庭丹とうか:「へぇ」
    真庭丹とうか:「仕方ありませんね。その分は依頼主にあることないこと言ってふっかけて補填します」
    真庭丹とうか:同じく、狐面の男の方に向き直る。
    ”朱厭”:「……‥おい」
    ”朱厭”:「黙っとったらぺちゃくちゃぺちゃくちゃ好き放題……」
    ”朱厭”:「ふざけんなや…そもそもあの流れで入って来ぉへんやろ普通‥‥!」
    火之江 荊:「悪かったよ、待たせちまった。続きだ続き」 あっけらかんと、悪びれもせず言う
    真庭丹とうか:「賞金頚としての自覚が足りてないです。さっさと捕まって貰いますよ」
    真庭丹とうか:周囲のコピー用紙がくるりと包まり、棘の形を模して前方を狙い澄ます。
    ”朱厭”:「‥‥…」ふざけた態度の女だが、状況が不利になったのは事実だ
    ”朱厭”:不意を打たれた、数の有利を作られた、最悪なのは、ここから更に背後を取られる事だが
    ”朱厭”:「(…そうなる前にズラかるか、あの女共を倒してまうか…)」
    GM:その時だった
    GM:急に、君達の身をよろけさせるほどの突風が吹き
    GM:黒々とした瘴気を纏う拳を構え、一人の女が”朱厭”の背後に現れる
    真庭丹とうか:「む……新手の同業者か」周囲のコピー用紙に、背後から体勢を支えて貰いながら。
    火之江 荊:紅い旋風を周囲に展開し、その突風を相殺し──現れた女をしかと視る
    GM:位置の関係で、火之江荊と、真庭丹とうかの目にはその姿がはっきりと見えている
    ハン・シェンイン:「ハッ!!」
    ハン・シェンイン:崩拳の動作と共に、枝分かれした無数の影の拳が、リァオめがけて放たれる
    ハン・シェンイン:レネゲイドの力を打ち消し、命を蝕む猛毒の魔拳
    火之江 荊:「……へェ」 鮮やかな拳打に舌を巻く。
    ”朱厭”:「ッ‥‥…!?」
    ”朱厭”:崩れ落ちそうになる身体をなんとか支え、その場から飛び退く
    ”朱厭”:「なんっ…やねん次から次に!!暇なんか!!」
    ハン・シェンイン:ギリ、と歯を噛みしめ 「……黙れ…!」
    ハン・シェンイン:「”鎧門”はどこだ…!」
    真庭丹とうか:「……(同業者、というよりは敵対関係か?)」
    火之江 荊:(ややこしくなってきやがったな……)
    ハン・シェンイン:見るからに、頭に血が上ったまま問い詰める
    アルメリア:ズッ シン!
    アルメリア:その女の傍らに、巨大な質量が着地する。地が揺れ、砂煙が舞い上がる。
    アルメリア:──その只中に光るは一対の眼光。ぎょろりと動く黄色い目玉が、塵芥を通して”朱厭”を捉える。
    ”朱厭”:「……!?」
    火之江 荊:「な、ァ……?!」
    アルメリア:煙が薄れる。異形の怪物の姿が露わになる。
    アルメリア:蜥蜴を大型化させたような漆黒の体躯。しかし明らかに自然のものではない剣呑な気配。
    アルメリア:そして。
    篠内カエデ:「……ちょっと」
    篠内カエデ:「いきなり飛び出さないでくれる?」
    篠内カエデ:その背に跨る、小柄な少女の姿も。
    篠内カエデ:「何やってんの。シェンイン」
    ハン・シェンイン:身体を走った振動と、つっけんどんなその物言いで我に返る
    火之江 荊:(……ワイバーンとかいう竜種モドキとは違う。トカゲみてぇだが、目付きが剣呑過ぎる──あのガキが、手懐けてんのか……?)
    ハン・シェンイン:「……済まない。”モード”。取り乱した」
    ハン・シェンイン:軽く息を吐くと、火之江と真庭丹の方を向き
    ハン・シェンイン:「……君達が何者なのかは、今は問わない」
    真庭丹とうか:「(問いたいのはこちらの方なんだけども)」
    火之江 荊:(後でやり合ってくれるかねェ、お硬そうだし乗ってくれねェかな)
    ハン・シェンイン:「ただ、状況を鑑みるに…君達はこの男と敵対している、そう思っていいのだろうね」
    真庭丹とうか:「イエス。その男は賞金頚」
    火之江 荊:「どっちが先に取るか競ってるところだ」
    篠内カエデ:「……んん? って言うか」
    篠内カエデ:ハンの言葉に合わせて何の気なしに巡らせていた視線を、”朱厭”の顔の上で留める。
    篠内カエデ:「ユーカの仲間の人じゃん」
    ”朱厭”:「…………」
    ”朱厭”:片方の掌で顔を覆う
    篠内カエデ:「今日は一緒じゃないの? 助けとか呼ばなくていい?」
    ”朱厭”:「やっぱそうやわな…あないな竜が二頭も居るなんか考えたくないわ…」
    ”朱厭”:「いっつも一緒に居る訳ないやろ」
    真庭丹とうか:「……ええと」
    ”朱厭”:「姐さんは…今色々と忙しいから、呼んでも来ぇへんわ」
    篠内カエデ:「ふーん。じゃあこのまま四対一になるんだ」
    篠内カエデ:「かわいそ」
    火之江 荊:「…………」
    真庭丹とうか:「ご愁傷様というほかないわね」
    ハン・シェンイン:「‥‥…”モード”」
    篠内カエデ:「なに?」
    ハン・シェンイン:「…五凶星の事は知らないのに、こんな男の事は知っているのかい…?」
    篠内カエデ:「そういう流れで合ってるでしょ……って」
    篠内カエデ:「またそれ?」困った顔をする。
    篠内カエデ:「しょうがないじゃん。この人は直接会ったことあるんだもん」
    ハン・シェンイン:「…そうか……まあそれなら…仕方がないね…」
    ”朱厭”:「……」懐中時計に視線を落として
    ”朱厭”:「……めんっどくさ」
    ”朱厭”:「‥‥めんどくさいけど」
    ”朱厭”:「……悪いけど、俺も忙しいんや。退いてもらうで、そこ」
    ”朱厭”:両刃剣を構え、四人と一匹と相対する
    火之江 荊:「訳わかんねーけど、アンタに逃げられンのは困るンだよ」和傘をくるりと回して構え直す
    ハン・シェンイン:「同じく。貴様には聞きたい事が山ほどある」
    篠内カエデ:竜が低く唸り、前半身を屈める。
    真庭丹とうか:「……仕方ない、気合い入れて頑張ろう」
    真庭丹とうか:勢いづいて、周囲の紙がなびき、流転していく。
    ”朱厭”:「……‥嘗めんなや」
    ”朱厭”:「どいつも、こいつも」
    GM:ミドル戦闘を開始します
    篠内(5) 火之江(7) 真庭丹(5)
    (10m)
    "朱厭"(12)
    GM:また、本戦闘で使用可能なNPCカードについて
      ハン・シェンイン(自身攻撃判定前に使用)
     《散滅の腕》:対象にかかっているエフェクト効果を全て解除する ※ラウンド一回
    GM:こちらが使用可能です
    GM:ではセットアップから!
    火之江 荊:【紅旋風】《原初の黄:氷の茨》 侵蝕[+3]
    火之江 荊:ラウンド間、自身のエンゲージから移動して離脱した場合、HPを[5D]点失う。任意のキャラクターはこの効果を受けない。
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+3 ((侵蝕率:46->49))
    ”朱厭”:《ブラッドコート》《禍々しき血潮》前者でHP5点消費してラウンド間ガード値+10、後者の消費デメリットを《不死者の血》で無効にしラウンド間攻撃力+10
    篠内カエデ:コーリングシステムを使用。アルメリア(フォールンヴィークル)に搭乗します。
    真庭丹とうか:▼【菖蒲に薬包】《活性の霧》《タブレット》《多重生成》対象2人/ラウンド中攻撃力+15/ドッジダイス-2個/拒否可能
    篠内カエデ:行動値5→2
    真庭丹とうか:対象は自身と火之江さん。
    火之江 荊:貰います!
    真庭丹とうか:侵蝕率+10、50に。以上。
    GM:イニシアチブ
    GM:”朱厭”の手番
    ”朱厭”:マイナーでPC達に接敵
    篠内(5) 火之江(7) 真庭丹(5)
    (0m)
    "朱厭"(12)
    ”朱厭”:メジャーで《C:ブラムス》《スタンボルト》《鮮血の一撃》《ブラッドバーン》《血の宴》で範囲至近攻撃、対象はPC全員。また、ダメージを受けた場合放心状態になります。
    ”朱厭”:16dx7+9
    DoubleCross : (16R10+9[7]) → 10[1,1,1,2,2,3,3,3,4,5,5,6,7,9,10,10]+10[4,5,6,10]+6[6]+9 → 35

    ”朱厭”:リアクションカモン!
    火之江 荊:(3-2)dx>=35 ドッジ
    DoubleCross : (1R10[10]>=35) → 7[7] → 7 → 失敗

    火之江 荊:全然ダメ!
    篠内カエデ:ガード。フォールンシールドの効果を使用してガード値+5。
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+1した(侵蝕率:46->47)
    真庭丹とうか:(1-2)dx+1>=35
    篠内カエデ:あとオートでウェポンケース内のブーストアーマーも着ておく!
    真庭丹とうか:流石にできなかった。自動失敗。
    ”朱厭”:ではダメージ!
    篠内カエデ:行動値は2→0
    ”朱厭”:4d10+40
    DoubleCross : (4D10+40) → 18[7,2,6,3]+40 → 58

    火之江 荊:吹き飛ぶ!HPゼロで戦闘不能。リザレクトして放心を受けます
    火之江 荊:リザレクト:火之江 荊の侵蝕率:+5(1d10->5) ((侵蝕率:49->54))
    真庭丹とうか:即死リザレクト、放心付与
    真庭丹とうか:真庭丹とうかの侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:40->41)
    真庭丹とうか:HP1で復活。
    篠内カエデ:装甲35、ガード値13
    真庭丹とうか:失礼、正確には侵蝕率51。
    篠内カエデ:48点減らして10点受けます。生存。
    ”朱厭”:かった!
    ”朱厭”:合流の硬さか…?
    篠内カエデ:篠内カエデのHPを-10した(HP:29->19)
    GM:ではイニシアチブ
    GM:火之江さんの手番!
    火之江 荊:マイナーは……突っ込んできたしなし!
    火之江 荊:メジャーで以下のコンボ
    火之江 荊:【連撃・紅傘】《C:ウロボロス》《赤:吹き飛ばし》+判定直前に《援護の風》《ウィンドブレス》 侵蝕[+6+4]
    火之江 荊:対象:単体 射程:至近 対象は”朱厭”
    ”朱厭”:来いやぁ!
    火之江 荊:(3+2+5-2)dx7+4+9
    DoubleCross : (8R10+4+9[7]) → 10[1,1,4,5,6,7,7,9]+10[2,3,9]+5[5]+13 → 38

    ”朱厭”:ガード!
    火之江 荊:4D10+15+15 /装甲・ガード有効 ダメージを与えた場合、エンゲージから[2m]移動・離脱させ、HPを[5D]点失わせる
    DoubleCross : (4D10+15+15) → 24[4,8,5,7]+15+15 → 54

    ”朱厭”:諸々込みで引いても…ダメージ入ります!
    ”朱厭”:というか普通に痛い!
    火之江 荊:5D10 では、更にこの分を削ってもらおう!
    DoubleCross : (5D10) → 24[9,3,6,3,3] → 24

    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+10 ((侵蝕率:54->64))
    GM:きっつ…!
    篠内(5) 火之江(7) 真庭丹(5)
    (2m)
    "朱厭"(12)
    GM:イニシアチブ
    GM:真庭丹さんの手番です
    真庭丹とうか:頂きます
    真庭丹とうか:マイナーは……なしで
    真庭丹とうか:メジャー▼【曼珠沙華に鶴】《C:バロ》《黒の鉄槌》対抗種適用 同一エンゲージ不可/HP-3
    真庭丹とうか:対象は"朱厭"。
    真庭丹とうか:そして攻撃直前でNPCカード使用を宣言。
    GM:来たか…
    真庭丹とうか:>《散滅の腕》:対象にかかっているエフェクト効果を全て解除する ※ラウンド一回
    GM:では《ブラッドコート》と《禍々しき血潮》の効果が解除されます
    真庭丹とうか:対象自身。放心を解除。
    GM:あ、そっちか
    真庭丹とうか:失礼。"朱厭"を対象に取ります。
    GM:OK!
    真庭丹とうか:では判定します
    GM:どうぞ!
    真庭丹とうか:(6-2)dx7+9
    DoubleCross : (4R10+9[7]) → 10[5,5,6,7]+10[7]+1[1]+9 → 30

    ”朱厭”:ぬおー!ドッジ!
    ”朱厭”:11dx+2
    DoubleCross : (11R10+2[10]) → 10[1,2,2,2,3,6,7,8,9,10,10]+5[4,5]+2 → 17

    ”朱厭”:ダメージかもん!
    真庭丹とうか:ダメージダイス!
    真庭丹とうか:(4+2)d10+10+15
    DoubleCross : (6D10+10+15) → 28[6,4,10,1,3,4]+10+15 → 53

    GM:つっよ
    ”朱厭”:うわー、大分削れる
    真庭丹とうか:侵蝕+3、54に。そして対抗種でHP-3、死亡リザレクト。
    真庭丹とうか:真庭丹とうかの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:51->54)
    真庭丹とうか:またやってしまった。侵蝕は57、HP3で以上。
    GM:ではイニシアチブ
    GM:カエデちゃんの手番!
    篠内カエデ:ふむ……一応試しに殴っておこうかな
    篠内カエデ:マイナーで戦闘移動、”朱厭”にエンゲージ。
    GM:あ、でも
    篠内カエデ:っと、はい
    GM:カエデちゃん行動値0だから接敵出来ない…?
    篠内カエデ:移動は行動値+5mだから2m先までは届く!
    GM:OKだったわ
    GM:すいません…ではどうぞ!
    篠内カエデ:では改めて、エンゲージした上で
    篠内カエデ:フォールンヴィークルによる素の体当たり。ヴィークルとブーストアーマーの効果でダイス+3。
    火之江(7) 真庭丹(5)
    (2m)
    "朱厭"(12) 篠内(0)
    篠内カエデ:6dx+2
    DoubleCross : (6R10+2[10]) → 10[2,3,5,6,8,10]+1[1]+2 → 13

    篠内カエデ:ちょっと頑張ったぞ
    ”朱厭”:ドッジ!
    ”朱厭”:11dx+2
    DoubleCross : (11R10+2[10]) → 10[1,1,2,3,5,6,6,6,8,8,10]+2[2]+2 → 14

    ”朱厭”:あっぶねぇ・・
    篠内カエデ:惜しい……
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+2した(侵蝕率:47->49)
    ”朱厭”:頑張ったな・・・
    篠内カエデ:これまたブーストアーマーの効果で侵蝕が増えて以上!
    GM:ではクリンナップ
    ”朱厭”:《不死者の恩寵》でHP回復します
    ”朱厭”:5d10
    DoubleCross : (5D10) → 17[6,3,3,1,4] → 17

    ”朱厭”:全然じゃねぇか!
    火之江 荊:回復しやがって…… PC勢は放心が解除されるかな
    真庭丹とうか:あとはラウンドバフも解除されますね
    GM:そうですね
    GM:では諸々解除されて再びセットアップ!
    火之江 荊:【紅旋風】《原初の黄:氷の茨》 侵蝕[+3]
    火之江 荊:ラウンド間、自身のエンゲージから移動して離脱した場合、HPを[5D]点失う。任意のキャラクターはこの効果を受けない。
    篠内カエデ:なし!
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+3 ((侵蝕率:64->67))
    真庭丹とうか:▼【菖蒲に薬包】《活性の霧》《タブレット》《多重生成》対象2人/ラウンド中攻撃力+15/ドッジダイス-2個/拒否可能
    ”朱厭”:《ブラッドコート》《禍々しき血潮》前者でHP5点消費してラウンド間ガード値+10、後者の消費デメリットを《不死者の血》で無効にしラウンド間攻撃力+10
    真庭丹とうか:《タブレット》のシーン使用回数的に使い切り。対象は火之江さんと自身。
    火之江 荊:貰います!
    真庭丹とうか:侵蝕+10、67に。
    GM:ではイニシアチブ
    GM:”朱厭”の手番
    ”朱厭”:マイナー無し
    ”朱厭”:メジャーで《C:ブラムス》《スタンボルト》《鮮血の一撃》《ブラッドバーン》《血の宴》で範囲至近攻撃、対象はカエデちゃん。ダメージ時に放心状態になります。
    篠内カエデ:こい!
    ”朱厭”:16dx7+9
    DoubleCross : (16R10+9[7]) → 10[1,1,3,3,4,4,5,5,6,6,7,8,8,8,10,10]+10[1,6,8,10,10,10]+5[1,1,4,5]+9 → 34

    篠内カエデ:ガード。フォールンシールドの効果使用
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+1した(侵蝕率:49->50)
    GM:ではダメージ!
    ”朱厭”:4d10+40
    DoubleCross : (4D10+40) → 22[8,6,6,2]+40 → 62

    篠内カエデ:62-48で14点抜け
    篠内カエデ:篠内カエデのHPを-14した(HP:19->5)
    篠内カエデ:まだ生きてる!
    ”朱厭”:倒れへんのかい!!
    GM:イニシアチブ
    GM:火之江さんの手番!
    火之江 荊:マイナーでとっとこ歩いて”朱厭”くんたちのエンゲージへ
    火之江 荊:メジャー 【連撃・紅傘】《C:ウロボロス》《赤:吹き飛ばし》+判定直前に《援護の風》《ウィンドブレス》 侵蝕[+6+4]
    火之江 荊:対象:単体 射程:至近 対象は”朱厭”
    ”朱厭”:来い!!
    火之江 荊:(3+2+5+)dx7+4+9
    DoubleCross : (10R10+4+9[7]) → 10[2,3,3,4,4,4,7,7,9,9]+6[3,4,5,6]+13 → 29

    ”朱厭”:ドッジ!
    ”朱厭”:11dx+2
    DoubleCross : (11R10+2[10]) → 9[1,2,3,4,4,4,5,6,7,8,9]+2 → 11

    火之江 荊:3D10+15+15 /装甲・ガード有効 ダメージを与えた場合、エンゲージから[2m]移動・離脱させ、HPを[5D]点失わせる
    DoubleCross : (3D10+15+15) → 16[10,3,3]+15+15 → 46

    ”朱厭”:おほほ
    ”朱厭”:この時点で死ぬわ!!
    GM:復活もないので、ミドル戦闘終了です
    火之江 荊:勝ち!
    真庭丹とうか:わぁい!
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+10 ((侵蝕率:67->77))
    篠内カエデ:ヤッタネ
    GM:では演出!

    真庭丹とうか:戦闘の機運を悟り、即時に周囲の状況を確認。
    真庭丹とうか:「…………」
    真庭丹とうか:いくら、賞金頚の狐面が手練れと言えど。
    真庭丹とうか:(おそらく)相応の実力者4人(と1体)で1人を取り囲む形、
    真庭丹とうか:捕縛自体は労せず達成できるように見える。
    真庭丹とうか:……しかし。
    真庭丹とうか:それは4人(と1体)が互いの戦い方を熟知し、連携を取ることが前提。
    真庭丹とうか:初対面かつ能力の相性や利害が不明瞭なままでは混戦となる可能性が高い。
    真庭丹とうか:おのずと死角は増え、逃げられる隙を生じるのは最悪。
    真庭丹とうか:──ならまずは、その可能性をなるべく削ること。
    真庭丹とうか:まず一手。
    真庭丹とうか:自身の周囲を飛び交っていたコピー用紙が急速散開。
    真庭丹とうか:この場の面々を取り囲むように、紙が等間隔に配置されドーム状の包囲網を編む。
    真庭丹とうか:完全とまではいかないが、閉じた戦場を作り上げる。
    真庭丹とうか:そしてもう一手。
    真庭丹とうか:これは……少々気が引けるけども……
    真庭丹とうか:「あの……"よく分かんねぇ人"」火之江さんに向けて。
    火之江 荊:「火之江。火之江 荊だ」
    火之江 荊:「いつまでもそのクソみてェな呼び方されんのも鬱陶しい」
    真庭丹とうか:「ひえぇ……ごめんなさい……あ、私は真庭丹とうかといいます」
    火之江 荊:(こいつ、肝据わってんのかそうじゃないのか、ほんとわかんねー奴だな……)
    火之江 荊:「とうかか。で、何だ」
    火之江 荊:視線は向けない。その瞳は既に、狩猟者の眼光で”朱厭”を見据えている
    真庭丹とうか:「はい、火之江さん。物は相談なのですが……」
    真庭丹とうか:「競争、やめませんか」
    真庭丹とうか:「今度は本気です」
    火之江 荊:「却下」
    火之江 荊:「……と言いたいところだが、話は聞く」
    真庭丹とうか:「…………」
    火之江 荊:紙が一帯を覆った。逃亡を避けたいと思っていた矢先の出来事に──正直、舌を巻いていた。
    火之江 荊:この手の芸当は、火之江には出来ない。この女は瞬時に判断し。有利な状況を作るために、自分に声を掛けている
    火之江 荊:それを理解した以上、無下にはできなかった
    真庭丹とうか:「貴女、多分アレですよね。俺より強いヤツに会いに行く、的な」
    火之江 荊:「まァ、有り体に言うならそうだ」
    火之江 荊:「それと──あの狐面。アタシも、依頼されたクチでね」
    真庭丹とうか:「なるほど。であればひとまず、狐面の人を確実に捕縛し、手柄が誰にあるかはその後決めましょう」
    火之江 荊:「悪くない。乗った」 唇の端を吊り上げて、言う
    真庭丹とうか:「……感謝します」
    真庭丹とうか:「(……直情的な方かと思っていたが)」
    真庭丹とうか:「(ヤクザの人海戦術を切り抜けた彼と相対し、打ち合っていただけのことはある、か)」
    ”朱厭”:その感謝の言葉を掻き消すようなスパーク音が、君達のすぐ傍で鳴り響く
    ”朱厭”:「いつまで……」
    ”朱厭”:身を屈め、斜め下から、紫電を纏う両刃剣で、君達を薙ぎ払う
    ”朱厭”:「喋っとんねん!!!」
    真庭丹とうか:「!!な────」
    火之江 荊:「……ちぃッ!」 打ち合っていた時より幾段速度、威力ともに増した剣が、肉体の反応できる速度を超えて襲来する
    篠内カエデ:「!」
    ハン・シェンイン:「───」
    真庭丹とうか:神速の一閃。回避行動もままならず、彼の斬撃により体躯が千切れていく。
    火之江 荊:一振りで生命を刈り取る一閃に、たたらを踏んでどうにか堪える
    真庭丹とうか:「……お強い」オーヴァードの再生能力で即時に体躯を修復。
    篠内カエデ:強者二人が斬られるのに対し、単純な高低差、それと竜の頑強さのみによって救われた。乗騎ごと断ち割る意図であったろう斬撃は漆黒の体表で止まり、余波の電光のみが僅かに少女を焼く。
    篠内カエデ:「いった……!」
    ハン・シェンイン:「──良い仕事だ、”モード”」
    篠内カエデ:「はあ?」
    ハン・シェンイン:その竜の脇から、長く艶やかな髪を揺らしながら一つの影が走り出る
    ハン・シェンイン:”朱厭”に接敵  「会話を聴く余裕があるのか」
    ハン・シェンイン:「随分と…見くびってくれるじゃないか!!」
    ハン・シェンイン:靴型のレネゲイドアイテム、その表面に施された紋様が淡く輝き
    ハン・シェンイン:それにより発生した突風を背に受け、拳を身体ごと突きさすように軽く跳躍する
    ハン・シェンイン:漆黒を纏うその拳が、”朱厭”の体内で活発に動き回るレネゲイドウイルスを…完全に停止させる!
    ハン・シェンイン:「……」チラリ、と後方を見て、その場を飛び退く
    篠内カエデ:「……まあ、役に立ったんならいいけど」言葉とはまったく対照的に、ごく不機嫌そうにぼやく。
    ”朱厭”:「……ッ…!待てや……コラぁ!!」
    火之江 荊:”朱厭”の反応が鈍った。
    真庭丹とうか:「(動揺の表情。今しがた、彼女は何か仕込んだか、あるいは……剥ぎ取ったか)」
    火之江 荊:(──こりゃァいい。好機だ)
    火之江 荊:腰に提げた“紅傘”の柄を握る
    火之江 荊:斬り上げるように、虚空を薙げば、
    火之江 荊:ぱん! と小気味良い音を立て、和傘が花開く。
    火之江 荊:くるり、くるり、と遊ぶように得物を回せば、呼応するように風が踊る
    火之江 荊:紅く色付いた旋風が渦を巻き、身体や“紅傘”を彩っていく
    火之江 荊:虚空を斬り下ろす。和傘が閉じる。低く構える。
    火之江 荊:「余所見、してんじゃねェよ」
    火之江 荊:ざり、 砂を下駄が喰む。
    火之江 荊:「アンタの相手は、アタシだろうが!」
    火之江 荊:連撃ではない。ただ一閃。
    ”朱厭”:「──あ」
    火之江 荊:振り薙いだ和傘の軌跡を追うように、幾重にも絡まった旋風が”朱厭”の身体を切り刻む!
    ”朱厭”:両刃剣による防御も間に合わず
    ”朱厭”:ただ一度の斬撃で、”朱厭”の体に無数の傷が刻み込まれる
    ”朱厭”:「───!」ギ リ、と奥歯を噛むと、刃に再び紫電を纏わせ──
    真庭丹とうか:「(この剣筋の鋭さ。剣の素人である私から見ても……達人の域)」
    真庭丹とうか:彼女の立ち合いを観察しつつ、学生カバンから追加のコピー用紙を取り出し。
    真庭丹とうか:先ほど狐面に切断され、服に飛び散った血液の一部を紙に滴らせる。
    真庭丹とうか:じくり、じくりと拡がり、紙の白は朱に染まり。自ら脈動し、蠢き、主人の手から放たれる。
    真庭丹とうか:────疾走。
    真庭丹とうか:宿主に傷を付けた愚か者に制裁を加えんと、
    真庭丹とうか:血染めの紙達が意志を持つかの様に、四方八方から彼の元へ迫りくる。
    真庭丹とうか:オーヴァード能力の加護が三重に齎された紙の刃は、
    真庭丹とうか:人型の肉を裂き骨を断つには十分すぎる強度と硬度、そして────"対抗種"としての殺意を内包する。
    ”朱厭”:ザ
    ”朱厭”: ンッ
    ”朱厭”:「……ッ…このガキ‥!」
    火之江 荊:(紙自体が能力じゃない──既存のそれに、付与してんのか。変わった術の使い手もいたもんだ)
    真庭丹とうか:「ふむ、通る様で良かった」
    ”朱厭”:傷の上から刻み付けられた新たな傷、”対抗種”の一撃、二撃、三撃‥‥……‥
    ”朱厭”:その体表を赤く染め上げるほどに、夥しいほどの斬撃痕が、”朱厭”の身体を覆っている
    ”朱厭”:───しかし
    ”朱厭”:バチッ  バチチチチチ
    ”朱厭”:雷光纏う両刃剣で、周囲を漂う紙の刃を焼き払うと
    ”朱厭”:回転の勢いそのままに、真庭丹、そして火之江に向け、薙ぎ払うような一閃───
    篠内カエデ:破壊がまさに解き放たれる寸前、男を覆って影が落ちる。
    篠内カエデ:「やっちゃえ、アルメリア!」
    篠内カエデ:少女の号令に従い、大きく跳躍した竜が落とす影。
    篠内カエデ:しかし、明らかに無防備。
    篠内カエデ:何の工夫もない正面からの襲撃は、攻撃態勢にある”朱厭”にとって、まさに絶好のタイミングで火に飛び込んできた羽虫の如くあり。
    ”朱厭”:「嘗めん…なや!!」
    ”朱厭”:斬撃の最中、手元で柄を回転させ、両断するように斬り上げる動作
    篠内カエデ:──だが、それは竜なのだ。
    篠内カエデ:大気を裂いて迫った刃は、彼の漆黒の体躯に触れた瞬間、いとも容易く弾き返される。
    ”朱厭”:「ッッッ!!」
    篠内カエデ:硬さ、ではない。まるで既に満杯に詰まった袋の中に、無理に物を突き込もうとしたかのような手応え。
    篠内カエデ:「こっ……の!」
    ”朱厭”:無理に体勢を変え、振り抜いた剣。弾かれれば当然…大きく崩れ、隙が生まれる
    篠内カエデ:此度もまた、飛散した紫電のみが少女に届く。未だ動き、再生すら始まらない程度の痛痒に抑えられて。
    篠内カエデ:遮二無二振り下ろされた鉤爪は、男のすぐ脇を通過するに留まるが……
    火之江 荊:龍と狐の攻防。榛色の着流しを風に靡かせ、歩み寄る者がある
    火之江 荊:からん、からん、 高く響く下駄の音。”朱厭”が気付かぬはずはないだろう
    火之江 荊:”朱厭”の近くには、焼き払いきれなかった術符が、まだ幾枚。
    火之江 荊:宙に浮いたままのそれを、通りすがる様、
    火之江 荊:火之江が纏う紅い旋風が切り刻み、鋭い刃と化して取り込んでいく
    ”朱厭”:……弾かれた事が功を奏したのか、追撃は貰わずに済んだ
    ”朱厭”:そも、その視線は既に篠内カエデを捉えてはおらず
    ”朱厭”:生まれた隙を逃すはずのない、一頭の凶獣を見据えていた
    ”朱厭”:(来る、間に合うか、アホ、間に合わせんでどないすんねん)
    ”朱厭”:雷電で強制的に筋肉を励起させ、弾かれた動作そのものを攻撃の起点とする
    ”朱厭”:ダ ン!と地を踏みしめ
    ”朱厭”:しなやかに、倒れこむように踏み込むと、両刃剣を唐竹に振り下ろす───
    火之江 荊:哂う。一度自分の身体を容易に斬った刃が、距離を詰めてくるのを、瞬きもせず見据えている
    火之江 荊:す、と静かに。腰に手を当て、居合の構えを取り、
    火之江 荊:「“一閃──」
    火之江 荊:斬り上げる。雷光煌めく”朱厭”の大剣を弾き上げ、
    火之江 荊:空いた胴に、返す刀で振り下ろす。
    火之江 荊:「──花吹雪”」
    火之江 荊:斬撃。暴風。鋭い紙の刃を取り込んだ旋風が──先程より、より深く。致命的な傷を刻んだ
    ”朱厭”:ガラ空きの胴体に奔った斬撃、そのダメージを認識するよりも先に
    ”朱厭”:すれ違いざま、倒れこむように踏み込んでいた”朱厭”の身体が、ただ、そのまま、頭から、地面に激突する
    ”朱厭”:「───ッ…?」
    火之江 荊:(──手応えはあった。さて……)
    ”朱厭”:「………ッ…ガッ…!」
    ”朱厭”:血反吐を吐き、アスファルトを殴りつけるようにして、フラフラと立ち上がる
    火之江 荊:「しぶといしぶとい────じゃあ、まだやれるよなァ?」
    火之江 荊:此方としても手を抜いたつもりはない。並の者ならあの一撃で二度と立てはしまい
    火之江 荊:立ち上がる。その行為そのものが、称賛に値した
    篠内カエデ:「……めんどくさ……」痛みに顔を顰めながら、乗騎を”朱厭”に向き直らせる。
    ”朱厭”:…チラリ、と懐中時計に目を落として
    ”朱厭”:「……はぁぁ」
    真庭丹とうか:「……まだ、立っていられるのですね」
    真庭丹とうか:無表情ながら、しかし、感嘆の声色で。
    ”朱厭”:君達の顔を見て「……自分ら、この街の人間とちゃうやろ」
    ”朱厭”:「何を躍起になる事があんねん」
    ”朱厭”:ハンを見て「……ああ、君は言わんでええ。分かっとるからな」
    ハン・シェンイン:「……」開こうとした口を、閉じる
    火之江 荊:「アタシもいらねぇだろ。強い奴と戦いたいってことに理由なんかねェよ」
    篠内カエデ:「わたしもパス。その分かってる人の雇われだし」
    真庭丹とうか:「私はまぁ……仕事なので。寝言はいいので寝て貰えますか」
    真庭丹とうか:追撃のため、ジャベリンめいた何かを紙で形造り、構える。
    ”朱厭”:「チッ……何やねん、少しぐらい付き合えや………」
    ”朱厭”:「はぁ~あ、もうええわ」
    ”朱厭”:両手剣を畳み、実演前のマジシャンのように手の内を晒す
    ”朱厭”:「…俺の事捕まえたいんやろ。ええで、連れて行って」
    火之江 荊:あからさまに興が削がれたような顔をする
    篠内カエデ:「べつにわたしは捕まえなくてもいいよ」
    篠内カエデ:「がい……何だっけ。シェンインが探してる人のこと教えてくれれば」
    ハン・シェンイン:「………いや、それだとこの二人が納得しないだろう。私は別に、敵が増える分には全然構わないんだけどね」
    ハン・シェンイン:「騒ぎを大きくしてUGNに嗅ぎつけられるのも面倒だ」
    火之江 荊:「アンタらが欲しい情報吐かせて、そっから連れてくでも別に構いやしねぇよ」
    火之江 荊:手をひらひらと振る。『得手じゃない』の仕草。
    真庭丹とうか:「こちらの意を汲んで頂けてありがたいです」ジャベリンの構成解除。紙が散開し周囲に纏わる。
    篠内カエデ:「……めんどくさ」UGN、の語に再び膨れ面をして黙る。
    ハン・シェンイン:「…取り敢えず、拘束は必要だろうね」
    真庭丹とうか:「……他に居なければ、私が」
    ハン・シェンイン:「……そうだね、君が一番向いていそうだ」
    篠内カエデ:「早くやってよ」当然のことのように言う。
    真庭丹とうか:周囲に飛び交う紙達が、自動的に等間隔で裂かれ、鎖の様に繋ぎ合わされる。
    真庭丹とうか:右手で指示。彼の身体を拘束する様に紙の鎖がしゅるり、と伸びていく。
    真庭丹とうか:「(この子……なんかアタリが強くて、怖い)」
    ”朱厭”:近づいてくる鎖を見て「………ああ、そうそう」
    ”朱厭”:「……これはほんまの忠告なんやけど」
    ”朱厭”:「……さっさとここから出て行き、自分ら。死んだら……もうそこで終わりやさかいな」
    ”朱厭”:言葉が終わると同時
    火之江 荊:「意味深な忠告だな。……あン?」
    ”朱厭”:”朱厭”の身体に刻まれた無数の傷跡から、無数の紅硝子が噴出し、君達に飛来する
    ”朱厭”:そして、逃走を始める
    火之江 荊:「くそ、てめェッ!」 “紅傘”を開き、飛来した硝子を受け止める
    火之江 荊:「とうか、さっきの紙もう一回やれ! 逃がすな!」
    ”朱厭”:(────3、2、1)
    真庭丹とうか:「……っ!!」周囲に張り巡らせていた紙を総動員して、彼を取り押さえようと。
    ”朱厭”:「もう…二度と会いたないからなぁ!!!」
    ”朱厭”:真庭丹が使役する紙も間に合わず、朱厭の姿は急に陽炎のように揺らめくと
    ”朱厭”:フッ とその場から消えていった。
    ”朱厭”:《瞬間退場》
    篠内カエデ:「……何いまの。消えた?」
    篠内カエデ:咄嗟に遮蔽にした竜の陰から顔を出す。
    火之江 荊:「……つまんねェことしやがって……」 奥歯をぎりぃ、と噛み締める。
    真庭丹とうか:「まさか、あんな手を残していたなんて」
    ハン・シェンイン:「………」言葉は発さないが、相当に悔しがっている
    篠内カエデ:「そんなことできるなら最初っからすれば良かったじゃん……」
    篠内カエデ:「めんどくさ……」
    真庭丹とうか:仕方なく、周囲の紙を右手に回収して鞄に。
    火之江 荊:「……あー、とうか。お前、どうするよ」
    真庭丹とうか:「……まぁ、仕事ですから、引き続き彼を捜索しようかな、と」
    火之江 荊:「……くそ面倒くせェけど、アタシも追う」「意味深なこと残して逃げられて終い、っての、最高に腹立つ」
    真庭丹とうか:「(彼は頻りに時計を……時間を気にしていた)」
    真庭丹とうか:「(救援が来るのかと予想していたけど。起動に時間の掛かる逃走の術でも、用意していたのかな)」
    篠内カエデ:「こっちはどうすんの」俯くシェンインを振り返る。
    ハン・シェンイン:「んん……」
    ハン・シェンイン:……火之江と真庭丹を見て
    ハン・シェンイン:「”賞金頚”と言っていたね」
    真庭丹とうか:「……ええ」
    真庭丹とうか:「彼はこの地域中のヤクザから睨まれているけど、尻尾がつかめないようで」
    真庭丹とうか:「私の様な、外部の荒事請負が雇われているの」
    ハン・シェンイン:「ふむ………ヤクザ者か…」
    火之江 荊:「偶然アタシが出食わしてかち合ってたところに、コイツとアンタらが来たってわけ」
    真庭丹とうか:「……貴女達は、彼の関係者?」
    ハン・シェンイン:「…ああ、申し遅れた。私は…ハン、と言う」
    篠内カエデ:「…………」黙っている。
    真庭丹とうか:”モード”と呼ばれた少女、それが従える龍、そして中華服に身を包む彼女を順に眺めながら。
    真庭丹とうか:「ハンさん、ですか。私は真庭丹とうか。荒事専門の請負屋をしています」
    火之江 荊:とうかの視線を知ってか知らずか、火之江も同じように。順に視線を巡らせる
    ハン・シェンイン:「真庭丹さん、だね。よろしく」
    ハン・シェンイン:カエデに視線を移して
    ハン・シェンイン:「………形だけでも名乗った方がいい。返って不審がられる」
    火之江 荊:「アタシは火之江荊──ただの流れモンだ」「今は、縁あって仕事を請けている身だがね」
    真庭丹とうか:「記憶では確か……開幕第一声に、『”鎧門”はどこだ』と」
    真庭丹とうか:「仰っていたので。そこが気になっています」
    ハン・シェンイン:「そちらは火之江さん………ああ…そうだね」
    篠内カエデ:「べつに良くない? どうせもう関係なくなるじゃん」
    ハン・シェンイン:「……いや」カエデに
    篠内カエデ:「さっさと話し終わらせて次に……」
    ハン・シェンイン:「…ヤクザ者が外部の人間に頼る、つまりは…相当に切羽詰まっているという事だ」
    ハン・シェンイン:「なら、私達の存在そのものが交渉の材料になる」
    篠内カエデ:「……は?」
    ハン・シェンイン:真庭丹を見て「……先ほどの疑問に答えようか」
    真庭丹とうか:「お願いします」
    ハン・シェンイン:「私は”イエローコゥト”セルの者だ」
    真庭丹とうか:「”イエローコゥト”セル……」
    ハン・シェンイン:「先ほどの”朱厭”が所属するセル…”天籟魔訶”とは、現在協働関係にある」
    ハン・シェンイン:「君達が本気で奴を捕まえたいという事であれば」
    ハン・シェンイン:「こちらは…こちらしか知り得ない情報を提供できるという訳だ」
    真庭丹とうか:「私が聞いていた話では確か、”鎧門”が所属するセルが、それでしたか」
    真庭丹とうか:「なるほど、その通りです」
    ハン・シェンイン:「…‥‥…」
    ハン・シェンイン:「協働、とは言ったが」
    ハン・シェンイン:「…実態は、吸収と言った方が正しい」
    真庭丹とうか:「ですが、”鎧門”は……”朱厭”と同じく」
    真庭丹とうか:「捕縛対象になっていますが、それでもよければ」
    ハン・シェンイン:その言葉に頷いて「………もう、あいつだけなんだ」
    ハン・シェンイン:「どんな形でもいい、奴らの手から離れさえすれば」
    真庭丹とうか:「……事情がありそうですね」
    ハン・シェンイン:「……だから」
    ハン・シェンイン:「私達にも、一枚噛ませて欲しい」
    真庭丹とうか:「…………」
    真庭丹とうか:「私個人としては、是非ともお願いしたいところですが」
    ハン・シェンイン:「……”モード”、それで良かっただろうか」
    真庭丹とうか:「生憎私は雇われの身。今後の方針は、一旦依頼主に持って帰らないと決められません」
    篠内カエデ:「一応確認だけしますみたいな聞き方やめてくれる?」滑らかな眉間にくっきりと皺を刻んで。
    篠内カエデ:「雇い主にそう言われちゃったら従うしかないじゃん」
    ハン・シェンイン:「……ありがとう」
    火之江 荊:「この街ン中虱潰し、ってのは流石に気が引けるしな。探す手立てが増えるのは歓迎だぜ」
    真庭丹とうか:「(あの……なんか、言動が刺々しい子は、”イエローコゥト"に雇われているのか)」
    火之江 荊:もう一度“引き逢える”かどうか──向こうがあの様子では難しいだろう
    火之江 荊:「とは言っても、アタシも雇われの身だ。とうかと同じく、ってことになるけど──」
    ハン・シェンイン:真庭丹に視線を戻して「そうだね、どう取り付けるか…」
    GM:その時
    ヒスイ:竹刀袋のような布を担いだ少年が、君達の元へストッ、と降り立つ
    篠内カエデ:三白眼でそちらを睨む。
    火之江 荊:「応。さっきぶりだな」
    ヒスイ:「ああ、居った居った……何か増えとりゃせんか?」
    ヒスイ:睨まれたので取り敢えず睨み返して
    火之江 荊:「旅は道連れ世はなんとやら、ってな」
    真庭丹とうか:「……彼が、火之江さんの雇い主?」
    火之江 荊:「正確には違うが──まァ、近しい人だ」
    ヒスイ:「まぁ、人手が増えるのはええ事じゃ。”何でも使え”言うとったし……」
    ヒスイ:「黒山羊一家、花岡組のヒスイ」
    ヒスイ:「正確には組員言うか用心棒やけどな」
    真庭丹とうか:「ヒスイさんね。私は真庭丹とうか」
    真庭丹とうか:「黒山羊一家……であれば、大本の雇い主は一緒で良さそうね」
    ヒスイ:「……あ、玄藤のオジキが雇った言うてたん、もしかしてあんたの事か」
    真庭丹とうか:「はい、それです、それ」
    ヒスイ:そら丁度ええ丁度ええと口ずさみ
    篠内カエデ:「…………カエデ。それか“モード”」
    篠内カエデ:「さっきの人とは前に会ったことあるけど、いま追っかけてるのはシェンインの都合。それだけ」ぶすっとして言う。
    火之江 荊:「カエデ、ね。へェ、風流な名前してんじゃん」 剣呑な目付きの少女に。
    ヒスイ:「そっちはカエデ……カエデの姐…姐…?さん…?」
    ヒスイ:「分からん、呼び捨てでええか」
    篠内カエデ:「どうでもいい……」
    火之江 荊:「無愛想なガキだな……」
    ヒスイ:「ほんならカエデじゃ。で、そっちは…」
    ハン・シェンイン:「………”イエローコゥト”セル、ハン・シェンイン」
    ヒスイ:「………」
    ヒスイ:頭をボリボリと掻いて「……いや、今はこっち優先じゃ」
    ヒスイ:「儂も元FH。この際足の引っ張り合いみたいな事はやらん」
    ヒスイ:「取り敢えず全員、着いて来ぃや」
    ヒスイ:「まず玄藤のオジキに、色々と報告して貰うで」
    火之江 荊:「応よ」 カエデをぎろりと睨み、ヒスイに続く
    真庭丹とうか:「勿論」火之江に続く
    篠内カエデ:「……なに? なんか文句あんの?」
    火之江 荊:行きずりの共同戦線。意志があるのかないのか、分からないままに動くカエデの存在は不穏分子だった
    火之江 荊:「湿気た面してんなと思っただけだ」
    篠内カエデ:「うっざ」
    篠内カエデ:「ガキにいちいち突っかかってこないでくれる?」
    火之江 荊:「──ンだと、クソガキ」
    真庭丹とうか:「(……"イエローコゥト"セル。彼女達も、相当切羽詰まった事情を抱えているのだろか)」二人のいがみ合いを眺めながら、無表情で思索しつつ。
    真庭丹とうか:「(竜使いの少女……"モード"。実力はともかく、正規雇用された人材には見えない、が……)」
    火之江 荊:「……その面、いっぺん細切れにされなきゃわかんねェか?」
    ヒスイ:「じゃかぁしい!仲良ぅせぇや!」
    火之江 荊:「…………」
    篠内カエデ:「…………」
    ヒスイ:「………手」
    ヒスイ:「手ぇ、繋ぎ」
    篠内カエデ:「はあ?」
    火之江 荊:「冗談だろ?」
    火之江 荊:意味が分からない、といった風にヒスイを見るが、その目は本気だ
    ヒスイ:「ペナルティ言うやつや、あんたらみたいなんは、こういうんが一番効くやろ」
    火之江 荊:「正気かよ……」
    篠内カエデ:「……はいはい、わかりました」
    篠内カエデ:「次から仲良くするから。それで良いでしょ」
    篠内カエデ:握手は避けようとする。
    真庭丹とうか:「(……流石。幼いながらも、荒くれ者の御し方は慣れているということか)」無表情ながら、内心でヒスイくんに感心。
    火之江 荊:その様子を見て、逆に火が付いたように
    火之江 荊:跳躍。少女の細い手を乱暴に握って、離して、着地
    火之江 荊:成熟した女性のそれとは思えぬほど、節くれ立ってゴツゴツした感触が、その手に伝わるだろう
    篠内カエデ:「!」
    火之江 荊:にぃ、としたり顔
    篠内カエデ:一瞬と言えど、大袈裟なほど乱暴に振り払う。
    篠内カエデ:「ちょっ……!」
    篠内カエデ:……こちらから返した手応えは、ごく小さな当たり前の子供のものだ。
    篠内カエデ:雨に打たれた後のように冷えていて、ついでに言えば、かすかに震えが感じられたかもしれない程度の。
    火之江 荊:(気に入らねェんだよな──こんなガキが、クソみてェな話に混じってやがる)
    火之江 荊:(行き場がなかったにせよ、もう少しマシな世界はないもんかね)
    火之江 荊:(……何処でも一緒か。せめて、アタシの目の届く範囲で死んでくれるなよ)
    ハン・シェンイン:「………」一瞬だけ、”モード”の方に視線を移して 再び前を向く
    ヒスイ:(………まあ…ホンマに繋ぐとは思わんかったが…)
    篠内カエデ:「……っ……」火之江さんと距離を取って竜の歩みを進める。
    アルメリア:尻尾を揺らしてのしのしと歩く。背中の上のやり取りには我関せずといった風だ。

    GM:シーン終了、ロイスのみ可能です
    篠内カエデ:火之江 荊 有為/〇恐怖 で取って以上!
    火之江 荊:篠内カエデ 庇護/◯無愛想なガキ 真庭丹とうか ◯感服/肝が据わってるのか据わってねぇのかどっちなんだ で取得。以上
    真庭丹とうか:火之江荊/○有為/こわ…… で取得します。カエデちゃんは保留。で、以上。
    GM:押忍!では次のシーン


    ■■■
    ■■■■
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    GM:鹿島四方幡での戦闘の直後
    GM:傷だらけの"朱厭"を出迎えたのは、安っぽいジャージにマスク姿の女。
    GM:"天籟魔訶"セルの一人であり、1000年以上の時を生きる古代種のレネゲイドビーイング…名は、ユーカ。
    ユーカ:「───おや」
    ”朱厭”:「…………」
    ユーカ:「いやぁ、お疲れお疲れ。問題は無さそうかい?」
    ”朱厭”:「…門が開くまでのラグも、座標位置も問題あらへん。仮説通りなんちゃうかな。」
    ユーカ:「へぇ。にしては随分と機嫌が悪そうに見えるけど?」
    ”朱厭”:「……姐さん」
    ユーカ:「?」
    ”朱厭”:「好き嫌いとかあります?」
    ユーカ:「何だい急に、まぁ答えるけどさ。」
    ユーカ:「そうだね…別に食べ物の事を聞いてる訳じゃないんだろう?なら、好きなのは"生きる事"で、嫌いなのは"戦"とでも答えておこう。」
    ”朱厭”:「………」
    ユーカ:「"生きる"っていうのはさ、とどのつまり"争い"の積み重ねだ。当然その中には生死を伴うものが存在する。昔から…それはずっと、それだけはずっと、変わらない、"人の性"とはよく言ったものだよ」
    ユーカ:「……私はねぇ、リァオ。疲れたんだ。そういうのはさ、もう見たくない。かと言って、別に自殺しようとも思わないんだよねぇ。」
    ”朱厭”:「せやから、"あれ"と組んだんか。」
    ユーカ:「そう、だから天影を育てた。ビビッと来たんだ、"ああ、この子なら…"ってね。」
    ユーカ:「………それで、何か悩み事でもあるのかい?」
    ”朱厭”:「いや…単に、姐さんも私情で動いてんのか思うただけや。」
    ユーカ:「私情も私情。私以上に私情で動いてる人間は、世界中探しても居ないだろうさ。」
    ユーカ:「だからさ、リァオ。君の内心に踏み入るつもりは無いけど」
    ユーカ:「君の人生だ、君の好きにしなよ。」
    ”朱厭”:「それ、年の功言うやつか?」
    ユーカ:「やかましい」
    ”朱厭”:「まぁ……ええわ。」ユーカの傍を通り過ぎて
    ”朱厭”:「少し休む、ほんならな。」
    ”朱厭”:そのまま、スタ、スタと歩き出す
    ”朱厭”:(…何が愉しい事なんかは…分からん。何が好きなんかも…‥今更、考えようとも思わへん)
    ”朱厭”:(……ただ)
    火之江 荊:『ンなもん、やりてェことに従うだけだろ』
    ”朱厭”:立ち止まり
    ”朱厭”:そして、天を仰ぐ。
    ”朱厭”:(……嫌いなもんだけはハッキリしてんねんなぁ、俺)

    GM:シーンプレイヤーはカエデちゃん
    GM:登場侵蝕をお願いします
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:50->52)
    火之江 荊:シーンイン:火之江 荊の侵蝕率:+9(1d10->9) ((侵蝕率:77->86))
    真庭丹とうか:真庭丹とうかの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:67->69)
    GM:---
    GM:それでは情報判定に入っていきます
    GM:先日お話しした通り、PP制で行っていくわよ
     情報:裏社会/噂話/FH(目標値7)
     PP:0/5
    GM:という訳で、判定どうぞ!
    火之江 荊:シーン毎でのPP増加頭打ちはあるのかな
    GM:最大値は30です
    火之江 荊:了解です
    篠内カエデ:あっそうだ。基本的に戦闘が終わったらブーストアーマーは脱いでおきます(でないとメジャーアクションの度に侵蝕値が増えるため)
    GM:なので最大4増加ですね
    GM:脱ぎな!
    真庭丹とうか:<裏社会>で判定します、が……
    火之江 荊:【鎌鼬の手】《援護の風》《ウィンドブレス》 侵蝕[+4] その判定のダイス[+5]個、達成値[+9]
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+4 ((侵蝕率:86->90))
    真庭丹とうか:ありがとう!改めて<情報:裏社会>で判定
    GM:カモン!
    真庭丹とうか:(4+5)dx+3+9
    DoubleCross : (9R10+3+9[10]) → 10[1,1,2,3,3,4,4,6,10]+5[5]+12 → 27

    篠内カエデ:ワオ
    GM:乗せおった!
    火之江 荊:えらい!
    真庭丹とうか:やったぜ
    篠内カエデ:こちらも一応判定。フォールンヴィークルに乗ってFHメッセンジャーを使用
    篠内カエデ:技能は情報:FHで
    篠内カエデ:6dx+2
    DoubleCross : (6R10+2[10]) → 8[1,1,3,4,5,8]+2 → 10

    火之江 荊:まァ、一応判定しとくか。裏社会素振り。
    火之江 荊:3dx+1
    DoubleCross : (3R10+1[10]) → 9[2,3,9]+1 → 10

    火之江 荊:仲良し
    篠内カエデ:おそろい
    GM:手繋げや
    火之江 荊:もうやったよ!
    GM:では、真庭丹さんが最大値ですので
    真庭丹とうか:手繋ぎ効果出たね
    GM:PP0/5→PP3/5 となります
    GM:では開示していくわよ~
    PP1:襲撃事件について
    二日前、北欧を本拠地とするマフィア「スティーモファミリー」の日本支部が襲撃を受けた。証言によると主犯は二人。一人は天籟魔訶セル所属のエージェント、"朱厭"。
    もう一人はイエローコゥトセル所属のエージェント、"鎧門"。
    死傷者数は、当時支部内に滞在していた構成員のおよそ八割にも上る。
    頭目であるライア・E・サリバンは現在、数名の私設兵を率いて北欧本部へと赴いており、その不在を狙った犯行であると思われる。
    …また、本件では襲撃事件と同時に拉致被害も発生している。
    調査の結果、攫われたのはライアが保有する私設兵団の一人、"ハイエンドシーク"ニコ・アクセルロッドであることが明らかとなった。

     PP2 ニコ・アクセルロッドについて
     ニコ・アクセルロッドはスティーモファミリーの頭目、ライア・E・サリバンが保有する私設兵団『ナイトウォーカー』の一人。
     兵士として高い戦闘能力を持つだけでなく、”賢者の石”を体内に宿していた事も明らかとなっており、拉致された事の原因ではないかと考えられる。
     また、当該人物は以前UGNと共に遂行した任務にて”天籟魔訶”のエージェントと交戦し、負傷。その為ライアには付き添わず、日本支部に待機する手筈であったと言う。

     PP3 "イエローコゥト"と"天籟魔訶"について
     FHセルである”イエローコゥト”と”天籟魔訶”は、現在協働関係にある。
     天籟魔訶からは”隠れ場所”と”情報”を、”イエローコゥト”からは”兵力”を提供するという条件のもと締結された関係であったが…今現在、イエローコゥトの残存戦力はハン・シェンインただ一人である。
     また、イエローコゥトに提供された天籟魔訶の”隠れ場所”についてだが…現在は、いくつかの研究資料のみを残してもぬけの殻になっているという。

    GM:以上の事が明らかとなりました
    GM:では冒頭描写やって、共有に入っていきます


    12月14日
    N市 第十二地区
    鹿島四方幡
    茨戸會本拠

    GM:"朱厭"との戦闘を終え、現在茨戸會本拠にて待機する玄藤豪人への報告を済ませた君達は
    GM:そこに茨戸會若頭である沢渡新助を加えた布陣で、現状の整理を行っていた
    玄藤 豪人:「……つまり」
    玄藤 豪人:「テメェの組の不始末は、テメェで落とし前付けてぇってんだな、嬢ちゃん」
    ハン・シェンイン:「ああ、その認識で問題はない」
    ハン・シェンイン:カエデを示して「こちらの”モード”と共に」
    篠内カエデ:「ん」竜の胴体に背中を預けて座布団の上に座っている。
    アルメリア:立派な座敷の畳の上。犬が伏せをするような姿勢で、ずでんと身を横たえている。
    ハン・シェンイン:「貴方達の捜査に協力させてもらいたい」
    玄藤 豪人:「……」カエデ、それからアルメリアの目をじっと見つめて
    玄藤 豪人:「ふん……分かった、俺は認める。沢渡、テメェはどうだ」
    沢渡 新助:「良いんじゃないですか?というより、この状況で断る理由も浮かびませんし」
    沢渡 新助:「一応聞きますが、君達は?」
    沢渡 新助:真庭丹、そして火之江を見やって
    火之江 荊:「元より、アタシの依頼主はアンタらだからな」 座布団の上に、それが最も自然だと言わんばかりに胡座をかいている
    火之江 荊:「そこの二人が妙な動きしねェなら、依存はねェよ」
    真庭丹とうか:「私も、同意見です」正座し、膝の上で折り紙の鶴を折りながら。
    真庭丹とうか:「……貰えるものが分割になったりなど、しないのであれば」
    玄藤 豪人:「ハッ!その辺は安心しな」沢渡を指さして「こいつの組からも金を出させる」
    沢渡 新助:「……まあ不本意ですが、黒山羊さんに借りを作ったと思われるのも嫌ですし」
    真庭丹とうか:「それならば安心ですね」
    玄藤 豪人:「つー訳で、テメェらには四人で組んで一緒に動いてもらう」
    玄藤 豪人:「情けねぇ話だが、”朱厭”を退けたって事なら、戦力的にはテメェらがトップだ」
    玄藤 豪人:「下手にばらけさせるのも勿体ねぇ。それに」
    玄藤 豪人:「もう仲良しだろ、テメェら。手ぇ繋いでたって話じゃねぇか」
    火之江 荊:「…………」 あからさまに不機嫌そうな顔をする
    篠内カエデ:「……勝手に繋がれただけだけど」半眼。
    火之江 荊:「……ま、別に同行すんのに支障はない。──次に出遭ったら、”朱厭”は。必ず狩る」
    玄藤 豪人:「応、やる気があって結構。じゃあこっからは仕事の話をしよう」
    玄藤 豪人:「沢渡」
    真庭丹とうか:「(頼りないんだか、頼もしいんだか……)」手を繋いだ二人を眺めながら。
    沢渡 新助:「はい、では現状を一度整理しましょう」
    沢渡 新助:「二日前に発生した、北欧マフィアのスティーモファミリーを狙った襲撃、そして拉致事件。」
    沢渡 新助:「下手人は天籟魔訶の”朱厭”とイエローコゥトの”鎧門”」
    沢渡 新助:「ファミリーのボスであるライア・E・サリバンは当時から現在に至るまで不在であり、その隙を狙った犯行であると思われます」
    沢渡 新助:「そして、ここからが新しい情報です」
    沢渡 新助:「拉致被害者は、ライアの保有する私設兵の一人。ニコ・アクセルロッド」
    沢渡 新助:「兵士としての戦闘力が高いのは勿論ですが」
    沢渡 新助:「”賢者の石”と呼ばれる鉱石を体内に宿していた事から、ライアの手元に置かれていたものと思われます」
    篠内カエデ:「……」
    真庭丹とうか:「……失礼。"賢者の石"、とは?」
    火之江 荊:カエデの眉がぴくりと動くのが見えた。目も、先程より開かれている。……興味を示す言葉があった証だ
    玄藤 豪人:「……それが、俺達も詳しくは知らねぇ」
    玄藤 豪人:「大して興味の無ぇ事だしよ、テメェらに心当たりがあればと思ったんだが」
    火之江 荊:「カエデ。……お前、なんか知ってんだろ」 胡座をかいた膝の上に肘を置き、頬杖を付いた不遜極まりない態度で問い掛ける
    真庭丹とうか:「…………」視線をカエデちゃんに。
    篠内カエデ:「……凝縮したレネゲイドウィルスの結晶体」
    篠内カエデ:「大きさとか質にもよるけど、大抵すごいエネルギーを持ってて」
    篠内カエデ:「成功を引き寄せたり、寿命ギリギリの実験体に人並みの命を取り戻させたり、色々できる。持ち主の思う通りのことが」
    篠内カエデ:「……詳しい奴なら、使い道はいくらでも思いつくだろうね」
    真庭丹とうか:「……"賢者の石"という名前に負けず劣らず、大層な品物のようね」
    篠内カエデ:誰と目を合わせるでもなく語る。
    火之江 荊:「はぁん……」 淀みなく語られる言葉に感服とも興味がないとも付かない声を零す
    玄藤 豪人:「‥……まるで魔法だな。となると‥その賢者の石目的の犯行って線が一層強くなるか…」
    ハン・シェンイン:「”モード”、それは体験談かい?」
    篠内カエデ:シェンインを一瞥して。
    真庭丹とうか:「(……確かに、挙げた例がやたらと具体的だったわね)」
    篠内カエデ:「……わたしが持ってるわけじゃないよ」
    篠内カエデ:「どういうものか教えてくれたのはうちのリーダー。手に入れたのはわたしの仲間」
    玄藤 豪人:「ほぉ…”手に入れた”か」
    火之江 荊:(仲間……) この少女の口から出るとは思わなかった言葉に、少々驚く
    玄藤 豪人:「んなすげぇもん、簡単に手に入るもんでも無ぇだろうに」
    篠内カエデ:「血みどろの奪い合いの末にね」淡々と。
    篠内カエデ:「"朱厭"と、もう一人のテンライマカのエージェントとは、その時に会った」
    ハン・シェンイン:「……それは」
    ハン・シェンイン:「君が言っていた、”裏”という場所と関係があるのか」
    篠内カエデ:「……」
    篠内カエデ:「そう。興味あるなら行ってみたら?」
    篠内カエデ:「たぶん今でもちらほら見つかると思うよ。取り合いに勝つ自信があれば」
    ハン・シェンイン:「生憎、どうやって行くのかも分からないさ。」
    ハン・シェンイン:「取り合いには勝つだろうけどね」
    ハン・シェンイン:「……‥その、”賢者の石”を天籟魔訶が狙っていたという話が確かなら」
    ハン・シェンイン:「……」手を後ろに組んだまま、少し考えて
    ハン・シェンイン:「…一つ、提案したい事がある」
    ハン・シェンイン:「先ほど、君達には話したけれど」
    ハン・シェンイン:「”天籟魔訶”と”イエローコゥト”は現在協働関係にある」
    ハン・シェンイン:「我々からは”兵力”を、天籟魔訶からは”情報”と”隠れ家”を提供する。その条件で交わされた盟約だったが」
    ハン・シェンイン:「イエローコゥトにはもう、私しか残っていない」
    ハン・シェンイン:「そして、教えられた天籟魔訶の隠れ家は既にもぬけの殻となっている」
    ハン・シェンイン:「……しかし、あくまで人が居ないだけで、設備自体はそのままだ」
    火之江 荊:「そりゃもう、協働関係って言うには破綻しちゃいねェか?」
    ハン・シェンイン:「ああ、破綻しているとも。気が付いた時にはもう遅かったけどね」
    ハン・シェンイン:カエデを見て「……ここには、私の知らない天籟魔訶を知る者が居る」
    ハン・シェンイン:「そこで…改めて、”隠れ家”を調べに行きたい」
    篠内カエデ:「……それはべつにいいけどさ」
    真庭丹とうか:「……なるほど」折り上げた鶴を、傍の畳の上に置いて。
    火之江 荊:「ン。まァ、宛てもないよりはなんかはあるだろ」
    篠内カエデ:「どういう成果を期待してるわけ?」
    篠内カエデ:「聞いた分じゃ、こいつらが捕まえたい相手の中には、その鎧さんも入ってるんでしょ」
    篠内カエデ:「連れ戻したいシェンインと、目的が合ってるようには思えないんだけど」
    ハン・シェンイン:「……連れ戻せるのなら、確かにそれが一番良いさ」
    ハン・シェンイン:「……‥私はね、”モード”」
    ハン・シェンイン:「『助けたい』んだ。”鎧門”を」
    篠内カエデ:「はあ」怪訝そうに首を傾げる。「それは知ってる」
    ハン・シェンイン:「……”イエローコゥト”として…それ以前に」
    ハン・シェンイン:「一人の、武人として」
    篠内カエデ:「鎧さんは無理矢理テンライマカに従わされてて」
    篠内カエデ:「そこから解放できるなら、あとはヤクザに捕まってもべつにってこと?」
    ハン・シェンイン:「……自己満足の感情論だと吐き捨てるのなら、別にそれでも構わない」
    ハン・シェンイン:「私は、天籟魔訶を赦さない」
    篠内カエデ:「ふーん」
    篠内カエデ:「変なの。まあいいや」
    篠内カエデ:「良いよ。行くんなら行くで」
    篠内カエデ:それきり、興味を失ったように口を閉じる。
    ハン・シェンイン:「………」
    ハン・シェンイン:「(……清々しいくらいに分かりやすい)」
    火之江 荊:「……結局、その”鎧門”って奴。遭ったらボコっていいわけ?」
    火之江 荊:「もしそン時敵対する、ってなら面倒くせェし。先訊いとくべきなんだよ、こういうのは」
    火之江 荊:「ン。ならアタシは文句ねぇ」
    火之江 荊:「とうかも、そうだろ? 土壇場でコイツらに背後から一撃もらう、なんて冗談は避けたいはずだ」
    真庭丹とうか:「ええ、もちろん。依頼内容の懸念点は早めに潰した方がいいもの」
    真庭丹とうか:「そして、”隠れ家”を調べるという件にも異論はないよ」
    真庭丹とうか:「……他にアテもないし、ね」
    火之江 荊:「ン。じゃァ、行き場所は決まったわけだし。行って何が出るかのお楽しみ、ってな」
    真庭丹とうか:「ええ、できることからやっていきましょう」折りあがった鶴が羽ばたき、とうかの肩に飛び乗る。
    火之江 荊:畳に寝かせてあった紅傘を手に取る。先に待つであろう強敵に胸躍らせて。
    真庭丹とうか:「……そうだ、沢渡さん」
    沢渡 新助:肩に乗った折り鶴を物珍しそうに見ながら「どうかしましたか?」
    真庭丹とうか:「"平和な世界の人が普段感じる痛みを、忘れないようにするため"」
    真庭丹とうか:「……私が、辛い物好きな理由」
    沢渡 新助:「………」
    沢渡 新助:「”痛そうで痛くなくて、ちょっと痛い”」
    沢渡 新助:「俺も好きですよ、そういうの」
    真庭丹とうか:「……ふふ」無表情ながら、声色だけは、少しだけほころんで。
    玄藤 豪人:「んじゃあまあ…そっちの調査は任せる」
    玄藤 豪人:「頼んだぜ、若ぇの四人」

    GM:シーン終了、ロイスと購入処理が可能です
    真庭丹とうか:ロイスは……保留かな。
    篠内カエデ:こちらもロイスは保留
    火之江 荊:ロイスは保留
    火之江 荊:応急キットでも買ってカエデちゃんにパスするかなァ
    篠内カエデ:購入は何か欲しいものある方います?
    真庭丹とうか:これと言って必須でほしい物はないかなぁ……
    火之江 荊:こっちも特にはないので応急キット狙います
    真庭丹とうか:メイド服チャレンジしてみよっかな
    火之江 荊:(1+2)dx+2>=8 購入判定
    DoubleCross : (3R10+2[10]>=8) → 8[5,7,8]+2 → 10 → 成功

    火之江 荊:買えた。カエデにパス
    篠内カエデ:あっやった。ありがたく使います
    篠内カエデ:5+2d10
    DoubleCross : (5+2D10) → 5+6[2,4] → 11

    真庭丹とうか:アルティメイド服 目標値20
    真庭丹とうか:4dx+4>=20
    DoubleCross : (4R10+4[10]>=20) → 9[3,4,8,9]+4 → 13 → 失敗

    篠内カエデ:じゃあ試しに医療トランクを狙ってみようかな
    真庭丹とうか:残念。以上
    篠内カエデ:フォールンヴィークルに騎乗&紡ぎの魔眼を使用。ダイス計+3して
    篠内カエデ:5dx+3>=20
    DoubleCross : (5R10+3[10]>=20) → 9[4,5,7,8,9]+3 → 12 → 失敗

    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+1した(侵蝕率:52->53)
    篠内カエデ:だめ!以上!
    GM:応急手当使ってもいいわよ
    篠内カエデ:そっちは使いました!
    篠内カエデ:篠内カエデ:5+2d10
    DoubleCross : (5+2D10) → 5+6[2,4] → 11

    GM:あ、ほんとだ
    GM:では次のシーン!

    GM:シーンプレイヤーはカエデちゃん
    GM:登場侵蝕をお願いします
    真庭丹とうか:真庭丹とうかの侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:69->74)
    火之江 荊:シーンイン:火之江 荊の侵蝕率:+8(1d10->8) ((侵蝕率:90->98))
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:53->62)
    GM:おいおいおい

    GM:では引き続き情報判定
     情報:裏社会/噂話/FH(目標値7)
     PP:3/5
    GM:10以上出せば終わりです
    GM:では…判定どうぞ!
    火之江 荊:なんとか抜けるっしょ! ってことでコネ:要人への貸し 使って裏社会で振ります
    火之江 荊:(1+3+2)dx+1 情報: コネ:要人への貸し使用
    DoubleCross : (6R10+1[10]) → 9[2,3,4,6,9,9]+1 → 10

    火之江 荊:ピッタシカンカン
    真庭丹とうか:ぴったり!!
    篠内カエデ:お見事
    GM:やるじゃなぁい…
    GM:では開示…ですが
     PP4・PP5 レポート
    GM:この二つは、シーン中に開示します
    GM:また、PPが最大値まで溜まったのでトリガーシーンに移行します


    N市 第十二地区
    とある山中

    GM:ハン・シェンインに案内され、、君達は"天籟魔訶"の隠れ家へと足を運んでいる。
    GM:山の中腹辺りに掘られた塹壕のような洞穴。その入り口にしゃがみ込んだシェンインが、奥へと続く影の中に自身のレネゲイドを流し込む
    GM:すると、まるで地面を通過するように君達の身体がスッと沈み込み
    GM:…その目の前に、土壁に囲まれた二十畳ほどの空間が広がる。
    GM:証言通り、そこは既にもぬけの殻。あるのは中央に置かれた巨大なデスク、天井から吊るされた、仄かに明かりを灯すランタン、そして
    GM:数冊のファイルが几帳面に並べられた小さな書架。
    火之江 荊:「辛気臭せぇ場所だな……」 紅傘を肩に担ぐようにしながら、ぐるりとその空間を見渡す
    ハン・シェンイン:「………やはり、誰も居ないか」愁いを帯びた声で漏らす
    火之江 荊:音も気配もない。余程その手の能力に長けたものが意図して隠れてでもいない限り、本当に誰も居ないのだろう
    篠内カエデ:「これ見よがしに置かれてるけど」
    篠内カエデ:書架に並ぶファイル類を見遣って。
    真庭丹とうか:「……ええ、調べるといっても」
    火之江 荊:「ま、これくらいだよなァ」 つかつかと歩み寄って、無造作にファイルの一冊を手に取る
    真庭丹とうか:「そう、大したことはできそうにないわね」
    真庭丹とうか:後ろからのぞき込みます。
    GM:そのファイルの背表紙に記されているのは、『病葉』の文字
    篠内カエデ:「一応、なんか隠し部屋とか無いか調べるし」
    篠内カエデ:「読み上げて」
    篠内カエデ:言いながら、しかし自分でもさほどその存在を信じていない風に、壁や床の縁を竜の爪で適当に引っ?いて回る。
    火之江 荊:「あいよ」 言って、ファイルをぱらり、ぱらりと捲り始める

     2020年9月8日
     隔都計画実施に伴い、ジャームが形成するコミュニティに「病葉」と呼ばれていた集落を参照する事を提案。
     "ダイアローグ"、並びに被検体番号6581を派遣し、現地調査及び「魔人化」の原理調査を行うものとする。

     2020年9月27日
     病葉での現地調査、並びに被検体番号6581「擬魔人 酸与」の経過観察を行っていた"ダイアローグ"が死亡。
     データそのものは十分な量が得られた為、病葉の調査はここで打ち止めとする。
     また、並行して行っていた「魔人化」の原理調査について
     伏魔藥投与による魔人化は、”オブセシオン”のそれとは多少差異が存在することが判明した。
     ”聖槍”と呼ばれる遺産を用いての「分離」ではなく
     無数に混ぜ合わせた命そのものが、ストックとして服用者の身に宿る「融合」
     理論上ではあるが、大量の生者の命を一息に混ぜ合わせ、取り込むことが出来れば
     例えば、”無限回数のリザレクト”といったように、決して死ぬことのない素体を生み出すことも可能かもしれない。

    火之江 荊:時折耳慣れない単語に詰まりながらも、良く通る低い声で“レポート”を読み上げる
    火之江 荊:正直、半分も理解は及ばなかった。次のファイルに何かしらを求めて、手を伸ばす。開く。
    GM:背表紙に書かれているのは…『伏魔藥』の文字
     
     2015年12月6日
     当面の研究目標を「ジャーム化促進薬」の完成と定め、その都度、記録を行うものとする。
     
     2018年8月30日
     高濃度のレネゲイド塊として、ジャームの素材使用を提案、実証実験を開始。
     生薬の製造過程を参照し、砕き、磨り潰したジャームを混入させる。
     また、現時点より当該薬物を「伏魔藥」と呼称する。
     
     2020年3月8日
     N市に潜伏中の黛一家が市街地を襲撃、UGNの対応を観察する。
     また、UGN構成員との対面を済ませる。軽くとはいえ”忘れる”ように仕向けたが、まあどちらでもいい事だ。
     襲撃の際、「新たなシンドロームの発現効果」を初めて確認する。
     シンドロームの垣根を取り払う事も可能である、という事だろうか。これについては、以降も研究を続ける。
     
     2020年8月7日
     裏へと派遣していた人員からの報告。鉱床の独占は叶わなかったが、「魔人」なる存在の死体を入手
     本日付けで解剖、並びに分析を開始する。
     また、それに伴い、湯ノ浦、”オブセシオン”の調査を命じる。
     
     2020年8月25日
     「社会性を持つジャームが寄り合う街」
     湯ノ浦は、私の求める世界に近しい在り方を持っていた。
     だが、如何せん、人の心が邪魔だ
     「ジャームであり」「社会を維持する機能を持ち」
     そして、「争いを起こす人の心が排除された者」
     まずは、それを生み出すための下地を作らなければならない。
     参照する街と、そこに住まう人が必要だ。

    火之江 荊:眉根を寄せながら、次の一冊を手に取る。開く。
    GM:『裏N市』

     2020年7月30日
     かねてより調査対象としていた鉱床の出現情報を入手。
     鉱床の確保並びに裏N市の調査を各員に命ずる。
     調査方法については各々に一任してはいるが、成果については特に期待していない。
     面白いものの一つでも手に入れば上々といった所だ。
     
     2020年8月7日
     裏へと派遣していた人員からの報告。鉱床の独占は叶わなかったが、「魔人」なる存在の死体を入手
     本日付けで解剖、並びに分析を開始する。
     また、表裏の行き来についての推論を提示したが、現段階では推論の域を出ない。
     試行を重ねる為、本案件については"カトス"に一任する。
     
     2020年8月25日
     朱天影に代わり"カトス"が記す。
     推論通り、「表」と「裏」は物理的ではなく、概念的な繋がりを持つ事が確定的となった。
     一つの箱の上面を表、底面を裏であると仮定したとき、箱を中央で切断すれば表と裏が分離するのかと言われれば、そうではない。
     「表裏一体」の言葉通り、新たな断面が裏となるのである。
     そして、表裏を座標化し対応する点を特定、その一点においてのみであれば、表と裏の空間を繋ぐ事も不可能ではないのではないか、と推察する。
     
     2020年10月28日
     十五箇所目の座標特定に成功。
     しかし、門を維持するためには外付けのバッテリーの役目を果たす楔が必要である。
     そこで、ユーカが以前病葉にて交戦した賢者の石保有者の使用を提案し、可決。
     N市潜伏中の"algeD×B"へと通達し、その他のリソース確保も兼ねた計画として、後日実施される事が決定する。
     
     2020年11月16日
     決行日を、2020年12月14日とする。
     
    火之江 荊:ぱたん。ファイルが閉じる、軽い音だけが遺された
    火之江 荊:口を真一文字に引き結び、まだファイルの表表紙に視線を落としたままでいる
    篠内カエデ:「……」
    篠内カエデ:難しい字が読めそうにないため音読させる作戦は成功したが、聞いても全然分からない単語が大量にあるのは誤算だった。
    篠内カエデ:ただ、それでも拾えたごく単純な事実としては……
    真庭丹とうか:「……はぁ」無表情で清聴していたが、ため息で堰を切る。
    真庭丹とうか:「……なんだってFHって連中は、どこもかしこも醜悪で下劣な実験をしたがるのかしらね」
    篠内カエデ:「とうかだっけ」
    真庭丹とうか:「ええ」
    篠内カエデ:「つまりこいつらは何しようとしてんの?」
    真庭丹とうか:「……今、聞いてたじゃない」
    篠内カエデ:「みんなジャームになって平和に暮らしましょうってこと?」
    ハン・シェンイン:「……要約すると、そういう事だろうね」
    真庭丹とうか:「そうね。ジャーム化促進薬やら、集落の調査やらの最終目的はそこ」
    火之江 荊:『「ジャームであり」「社会を維持する機能を持ち」 そして、「争いを起こす人の心が排除された者」』
    火之江 荊:「……くそ下らねェ」 吐き捨てるように呟いた
    火之江 荊:「頭がお花畑なのか、或いはイカれた夢見すぎて頭に自分で花詰め込んだか。どっちにしろまともな思考じゃねェだろ」
    真庭丹とうか:「……喧嘩屋としては、平和な世界は望まないのかしら?」
    火之江 荊:「喧嘩屋以前の話だ」
    火之江 荊:「そんなもン、生きててつまらんだろ。意味もへったくれもねェよ」
    火之江 荊:「……イカれた夢の為に、関係のねェ奴を巻き込んでる時点で。そいつァ仁義から外れた阿呆だ」
    真庭丹とうか:「……同感ね。非常に気に入らない」
    篠内カエデ:「…………」
    真庭丹とうか:「実験体を番号で呼ぶような連中に、碌な世界なんか作れっこない」
    真庭丹とうか:無表情ながら、しかし、吐き捨てる様に。
    真庭丹とうか:「……まぁ、私情はさておき」
    真庭丹とうか:「今、私達が本当に求めている情報は……三冊目の最後の方」
    真庭丹とうか:「賢者の石保有者を使用し、『裏N市』なる場所への門を維持しようとしている」
    真庭丹とうか:「件の襲撃事件と繋がるところがあるんじゃないかしら」
    篠内カエデ:「……攫われたのは二日前だって話だから」
    篠内カエデ:「今日決行するっていうのは…………」
    篠内カエデ:「……なに?」
    真庭丹とうか:「さぁ」
    真庭丹とうか:「その、門のバッテリー外付けのことだと思うけど……具体的な計画については書かれていなかった」
    火之江 荊:まだ一冊残ったままのファイルに目を遣る
    火之江 荊:「意外とこれに、全部書いてあったりしてな」 呵呵、と面白くなさそうに哂う
    真庭丹とうか:「最後の一冊は……」
    GM:その背表紙には、『隔都』の文字
    真庭丹とうか:「……タイトル的には、最終目標のことが書いてありそうね」
    篠内カエデ:「門のイジをする作業を今日やるってことかな」
    真庭丹とうか:「かもしれない」
    火之江 荊:「何にせよ、碌なデキゴトじゃなさそうだけどな」
    真庭丹とうか:「いずれにせよ、向こうが動いてくれるならこちらとしても見つけやすいけど」
    真庭丹とうか:「……まずは、最後まで読み切ってしまいましょうか」
    火之江 荊:「ン」 頷き、『隔都』と記されたファイルに手を伸ばす。取る。開く。
    火之江 荊:この計画の全貌が、そこに記されていることに一縷の期待を寄せて──
    GM:開かれたファイルに記された記録に、君達が目を通そうとした…その瞬間
    GM:《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》《ディメンジョンゲート》
    GM:ド  ウ ッ
    GM:夥しい数の、凄まじい大きさのレネゲイド反応が、君達の身体を奔り
    GM:その身体は…下へ、下へと落ちていく
    火之江 荊:「なァ……ッ?!」 踏ん張りが効かない。墜ちていく、下へ、下へ、
    篠内カエデ:「わっ……!?」咄嗟にアルメリアにしがみつく。
    真庭丹とうか:「っ……!!」周囲に紙を纏わらせての抵抗もむなしく、沈んでいく。
    GM:鹿島四方幡全域に広がった、どこまでも深く、黒い顎は
    GM:今、そこに居る人間全てを呑み込み
    GM:────”裏”の世界へと、誘う











     
      『隔都』
     2020年10月5日
     被検体番号6922、7218、7301号に魔人特性が発現。
     それぞれ三回ほど殺害を試みたが、物を落とされた水面のように、損傷個所が修復。生命活動を再開する。
     十回ほどで機能を停止させたが、大きな収穫と言っていいだろう。
     やはり、素材に使用した命の数量に比例する形でストックが増えるようだ。
     
     ──N市全域の直下に広がる異界、「裏N市」
     
     2020年10月8日
     被検体番号7330号に魔人特性が発現。
     これを機に、裏N市に作成した、病葉の環境を再現した都市での生活を行わせる実験を開始。
     
     「表」の常識からはかけ離れた歪な環境、奇怪な風景、異形の生物がひしめくこの世界に、ポツン、と、申し訳程度の塀に囲まれた小さな集落がある
     
     2020年10月9日
     成功例の被検体を、「魔人」より改め、こう呼称する
     
     集落の名は『隔都』
     そして、そこに住まう者の名は
     
     『隔生者(オーガニア)』
     
















    GM:シーン終了、ロイスと購入が可能です
    火之江 荊:ロイスは保留。購入は……また応急キット貢ぎでもしましょうかね
    火之江 荊:(1+2)dx+2>=8 応急キット
    DoubleCross : (3R10+2[10]>=8) → 7[3,6,7]+2 → 9 → 成功

    火之江 荊:うし。これもカエデにパスだ
    篠内カエデ:ありがとうございます。早速使います
    真庭丹とうか:"天籟魔訶"/懐旧/○憎悪 で取得します
    篠内カエデ:11+2d10
    DoubleCross : (11+2D10) → 11+16[10,6] → 27

    篠内カエデ:いい感じに治った!
    火之江 荊:やったぜ。
    篠内カエデ:こちらはロイスは保留で
    篠内カエデ:購入はそうだな……強化素材を狙おう
    篠内カエデ:フォールンヴィークルに乗って判定
    篠内カエデ:4dx+3>=15
    DoubleCross : (4R10+3[10]>=15) → 8[2,3,4,8]+3 → 11 → 失敗

    真庭丹とうか:アルティメイド服 目標値20
    篠内カエデ:財産4点使って購入して火之江さんにパス!
    真庭丹とうか:5dx+4>=20
    DoubleCross : (5R10+4[10]>=20) → 10[2,5,8,10,10]+5[2,5]+4 → 19 → 失敗

    火之江 荊:えっまじ? やったぁ……じゃあ、有難く“紅傘”を強化します
    真庭丹とうか:よし!財産点1点使用して購入、装備。
    篠内カエデ:WIN-WIN
    GM:うし、では次のシーン!

    GM:全員登場です
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:62->69)
    真庭丹とうか:真庭丹とうかの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:74->77)
    火之江 荊:シーンイン:火之江 荊の侵蝕率:+10(1d10->10) ((侵蝕率:98->108))
    篠内カエデ:ひっ火之江さん
    GM:火之江さん???
    真庭丹とうか:大丈夫……?
    火之江 荊:昂ぶっちまうよ……


    12月14日
    裏N市 茫漠砂海
     

    GM:視界の果てに広がる陽炎は、時の移ろいと共に次々と姿を変え
    GM:鉄錆色の砂漠の中に現れる蜃気楼が、方向感覚を狂わせる
    GM:ここ『茫漠砂海』は、裏N市の中でも特に踏破困難な場所とされている
    GM:……その海に身体を埋める人影が、一人、二人、三人……
    GM:たくさん
    ハン・シェンイン:「………?」身を起こし、辺りを見回す
    ハン・シェンイン:「何だ‥ここは。一体何が起きた」
    真庭丹とうか:「…………」同じく身を起こし、服に付いた砂を払いながら辺りを見回す。
    火之江 荊:身体をバネのように跳ね上げ、身体を起こす
    火之江 荊:「……わっかんねェ」 “紅傘”が手にしっかりと在ることに、一抹の安堵を感じる
    火之江 荊:「取り敢えず──全員、生きてはいるようだな」
    アルメリア:ざば、と砂を噴き上げて、半ばまで埋もれた状態から脱出する。
    篠内カエデ:その背中で恐る恐る目を開ける。
    篠内カエデ:「……ここ」
    篠内カエデ:「裏側だ」
    ハン・シェンイン:「!」
    火之江 荊:「ファイルに書いてた、アレか」
    真庭丹とうか:「……『裏N市』」無表情ながら、しかし、苦虫を噛み潰したような声色で。
    ハン・シェンイン:「…”モード”、君はどうやって表の世界にやって来たんだい?」
    ハン・シェンイン:「それさえ分かれば脱出の手立ても…」
    篠内カエデ:「いくつか出入り口がある……でも」
    篠内カエデ:唸るように言葉を続ける。「……よりによって砂漠だし。こっから出れるかがまず問題」
    篠内カエデ:「絶対入らないようにしろって言われてた。すごく迷うし、どこから何が襲ってくるか分からないから」
    真庭丹とうか:「襲ってくる、というのは……例えば?」
    篠内カエデ:「他のセルの奴らとか、表から捨てられたジャーム兵器とか、なんだかよく分かんない化物とか」
    真庭丹とうか:「……大体分かったわ」右手で頭を抱える
    火之江 荊:「選り取り見取りってわけだ」 言葉は平常通りのそれだが、笑ってはいない
    ハン・シェンイン:「‥‥長く留まるのは得策じゃない、かといって、この場から動ける訳でも無い」
    ハン・シェンイン:再び、周囲を見て「どうしたものか‥‥おや」
    GM:君達の耳に、怒鳴り声が響く
    玄藤 豪人:「おい!!!!」
    玄藤 豪人:「誰か生きてんのか!?生きてんなら返事しやがれ!!」
    火之江 荊:「……アタシの耳がおかしくなってなきゃ、つい数刻前に聞いた声がするな」
    真庭丹とうか:「……あの怒声、依頼主じゃないかしら」声の聞こえる方角を見据えて
    GM:この砂漠は、視覚情報を惑わす場所ではあるが
    GM:音だけを頼りに進むのであれば、然程問題にはならない
    火之江 荊:「見に行ってくる」 ざり、ざり、と砂を下駄に喰ませながら進み始める
    真庭丹とうか:「裏N市に落とされた人間は、私達以外にもいるということかしら」
    真庭丹とうか:「……移動するなら固まった方がいいわね」
    篠内カエデ:「ん」火之江さんの後に続いて竜を歩ませる。
    真庭丹とうか:火之江に続いて、砂の荒野を進む。
    ハン・シェンイン:列を作るようにその後に続く
    玄藤 豪人:「……………お」
    GM:君達が歩みを進めた先に居たのは、浅黒い肌に、顔に走る大きな三本の傷が特徴的な、強面の男
    GM:黒山羊一家首領、玄藤豪人
    GM:そして、君達と同じ考えの者もまた、次々と彼の元へと集まっていく
    菅原 武政:「んだ…クソッ…訳分かんねぇ」
    ヒスイ:「全くじゃ、一体どうなっとる」
    沢渡 新助:「中東やアフリカ…という訳でも無さそうですね」
    篠内カエデ:「裏だよ。裏側のN市」億劫そうに声を張り上げて。
    篠内カエデ:「……揃いも揃って落ちてきてるじゃん」
    火之江 荊:「随分手広い範囲をやられたもんだ」
    玄藤 豪人:「……成程な。ここが…」
    玄藤 豪人:そう言って、辺りに居る人間を見渡す
    玄藤 豪人:「……ザっと見た感じ、本当に”全員”って所か」
    GM:その中には、見るからに体調の悪そうな者も居る
    GM:ヤクザといえど、全員が全員オーヴァードという訳ではない
    GM:レネゲイドに満ちた裏N市の大気が、体調に異変を来たしているのだろう
    真庭丹とうか:「……鹿島四方幡に居た人間を、強制的に裏N市に引きずり込む」
    真庭丹とうか:「これが、FHセル"天籟魔訶"が内々で練っていた計画の実行なのか」
    真庭丹とうか:「あるいは……その一部なのか……」
    火之江 荊:「さァな……禄でもねェことだけは、確かだ」
    火之江 荊:巻き込まれた非オーヴァードの面々を見て、眉間の皺を深くする
    真庭丹とうか:「……正直」
    真庭丹とうか:「私は結構とさかに来ているんですが」
    篠内カエデ:「……」真庭丹さんの頭上の何もない空間を見る。
    火之江 荊:「奇遇だな。アタシもだ」
    篠内カエデ:火之江さんの方も同じように見る。
    真庭丹とうか:「……別に、鳥のとさかのことじゃないよ」
    火之江 荊:「……あのな。頭に血ィ昇ってるって意味だよ」
    篠内カエデ:「…………」
    篠内カエデ:「知……ってるし」
    篠内カエデ:「知ってる!」
    篠内カエデ:そっぽを向く。
    ハン・シェンイン:「ふっ」思わず笑って
    篠内カエデ:「笑うな!」
    真庭丹とうか:「(……子供、ね)」
    火之江 荊:(こうして見てりゃァただの無愛想な子供だってのに、どーしてここまでスレるかねェ)
    篠内カエデ:「何なの、それで」
    篠内カエデ:「何が頭に来るって?」
    真庭丹とうか:「……連中のど腐れ外道な計画に巻き込まれたことが」
    火之江 荊:「この空気、ちょいと普通の人間にゃァ堪えるだろ。さっさと表に叩き戻したい連中がちらほらいるようだし」
    火之江 荊:「どうにかカエデの分かる場所に出たいんだがな……」
    篠内カエデ:「……」言われて初めて気付いたかのように、苦しそうにしている人間の集まっている方を眺める。
    真庭丹とうか:「そうね。まずは、全員が安全に元の街に帰る経路を確保しないと」
    篠内カエデ:「ふうん。って言っても」
    篠内カエデ:「適当に進むくらいしか思いつかないけど」
    玄藤 豪人:パァン と手を叩いて
    玄藤 豪人:「……嬢ちゃん達の言う通りだ、ここを離れなきゃ始まらねぇなら、離れるしかねぇ」
    玄藤 豪人:「俺が先頭を行く」
    玄藤 豪人:「こう見えても、運だけは昔から強ぇんだな、これが」
    火之江 荊:「へェ。じゃァ、ひとつ。その舟に乗らせてもらおうか」
    真庭丹とうか:「……依頼主がそういうのであれば」
    火之江 荊:生憎、敵と出逢える自信はあってもその手の縁はからっきしだ。何より、自分が先陣切って他の連中が付いてくるとは思えない
    篠内カエデ:「一番後ろ」そう言ってさっさと最後尾につく。
    篠内カエデ:竜の背中の上からなら、自分の背丈でも全体が見渡せる。途中で倒れたりした者が出ても拾って載せられる。後方からの奇襲にもある程度耐えられる──あたりの判断だ。まったく口には出さないが。
    玄藤 豪人:「よし、準備が出来たらさっさと行くぞ、動けねぇ連中は引きずってでも連れていけ」
    玄藤 豪人:「全員でここを出‥……‥……」
    GM:では、アルメリアの背中に乗っていた君には、先頭の様子が特によく見えていた
    GM:今しがた歩を進めようとした玄藤の前に、一人の見知らぬ少女が立っている事を
    篠内カエデ:「ケイ!」出し抜けに叫ぶ。
    少女:「こんにちは、こんな所で、どうかなされましたか?」
    少女:張り付いたような、穏やかな顔の少女だった
    篠内カエデ:「殺して!!」
    火之江 荊:名を呼ばれた時には、既に砂の上を跳ぶように疾駆していた
    火之江 荊:低く滑るように、少女に肉薄する
    火之江 荊:「“乱舞──」
    火之江 荊:一瞬の交錯、幾重にも紅い残像が宙に刻まれる
    火之江 荊:「──砂噛み”」
    火之江 荊:本来なら対象をこれと認めるまで剣を抜くことはない──しかし、今は、
    火之江 荊:獣の本能が。それを赦した。
    少女:鮮血と共に、少女の身体が引き裂かれたように弾け飛び───
    少女:───そして、容器に入った水が、その形を保とうとするように
    少女:何事もなく、穏やかな顔から眉一つ動かすことなく、少女は先ほどと同じ場所に立ったまま告げる
    火之江 荊:人体を、幾度も砕いた感触が確かにあった。間違えるはずもない
    篠内カエデ:「……!」
    少女:「ここは、私達の村の傍なんです」
    GM:──《時空の裂け目》と呼ばれるエフェクトがある
    GM:空間を生み出し、外部からの知覚を封じるというものだが
    GM:その際、特定の者だけが知覚、出入りする為の条件が設定される事がある
    少女:「このまま外に居るのは危ないので、どうぞ、こちらへ」
    GM:この場合は
    少女:「さあ、ようこそ」
    少女:「私達の、『隔都』へ」
    火之江 荊:「…………」 びりびりと、肌を灼くような何かを感じている。剣を抜かせたそれだ。だが──この少女は、
    GM:”その名”の認識
    GM:───瞬間
    GM:君達の眼前に、広大な砂漠の上にポツンと存在する集落が現れる
    真庭丹とうか:「……!!」空間の一部が瞬時に切り替わる様を見て、微かに目を見開く。
    GM:石造りの民家が、ぽつ、ぽつと点在し
    GM:最奥には、他より少しだけ大きな白壁の建物がある
    GM:ただ、それだけの場所
    真庭丹とうか:「ここが……『隔都』」読み損ねた、4冊目のファイルのタイトルを思い起こしながら。
    火之江 荊:「私たちの、ってこたァ……こいつは」
    火之江 荊:びりびりと、肌を灼くような何か。剣を抜かせたそれを、感じている。だが──この少女は、
    火之江 荊:平然と言葉を紡ぐ。まるで、「争いを起こす人の心が排除された」かのように。
    篠内カエデ:「……行くわけないでしょ」
    少女:「危ないですよ、外」
    篠内カエデ:「ジャームと一緒の檻の中よりはマシ」
    真庭丹とうか:「そのすぐ傍に落とされたのは、偶然か。あるいは……」誰に向けたわけでもなく、ぽつ、ぽつと呟く。
    篠内カエデ:反駁の声は静かだ。動揺を力づくで抑え込んでいるかのように。
    玄藤 豪人:「そうだ‥んな所で休んでる暇なんかねぇんだよ」
    少女:「とは言っても」
    マスターカルラ:「そう、とは言っても…だ」
    マスターカルラ:少女の背後から、ぬらりと
    マスターカルラ:身の丈2mを超える、異様に手足の長い女が現れる

    火之江 荊:「────ッ!」
    真庭丹とうか:「……っ!!」
    真庭丹とうか:「…………」明らかに少女とは性質の違う、不気味な体躯の女を凝視する。
    マスターカルラ:「こんな場所であても無く彷徨うなんて…一体命がいくつ要るんだろうねぇ」
    マスターカルラ:「寄るだけ寄っていきなよ、案外気に要るかもしれないだろう?」
    マスターカルラ:沼の底から響くような、湿り気を帯びた声
    篠内カエデ:「……誰? あんたも実験体?」
    マスターカルラ:「………?」少しだけ周りをきょろきょろと見て
    マスターカルラ:下を向く「……ああ、そこに居たんだ」
    マスターカルラ:「身体をいじくった回数で決めるなら、私は間違いなく実験体さね」
    マスターカルラ:「でも、多分君達が聞いているのはそういう事ではないんだろう」
    火之江 荊:口がカラカラに乾く。明らかに出遭ってきた中でも群を抜いて異質な存在を、開いた瞳孔で見ている
    マスターカルラ:「……初めまして」
    マスターカルラ:地に弓を引く三日月のように口を歪めて
    マスターカルラ:「私は朱天影。みんなからは」
    マスターカルラ:「マスターカルラ、と呼ばれている」
    マスターカルラ:「聞いたことあるかい?”天籟魔訶”ってセルは私が作ったんだ」
    アルメリア:ぐるるる、と唸る。
    アルメリア:否──先程からずっとそうしていた。乗り手の少女の側に、それを聞き取る余裕が無かっただけだ。
    ハン・シェンイン:「………!」
    篠内カエデ:「……マスター……っ」
    真庭丹とうか:学生鞄から無数のコピー用紙が飛び散り、周囲に猛り飛び交う。
    真庭丹とうか:"朱天影"。"天籟魔訶"。その名を聞いて、弾かれるかのように。
    真庭丹とうか:紙の軍勢は、一団を守るように包囲して七割。"マスターカルラ"を名乗る女を射刺す様に構えて三割。
    火之江 荊:“マスター”の称号。それが、FHという組織の中でも特段の存在であることは聞き及んでいた
    火之江 荊:それ以上に。もう、この女が姿を見せた時から、既に、
    火之江 荊:身体は、その生命を如何にして狩り取るか。その為だけに最適化された構えを取っている
    ハン・シェンイン:「お前っ…が…!!」
    マスターカルラ:「………おや」
    マスターカルラ:「……自己紹介をしただけなのに」
    ハン・シェンイン:レネゲイドを喰らう闇を拳に纏い──
    真庭丹とうか:前衛二人の後方を固める様に、死角を無くす様に、棘を模した紙の槍を向ける……が。
    マスターカルラ:「……」その様子を見ると、スルスルと首元の包帯を外し
    マスターカルラ:『……動くな』
    マスターカルラ:包帯の下、無数の眼球が君達の細胞一つ一つに命令を下す
    マスターカルラ:”誓約の瞳”と呼ばれる遺産の能力だ
    ハン・シェンイン:「………ッ!!」レネゲイドが霧散し、鉛にでもなったかのように身体が動かなくなる
    篠内カエデ:「……!」声もなく硬直。
    火之江 荊:言葉が身体に溶け落ちるかのように──“紅傘”を握った手が、そのまま止まる。
    真庭丹とうか:「……!?」それまでだ。紙の軍勢は、時が止まったかのように制止する。
    マスターカルラ:………君達の顔を、一つ一つ見回して
    ヒスイ:「……‥!」ギリ、と、怒りと恐怖を湛えた目でマスターカルラを睨みつける
    マスターカルラ:「……見知った顔も居るけど、まあそれは置いておくとして」
    マスターカルラ:そのまま、ゆらり、と玄藤豪人の前へと進む
    マスターカルラ:「‥……」ポン、と手を打って
    マスターカルラ:「ああ、そうか。そう言えばそうだった」
    マスターカルラ:「何故君まで私を親の仇のような眼で見るのか疑問だったんだけど」
    マスターカルラ:首元の瞳がギョロリと動いて
    マスターカルラ:「───私が忘れさせたんだった」
    玄藤 豪人:「───ッッ!………ぁあ!」
    玄藤 豪人:突如、雷に撃たれたように蹲る
    ヒスイ:「オジキ!!!」
    菅原 武政:「おい何やってんだてめぇコラ!!!」
    マスターカルラ:…‥口元に人差し指を当てる
    玄藤 豪人:「……‥う…ああ」
    ???:「うあ?」
    ???:「あれ、俺って」
    ???:「僕だっけ」
    ???:「いや、俺か?」
    ???:「私かも」
    ???:「いやいやまさか」
    ???:「そうっすよ、私っすよ絶対」
    ???:「‥‥………あ」
    ???:「あ、これっすね」
    マスターカルラ:「‥……お帰り、メェ」
    ”algeD×B”:「いやぁ、ただいま~っす天さん。」
    ”algeD×B”:顔を、背格好を、声を、性別を、めまぐるしく変化させた"それ"は…黒い艶やかな髪をした少女の姿を取ると、山羊のような瞳で君達の方を見る。
    ヒスイ:「‥………おい、なんじゃ、それ」
    菅原 武政:「…………」
    "algeD×B":「あ~…初めましての人ばっかりっすよね。当り前っすけど」
    "algeD×B":「黒山羊一家首領、玄藤豪人改め」
    "algeD×B":「”天籟魔訶” ”algeD×B”メェっす」
    "algeD×B":「以後なんてあるか分かんないっすけど、皆さんどうぞよろしくお願いします!」
    真庭丹とうか:「…………」依頼人の身体が目まぐるしく切り替わる様を眺め、その後に口にした言葉を咀嚼し。
    真庭丹とうか:常に無表情を通していた真庭丹とうかの顔が、少しずつ、歪み、軋んでいく。
    火之江 荊:「……初めッから、掌の上だったってことかよ」 吐き捨てるように言う
    篠内カエデ:「…………」目を伏せる。
    "algeD×B":「いやいやいや、本当にちゃんと組長やってたんすよ私、ちょっと前に記憶まで消されちゃって」
    "algeD×B":「……まあ」
    "algeD×B":「言ってもしょうがない事って、ありますよね!」
    "algeD×B":「……私を信じて付いてきてくれたみんなには、本当に悪いと思ってるんすけど」
    "algeD×B":「”隔都”で暮らすか、ここで死んじゃうか」
    "algeD×B":「選んでもらって、いいっすか?」
    篠内カエデ:「…………”隔都”で暮らすってさ」
    篠内カエデ:俯いたままで呟くように言う。「何させる気なの……」
    "algeD×B":「?いや、普通に暮らして貰えればいいっすよ」
    "algeD×B":「そりゃ、定期健診と薬物投与は必要になりますけど」
    "algeD×B":「飢える事も無ければ、労働を強いられることも無く」
    "algeD×B":「何より」
    "algeD×B":「超平和っすから、傷つけられる事も、殺される事もありません」
    "algeD×B":傍らの少女の方にポンと手を置いて
    "algeD×B":「ね?」
    少女:「はい、そうですね」
    少女:淡々と、まるでAIのような声音で返す
    篠内カエデ:竜の背に添えた両手をきつく握る。
    篠内カエデ:狂った連中だと思う。けれど。
    篠内カエデ:「ぅ……、っ……!」
    篠内カエデ:それを口に出すことはできないまま、しゃくり上げるように体を震わせる。
    "algeD×B":「…………」君の心を、見透かしたように 「君も、誰かに傷つけられるのは、もう嫌でしょう?」
    "algeD×B":「怖いっすよね?」「安心したいっすよね?」「今まで、一度だって考えたことは無かったっすか?」
    "algeD×B":「”何で”」
    "algeD×B":「”私は”」
    "algeD×B":「”こんな目に遭わなきゃいけないんだろう”」
    "algeD×B":「……って」
    篠内カエデ:「……!」
    "algeD×B":篠内カエデだけでなく、君達全員に語り掛けるように
    真庭丹とうか:「…………」口を開かずに、ただ彼女の語る様を、眺めている。
    火之江 荊:「なーに、さも当然みたいに語ってんだテメェは」
    火之江 荊:「残念ながら、アタシには一度もねェよ」
    火之江 荊:不自由な身体で、唇を三日月のように軋ませて嗤う
    "algeD×B":「あー…‥……」
    "algeD×B":視線を宙に彷徨わせて
    火之江 荊:「さっきの問いに答えるぜ。どっちもノーだ」
    火之江 荊:「なに突然出てきて二択迫ってきてんだ。そんなもん、考える余地もねェ」
    火之江 荊:「だいたい、てめぇの生き方を他人に決められることの何が愉しいんだ」
    火之江 荊:「そんなもン、死んだも同然だろうが」
    火之江 荊:「生きてりゃ争いは起きる。あたりめ?だろ」
    火之江 荊:「自分らしく生きるために、その根性曲げねぇために意地張ってんだ。そいつの何が悪い」
    火之江 荊:生きるとは闘いだ。火之江 荊は、一から十まで闘争でできている。
    火之江 荊:故に、議論の余地はない。
    "algeD×B":「………お姉さんは”そういう人”なんすね。よく分かったっす」
    "algeD×B":「殺すしか無くなっちゃっすね‥…あんまり気は乗らないんすけど」
    火之江 荊:「呵呵。上等だよ」
    火之江 荊:「──あと。カエデも渡さねェからな」
    火之江 荊:「悪ぃが、力づくで連れて行くぜ。なんせ、こっからの道先案内人が必要なもんでね」
    篠内カエデ:「う、え」たどたどしく言葉に詰まる。
    "algeD×B":「……そっちの子は迷ってるみたいっすけど」
    "algeD×B":真庭丹に目をやって
    真庭丹とうか:「…………ん」
    "algeD×B":「黙ってるって事は、君も悩んでるんすかね」
    真庭丹とうか:「……彼女の様に、惚れ惚れするほど性根が単純であれば、良かったのだけど」
    真庭丹とうか:ちらり、と火之江の方を向いて。
    真庭丹とうか:「私は……あるわ」
    真庭丹とうか:「傷つけられて嫌だったことも、怖かったことも、安心を願ったことも」
    真庭丹とうか:「その子よりも遥かに小さいころから、ずっと、ずっと」
    真庭丹とうか:今度は、カエデの方を向いて。
    真庭丹とうか:「貴女の言う、平和な”隔都”。とても、居心地の良いのだろうと思う」
    真庭丹とうか:「────でも」
    真庭丹とうか:「私はそんな物より、ずっと、ずっと、渇望しているものがある」
    "algeD×B":「へぇ…興味あるっすね」
    真庭丹とうか:「別に、そんな大したものじゃないわよ」
    真庭丹とうか:「……"縛られないこと"」
    "algeD×B":「………」
    真庭丹とうか:「いくら平和な世界だからって、他人の支配下に置かれるのはもう、食傷なのよ」
    真庭丹とうか:「せっかく、今まであくせく働いて、ようやく仕事も軌道に乗って」
    真庭丹とうか:「"縛られない"世界に馴染んできたのに……それを無為に帰すわけにはいかない」
    真庭丹とうか:「だから、結論は火之江さんと一緒よ」
    真庭丹とうか:「…………逆に、こちらからも、一ついいかしら」
    "algeD×B":「……………む、何すか?」
    真庭丹とうか:「貴女の……前の姿、黒山羊一家首領」
    真庭丹とうか:「こうなった今。依頼はどうなるのかしら」
    "algeD×B":「ああ、その話なら」
    "algeD×B":沢渡を指さして
    "algeD×B":「そっちのお兄さんに投げる事にしたっす。今。」
    真庭丹とうか:「あら、そうなの」
    沢渡 新助:「…俺の気持ちはお構いなしですか」
    "algeD×B":「だから、後はお二人で話し合って下さい。生きて帰れればの話っすけど」
    真庭丹とうか:「まぁ……依頼人が、貴女でなくなったのであれば」
    真庭丹とうか:「そうさせてもらうわ。私はもう、貴女の指図は受けない」
    真庭丹とうか:「…………」
    真庭丹とうか:「沢渡さん」名を呼んだ先には向かず、そのまま語り掛ける。
    沢渡 新助:「はい、何でしょう」
    真庭丹とうか:「貴方が今、彼女から依頼を引き継いだとしても、そうでなくても」
    真庭丹とうか:「それよりもずっと火急で、切羽詰まった課題があるように見受けられます」
    真庭丹とうか:「……ですから、営業をしようかと思います」
    沢渡 新助:「営業…ですか?」
    真庭丹とうか:ようやく、彼の方を振り向いて。普段と変わらぬトーンで、無表情のまま
    真庭丹とうか:「何か、荒事周りでお困りのことはございませんか?」
    真庭丹とうか:「暴力団『茨戸會』現若頭、"十七代目鬼茨戸"……沢渡新助さん」
    真庭丹とうか:「知らぬ仲ではないのでお安くしておきますが」
    沢渡 新助:「………」
    沢渡 新助:「そうですね、では一つ」
    沢渡 新助:「おつきみ屋さん、俺には今困っている事があります」
    沢渡 新助:「他組織とはいえ、信頼していた組の長に裏切られ」
    沢渡 新助:「訳の分からない場所に落とされた挙句」今もなお苦しむ非オーヴァードの組員を見て
    沢渡 新助:「俺の組にも、甚大な被害が出ています」
    真庭丹とうか:「……それは、お気の毒に」
    沢渡 新助:「ですが、不幸中の幸いとして」
    沢渡 新助:「その、クソ程にも仁義を持ち合わせていない不届き者は、今俺達の目の前に居る」
    沢渡 新助:「ああ、しかし、兵力が心許ない。この場の全ての人間が力を合わせでもしない限りは…‥」
    沢渡 新助:「‥………いい値、出しますよ」
    沢渡 新助:「この件、一枚噛んでみませんか?」
    真庭丹とうか:それを聞いても、彼女は無表情のまま。
    真庭丹とうか:しかし、内心は────そうではなく。
    真庭丹とうか:「……ええ」
    真庭丹とうか:「ええ、承りましたとも!!」
    真庭丹とうか:ぶっきらぼうな性格に似合わぬ溌剌な声。二つ返事で答える。
    真庭丹とうか:「────と、言うわけです。"algeD×B"さん」
    "algeD×B":「……だから、”生きて帰れれば”って言ってるのに…勝手に話進めてさ…」唇を尖らせて悪態をつき
    "algeD×B":「………」チラリ、とシェンインを見る
    ハン・シェンイン:「───答えるまでもない」
    ハン・シェンイン:「同盟は破棄、イエローコゥトは天籟魔訶を敵とみなし、排除する」
    ハン・シェンイン:「………」カエデを見て
    ハン・シェンイン:「”モード”」
    ハン・シェンイン:「依頼は……ここまでで良い」
    ハン・シェンイン:「私の我儘に付き合わせてしまって、悪かった」
    篠内カエデ:「ほん……本気……?」
    篠内カエデ:火之江荊。真庭丹とうか。ハン・シェンイン。迷い子の目が三者を彷徨って。
    篠内カエデ:「わ……っ、わたしだって」
    篠内カエデ:「わかってる……! こいつの言ってることなんか……!」
    篠内カエデ:「で、でも」
    篠内カエデ:怯えた視線は、最後に“マスターカルラ”に。
    マスターカルラ:「………?」
    篠内カエデ:その何気ない所作にも、びくりと身を竦ませる。
    マスターカルラ:光を吸い込むような漆黒の瞳が、君を見下ろす
    マスターカルラ:「………ふふっ…あはは」
    篠内カエデ:「勝……てる気でいるわけ……?」
    篠内カエデ:「リーダーもリスも肝心な時にいない……!」
    真庭丹とうか:「……カエデ」
    真庭丹とうか:「別に、向こうに付いてもいいよ」
    篠内カエデ:「はあ……!?」
    真庭丹とうか:「あるいは、私達が闘ってる間に砂漠を抜けるでもいい」
    真庭丹とうか:「貴女なら、もしかしたら一人の方が生き残る可能性、高いかもしれないし」
    真庭丹とうか:「────何より、迷いが生じている人を、戦力には数えられない」
    火之江 荊:「ま、それもそうだな」 連れて行くと言っていた割にはあっけらかんと言う
    ハン・シェンイン:「……」それに合わせるように、続ける「そうだね」
    火之江 荊:「その目」
    火之江 荊:鋭い眼光で、カエデを射抜く
    篠内カエデ:「っ!」
    火之江 荊:「アタシにガン付けてた時の目付きはどうしたよ。随分大人しくなっちまってよ」
    篠内カエデ:「……なんで」
    篠内カエデ:「なんでそんな迷わないで決めれるわけ……!?」
    火之江 荊:「手前の命は手前で護るしかねェんだよ」
    篠内カエデ:「そっちこそ変じゃん!」
    火之江 荊:「生きたきゃ戦え。それが出来なきゃ逃げろ」
    篠内カエデ:「……!」
    火之江 荊:「お前がうじうじしてっからだろがァ!」
    火之江 荊:「仲間がいねェのが何だ、手前の目の前にいるのがやべェ奴だなんて、アタシでも分かる!」
    火之江 荊:「だがな、」
    火之江 荊:「少なくとも! カエデの、手前の傍にいるアルメリアの生命は!」
    火之江 荊:「お前の選択次第なんだよ!」
    火之江 荊:「それくらいは、お前が選択しろ! 大事な相棒なんだろうが!」
    火之江 荊:捲し立てる。8ツも歳下の子供に、煮え繰り返る感情を吐き出す
    篠内カエデ:「…………」
    篠内カエデ:自分の下にある黒い背中を見つめる。
    アルメリア:先程から何も変わることなく、じっと敵に正対を保っている。
    アルメリア:泰然と。あるいは、そう。
    アルメリア:彼の思考とは、全て──
    篠内カエデ:「……」
    篠内カエデ:「負、けないし」
    篠内カエデ:「アルメリアは……絶対、無敵だもん……!」
    火之江 荊:「あァ。カエデが言うなら、きっとそうだ」 にぃ、と歯を剥き出しにして笑う。
    ハン・シェンイン:(‥‥思えば、彼女が自分から意を発する姿は初めて見るかもしれないね)
    真庭丹とうか:「……随分と、大きく出たね」
    火之江 荊:「啖呵はデカく切るくらいが丁度いいンだよ」
    篠内カエデ:「……事実だし」
    真庭丹とうか:「……ええ、正直助かったわ。貴女が向こうに付くって言ったら」
    真庭丹とうか:「割とまぁ、死を覚悟してたからね」
    真庭丹とうか:「でも、そうではないのなら」
    真庭丹とうか:「貴女の口から、彼女に答えを返しなさい」
    篠内カエデ:「……」
    篠内カエデ:胡散臭い女に向き合う。
    "algeD×B":「…‥‥…」ニッと笑って
    "algeD×B":「さて、どうするんすか?」
    篠内カエデ:「……確かにそうだよ。わたし、傷付けられるのはもう嫌」
    篠内カエデ:「だから」
    篠内カエデ:「敵はみんな消してやる」
    篠内カエデ:「あんたたちだってそう。気持ち悪い」
    篠内カエデ:「わたしの邪魔をするんだったら、死ぬ以外にないんだから……!」
    マスターカルラ:「…………」その言葉を聞いて、不気味に笑う 「健気だねぇ」
    マスターカルラ:そう言うと、君達に背を向けて
    マスターカルラ:「メェ、この場は任せるよ。私はこれから食事の時間なんだ」
    マスターカルラ:「彼らは全員殺して構わない。いいリソースになるだろうさ」
    マスターカルラ:そう言うと、突如として現れたゲートの中に消えていく
    マスターカルラ:《瞬間退場》
    "algeD×B":「‥……ま、いい所見せるチャンスっすよね」
    "algeD×B":「それじゃあ」
    GM:"algeD×B"の脇を、二つの人影が通り抜け
    GM:君達の方へと、近づいていく
    ”朱厭”:「…………はぁ」
    ”朱厭”:「”出て行き”、言わんかったかなぁ、俺」
    ”鎧門”:「………」
    "algeD×B":「まずはお願いしますね、お二人とも」
    GM:……”朱厭”と”鎧門”
    ハン・シェンイン:”鎧門”を睨みつけ
    真庭丹とうか:「……どの口が。連れ込んだのは貴方達なんだけど」変わらぬ表情のまま。
    ”朱厭”:「”連れ込まれるから出て行き”言う意味やってんけど‥‥…」
    真庭丹とうか:「まぁ、忠告してくれたのはありがたいと思っているけれど」
    真庭丹とうか:「依頼人以外の指図は受けない主義なので、ね」
    ”朱厭”:「……まあ、無駄話はこの辺でええわ」
    ”朱厭”:「………」火之江を見て
    火之江 荊:「アンタにもう一度逢いたくてね」 ”朱厭”に愉しそうに笑い掛ける
    ”朱厭”:「あれから俺も色々考えてんけど」
    ”朱厭”:「案外難しいな。あんたは”好きやから”こその愉しいなんやろうけど」
    ”朱厭”:「生憎、俺には嫌いなもんしか無いみたいでなぁ」
    ”朱厭”:「どうしようか、今考えてんねん。」
    火之江 荊:「へェ。それで、答えは出そうかい?」
    ”朱厭”:「………」
    ”朱厭”:「それは」
    ”朱厭”:「あんたらと斬り合うてから、決める事にするわ」
    ”朱厭”:折り畳みの両刃剣を展開し、君達に差し向ける
    火之江 荊:「ハ、そうかい」 それはそれは、嬉しそうに。
    火之江 荊:「無けなしの命がひとつ。どうせなら使い果たそうぜ」
    火之江 荊:「踊ってくれよ、”朱厭”」 “紅傘”を差し向ける。
    ”朱厭”:「踊らせてみいや、”ベニガサ”」
    GM:互いの闘志がぶつかり、混ざり合い、君達の中に潜む衝動を掻き立てる
    GM:衝動判定、難易度9です
    火之江 荊:(3+3)dx+5>=9 衝動判定 思い出の一品+ブランケット
    DoubleCross : (6R10+5[10]>=9) → 10[3,4,7,8,10,10]+10[5,10]+10[10]+9[9]+5 → 44 → 成功

    GM:???
    火之江 荊:何してんのこの人????????
    篠内カエデ:すごい
    真庭丹とうか:意志つっよ……
    火之江 荊:衝動判定:火之江 荊の侵蝕率:+10(2d10->6,4) ((侵蝕率:108->118))
    篠内カエデ:4dx+5>=9
    DoubleCross : (4R10+5[10]>=9) → 9[1,2,7,9]+5 → 14 → 成功

    篠内カエデ:69+2d10
    DoubleCross : (69+2D10) → 69+14[9,5] → 83

    真庭丹とうか:思い出の一品を使用、<意思>判定値+1
    真庭丹とうか:4dx+5>=9
    DoubleCross : (4R10+5[10]>=9) → 8[3,5,5,8]+5 → 13 → 成功

    真庭丹とうか:77+2d10
    DoubleCross : (77+2D10) → 77+8[7,1] → 85

    GM:全員成功しおって…
    GM: 
    GM:クライマックス戦闘を開始します。マップはこちら
    篠内カエデ(0) 火之江(7) 真庭丹(5)
    (10m)
     "朱厭"(12) "鎧門"(9)
    GM:また、本戦闘で使用できるNPCカードを公開します
    ◎「ハン・シェンイン」
    『毒手効・万死六魂幡』※使用可能数3/3
    1回の使用につき、下記の効果の内1つを発動可能。


    ・対象の攻撃判定直前に使用。対象にかかっているエフェクトの効果・バッドステータスを全て解除する。

    ・対象がカバーリングを行った時に使用。そのカバーリングを無効化する。

    ・ダメージ適用前に使用。範囲(選択)を対象に、受けるダメージを-30する。

    ◎「沢渡新助」
    『魚群回游』※使用可能数1/1
    対象の判定直後に使用。判定ダイスから5つ選択し、出目を1に変更する。

    ◎「ヒスイ」
    『ヤツカ・ムラクモ』※使用可能数1/1
    ダメージロール前に使用。ダメージに+5D
    GM:以上となります
    GM:また、「敵の全滅」だけではなく
    GM:「”朱厭”を先に戦闘不能にすること」でも勝利条件を満たすことが可能です

    GM:ではセットアップから!
    篠内カエデ:コーリングシステムを使用してフォールンヴィークルに搭乗!
    ”朱厭”:《禍々しき血潮》を使用。《不死者の血》でHP無効にしラウンド間攻撃力+12
    火之江 荊:【紅旋風】《原初の黄:氷の茨》 侵蝕[+3]
    火之江 荊:ラウンド間、自身のエンゲージから移動して離脱した場合、HPを[6D]点失う。任意のキャラクターはこの効果を受けない。
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+3 ((侵蝕率:118->121))
    真庭丹とうか:▼【菖蒲に薬包】《活性の霧》《タブレット》《多重生成》対象2人/ラウンド中攻撃力+15/ドッジダイス-2個/拒否可能
    真庭丹とうか:対象は自身と火之江。
    火之江 荊:当然もらう!
    ”鎧門”:こちらはありません
    真庭丹とうか:あ、侵蝕+10、95に。

    GM:イニシアチブ
    GM:”朱厭”の手番
    ”朱厭”:マイナーで移動、PC達に接敵
    篠内カエデ(5) 火之江(7) 真庭丹(5) "朱厭"(12)
    (10m)
    "鎧門"(9)

    ”朱厭”:メジャーで《C:ブラムス》《スタンボルト》《鮮血の一撃》《ブラッドバーン》《血の宴》《殺戮領域》で範囲至近攻撃、対象はPC全員。また、ダメージを受けた場合放心状態になります。
    ”鎧門”:《砂の加護》《砂塵霊》ダイス+6、攻撃力+20
    ”朱厭”:24dx7+9
    DoubleCross : (24R10+9[7]) → 10[2,3,3,3,3,3,3,4,5,5,5,6,6,6,6,7,7,8,8,8,8,9,9,9]+10[2,2,3,4,4,5,5,9,10]+6[1,6]+9 → 35

    篠内カエデ:フォールンシールドの効果を使用してガード!
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+1した(侵蝕率:83->84)
    篠内カエデ:あ、あともちろんブーストアーマーもウェポンケースから装備しておくぞ
    火之江 荊:ワンチャンドッジ!
    火之江 荊:(3+3)dx>=35 ドッジ
    DoubleCross : (6R10[10]>=35) → 7[1,2,2,5,6,7] → 7 → 失敗

    真庭丹とうか:一応ドッジ
    真庭丹とうか:(3-2)dx+1>=35
    DoubleCross : (1R10+1[10]>=35) → 5[5]+1 → 6 → 失敗

    篠内カエデ:その上で
    火之江 荊:マイナス分忘れてましたが失敗なので……
    篠内カエデ:《崩れずの群れ》。火之江さんをカバーします
    火之江 荊:有難く!
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+2した(侵蝕率:84->86)
    ”朱厭”:ではダメージ!
    ”朱厭”:4d10+43+20
    DoubleCross : (4D10+43+20) → 34[9,10,5,10]+43+20 → 97

    ”朱厭”:出目がいい
    真庭丹とうか:うわぁ……
    篠内カエデ:ワオ……
    火之江 荊:殺意……
    真庭丹とうか:即死リザレクト
    篠内カエデ:マイナス48してから2倍して98ダメージ
    真庭丹とうか:真庭丹とうかの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:95->99)
    篠内カエデ:流石に無理なのでリザレクト!
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:86->92)
    真庭丹とうか:HP4で復活。

    GM:ではイニシアチブ
    GM:”鎧門”の手番
    ”鎧門”:マイナーで《フォームチェンジ》、装備しているクリスタルシールド1つの攻撃力を-3し、ガード値を+14
    ”鎧門”:メジャー消費してPC達のエンゲージへ移動
    篠内カエデ(0) 火之江(7) 真庭丹(5)
         (0m)
     "朱厭"(12) "鎧門"(9)
    ”鎧門”:手番は以上

    GM:イニシアチブ
    GM:火之江さんの手番!
    火之江 荊:押忍!
    火之江 荊:マイナーは例のごとく向こうから熱いエンゲージをかまされたので無し!
    火之江 荊:メジャー 【連撃・紅傘】《C:ウロボロス》《赤:吹き飛ばし》+判定直前に《援護の風》《ウィンドブレス》 侵蝕[+6+4]
    火之江 荊:対象:単体 射程:至近 対象は"朱厭"
    ”朱厭”:ドッジ!
    火之江 荊:(3+2+5+3)dx7+4+9
    DoubleCross : (13R10+4+9[7]) → 10[1,4,5,5,5,6,6,6,7,7,8,8,10]+10[2,3,7,8,8]+5[2,3,5]+13 → 38

    GM:あ、判定してなかった
    ”朱厭”:改めてドッジ!
    ”朱厭”:18dx+2
    DoubleCross : (18R10+2[10]) → 9[2,3,3,3,3,4,4,5,5,6,6,6,6,7,7,8,9,9]+2 → 11

    ”朱厭”:ガイえもん!
    ”鎧門”:《マグネットフォース》でカバーリングして《戦士の知恵》《スタンシールド》でガード、12点ダメージと放心を与えます。
    火之江 荊:ハンさんのNPCカード、1回目の効果を使用! ・対象がカバーリングを行った時に使用。そのカバーリングを無効化する。
    ”鎧門”:んだとこの野郎!!
    火之江 荊:ではカバーリングは無しだ、ダメージいくぜ!
    火之江 荊:4D10+15+15+1 /装甲・ガード有効 ダメージを与えた場合、エンゲージから[4m]移動・離脱させ、HPを[6D]点失わせる
    DoubleCross : (4D10+15+15+1) → 20[2,1,7,10]+15+15+1 → 51

    ”朱厭”:痛いし動くよ!
    火之江 荊:6D10 追加分!
    DoubleCross : (6D10) → 44[6,8,7,5,10,8] → 44

    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+10 ((侵蝕率:121->131))
    GM:こ、この野郎‥
    GM:ま、まだ生きてる…!
    GM:あ、移動先はどうしますか
    火之江 荊:では、来た方向に4m吹っ飛ばします
    GM:ういす
    篠内カエデ(0) 火之江(7) 真庭丹(5)
    (0m)
    "鎧門"(9)
    (4m)
    "朱厭"(12) 
    GM:ではイニシアチブ
    GM:真庭丹さんの手番
    真庭丹とうか:はぁい
    真庭丹とうか:マイナーなし
    真庭丹とうか:メジャー▼【曼珠沙華に鶴】《C:バロ》《黒の鉄槌》対抗種適用 同一エンゲージ不可/HP-3
    真庭丹とうか:対象は殴れる方……"朱厭"くんで
    ”朱厭”:来いやぁ!
    真庭丹とうか:(9+2)dx7+9
    DoubleCross : (11R10+9[7]) → 10[5,5,5,5,5,5,7,8,9,10,10]+10[4,5,8,9,10]+10[6,9,10]+10[1,8]+10[7]+5[5]+9 → 64

    ”朱厭”:なんじゃその出目は
    ”朱厭”:ドッジ!
    ”朱厭”:18dx+2
    DoubleCross : (18R10+2[10]) → 10[1,1,1,2,2,5,5,5,5,6,6,7,8,9,9,9,10,10]+9[8,9]+2 → 21

    ”朱厭”:よく頑張った!
    真庭丹とうか:これが対抗種の底力ってワケ
    ”朱厭”:ダメージ来いや!
    真庭丹とうか:割とビビった……けど何もなければダメージ!
    真庭丹とうか:(7+2)d10+10+15
    DoubleCross : (9D10+10+15) → 55[8,10,3,2,1,3,10,8,10]+10+15 → 80

    ”朱厭”:マジか…
    ”朱厭”:ん~~
    ”朱厭”:《電磁反応装甲》を3回分使用!60点軽減します!
    真庭丹とうか:んん!?
    真庭丹とうか:ひとまず、侵蝕率+3で102。対抗種でHP4-3=1。以上。

    GM:ではイニシアチブ
    GM:カエデちゃんの手番
    篠内カエデ:この状況だとやることがないな……行動放棄します

    GM:ではクリンナップ
    GM:PCは放心を回復して
    ”朱厭”:《不死者の恩寵》
    ”朱厭”:6d10
    DoubleCross : (6D10) → 41[10,2,8,8,10,3] → 41

    火之江 荊:回復しよってに~
    ”朱厭”:41点回復します

    GM:戦闘演出に入ります
    ”朱厭”:自身の身体を抱くように腕を大きく交差させ、一歩踏み出した足に大きく重心を傾ける
    ”朱厭”:───スパーク音 と共に、引き絞られた矢のように君達へと突撃する
    ”朱厭”:そして、そのまま───剣を振るう事も無く、君達の脇を通過するが
    ”朱厭”:………君達の全身には、無数の斬撃痕が刻み付けられている
    ”朱厭”:”朱厭”の身体から突き出た紅硝子…無数の、見えない刃によって
    ”朱厭”:「──あの時は、逃げたいから使うたんやけど」
    ”朱厭”:「悪いな、本命は”こういう”使い方やねん」
    ”鎧門”:それに追従するように
    ”鎧門”:タワーシールドを、両腕に手甲のように装着した巨漢が君達の前に立ちはだかる
    ”鎧門”:「………」
    ”鎧門”:大盾から射出したワイヤーを”朱厭”に巻き付け
    ”鎧門”:ウィンチで巻き取り、自身の背後へ
    篠内カエデ:「ぎぅう……っ!」竜の背にあってその攻撃を受け、小さな体から鮮血を噴き出させる。
    篠内カエデ:守りが及ばなかった。否。
    篠内カエデ:庇護を同行者へと割いたのだ。漆黒の巨体が”朱厭”と火之江荊との間を隔て、彼女を不可視の斬撃から守った。のみならず──
    アルメリア:《炎の理》
    アルメリア:ぼう、と緑色の炎を吐く。
    アルメリア:それは彼女の得物へと細く伸び、螺旋状に巻き付いて彩る。
    篠内カエデ:「ちゃんと……働いてよね……!」
    火之江 荊:弾ける音、即座に身を抉られる覚悟を決めた
    火之江 荊:回避ではなく、次の一撃のために。目を逸らさず、”朱厭”の挙動を追おうと試みる
    火之江 荊:──だから、視た。
    火之江 荊:竜の身体を、無数の紅硝子が穿つのを。
    火之江 荊:その影に隠されるように、傷一つなく立つ者がいる
    火之江 荊:「応よ」 返す言葉は、それだけ。纏わりつく炎を払いもせず、受け止めるように傘を揺らす
    火之江 荊:ぱん、と紅い華が濁った空気の中に咲く
    火之江 荊:躍るように身を翻せば、風が鳴る。うねる風が鋭さを増し、身を、得物を包み込む
    火之江 荊:巻き付いた翠の炎は、紅い旋風と螺旋を描くように、
    火之江 荊:呼応し合い、周囲の空気を染めていく
    火之江 荊:ざり、と下駄が砂を喰む。
    火之江 荊:「望み通り、躍らせてやる」
    火之江 荊:跳躍。一歩、二歩、それだけの動作で肉薄し、
    火之江 荊:「こいつは任せた!」 巨漢の脇を滑り抜ける。
    火之江 荊:”朱厭”の目前。神楽のように、炎を纏った“紅傘”を向け、
    火之江 荊:「“神楽──」
    火之江 荊:おおよそ言動からは想像もつかぬほど流麗な舞踏の動きが、剣戟となって”朱厭”を幾重にも穿ち、斬る
    火之江 荊:「──焔一閃”」
    ”朱厭”:「───ッッッ…アァ゛ッ!!」
    ”朱厭”:全身を覆うように展開した紅硝子の丸盾…その、更に下をすり抜けるような無数の斬撃
    ”朱厭”:内に向けられた硝子の面に、鮮血が飛び散る
    ”朱厭”:力強くたたらを踏んで、体勢を立て直すと
    ”朱厭”:(………チッ)
    ”朱厭”:”鎧門”の方を見て
    ”朱厭”:「何余計なもん…‥連れて来とんねん……!」
    ”鎧門”:───火之江の進行を阻むように構えられ、雷を纏っていたはずの大盾が
    ”鎧門”:目の前に立つ、一人の女の手によって容易く抑えられている
    ハン・シェンイン:「挨拶も無しか?随分偉くなったじゃないか、”鎧門”」
    ハン・シェンイン:「それとも…私を見限りでもしたのか?」
    ハン・シェンイン:「はっ……はははははは」
    ハン・シェンイン:笑い声をあげると、黒く染まった拳を砂海へと突き入れる
    ハン・シェンイン:「”不正解”」
    ハン・シェンイン:地より這い出た無数の触腕が、”鎧門”のレネゲイドを打ち消し
    ハン・シェンイン:篠内、火之江、真庭丹への行く手を阻む
    ハン・シェンイン:「忘れたのなら思い出させてやろう」
    ハン・シェンイン:「お前はただ、空を見上げていればいい」
    ハン・シェンイン:「そこに輝く、唯一にして絶対の星が」
    ハン・シェンイン:「この私であると、その証人になってもらうぞ」
    ハン・シェンイン:「───来い、まずは」
    ハン・シェンイン:「叩き伏せてやろう」
    ハン・シェンイン:君達の方を見て   (‥……そちらは、任せたぞ)
    真庭丹とうか:「────お見事」
    真庭丹とうか:姿なき硝子の刃に抉られ、血の滴る体躯をなんとか堪え立たせながらも。
    真庭丹とうか:カエデが庇う、荊が穿つ、ハンが封ず、その隙に乗じて。
    真庭丹とうか:「……っ」
    真庭丹とうか:奥歯を噛みしめながら、コピー用紙の束を自らの切創に押し付ける。
    真庭丹とうか:従えた獣達を鼓舞し、駆り立て、狩猟の命を与えるかの如く、
    真庭丹とうか:"対抗種"の殺意が吹き込まれ、白が朱に染まりゆく。
    真庭丹とうか:「さぁ、お仕事よ」
    真庭丹とうか:ばさり、と空へ投げ放たれたコピー用紙が、一斉に散開。
    真庭丹とうか:紙の群棲は変則的に。流動的に。乱雑的に。狂気的に。
    真庭丹とうか:歪に渦まいて砂を巻き込み、ただ主の周りを飛び交う。
    真庭丹とうか:互いを傷つけることすら構わぬほどの、血に染まりし暴嵐と相成り。
    真庭丹とうか:「狩れ」
    真庭丹とうか:────疾走。
    真庭丹とうか:ただ吹き荒れるだけの、純粋な力の奔流を疾さに換えて。
    真庭丹とうか:縦横無尽な軌道で大気を裂き、”朱厭”の全身を無数の朱き風が撫で刻み。
    真庭丹とうか:己が身体すら蝕む傲慢にして横暴な"対抗種"の殺意は、
    真庭丹とうか:切創より侵入し、同族を屠らんと猛り狂う。
    ”朱厭”:(……チッ…またこいつかい……!!)
    ”朱厭”:「…‥‥お前にっ……!これ以上‥‥!」
    ”朱厭”:「……好きにやらせる訳ないやろ!!!」
    ”朱厭”:切創の内側から、自らの肉片ごと押し出すように、紅硝子が展開し
    ”朱厭”:全身に擦り込まれるように飛来する紙片を切り刻み
    ”朱厭”:幾重にも重ねられた丸盾で、その追撃を阻む
    真庭丹とうか:彼に迫らんとした大半の紙が切り弾かれ、砂の上に落ちていく。
    真庭丹とうか:「……こちらこそ」
    真庭丹とうか:「本命を出し惜しみなんて、させない」
    ”朱厭”:「───ハッ」血を吐き捨てて
    ”朱厭”:……自ら付けたその傷が、塞がっていく
    ”朱厭”:「上等や、このガキ」

    GM:ラウンド2
    GM:セットアップから
    篠内カエデ:なし!
    火之江 荊:【紅旋風】《原初の黄:氷の茨》 侵蝕[+3]
    火之江 荊:ラウンド間、自身のエンゲージから移動して離脱した場合、HPを[6D]点失う。任意のキャラクターはこの効果を受けない。
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+3 ((侵蝕率:131->134))
    ”朱厭”:《禍々しき血潮》を使用。《不死者の血》でHP消費を無効にしラウンド間攻撃力+12
    ”鎧門”:こちらは無し
    真庭丹とうか:▼【菖蒲に薬包】《活性の霧》《タブレット》《多重生成》対象3人/ラウンド中攻撃力+18/ドッジダイス-2個/拒否可能
    真庭丹とうか:対象はPC3人。侵蝕+10、112に。
    火之江 荊:頂く!
    篠内カエデ:一応もらっておきます!

    GM:イニシアチブ
    GM:”朱厭”の手番
    ”朱厭”:マイナーで戦闘移動してPC達にエンゲージ
    篠内カエデ(0) 火之江(7) 真庭丹(5)
           (0m)
       "鎧門"(9)  "朱厭"(12) 
    ”朱厭”:メジャーで《C:ブラムス》《スタンボルト》《鮮血の一撃》《ブラッドバーン》《血の宴》《殺戮領域》で範囲至近攻撃、対象はPC全員。また、ダメージを受けた場合放心状態になります。
    ”朱厭”:18dx7+9
    DoubleCross : (18R10+9[7]) → 10[1,1,1,1,2,2,4,4,6,7,7,7,7,7,8,9,9,10]+10[3,5,6,6,7,8,9,10,10]+10[1,1,6,10,10]+2[1,2]+9 → 41

    篠内カエデ:ガード。フォールンシールドの効果の使用は無し。
    真庭丹とうか:ドッジ
    篠内カエデ:でもって火之江さんを行動放棄カバー!
    火之江 荊:(3-2+4)dx>=41 ドッジ
    DoubleCross : (5R10[10]>=41) → 6[4,4,5,5,6] → 6 → 失敗

    真庭丹とうか:(4-2)dx+1>=41
    DoubleCross : (2R10+1[10]>=41) → 4[2,4]+1 → 5 → 失敗

    GM:ではダメージ!
    火之江 荊:助かる……!
    ”朱厭”:5d110+43
    DoubleCross : (5D110+43) → 189[54,13,10,110,2]+43 → 232

    ”朱厭”:ミスです
    ”朱厭”:5d10+43
    DoubleCross : (5D10+43) → 33[8,5,6,9,5]+43 → 76

    篠内カエデ:43点軽減の2倍で死!リザレクト!
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:92->96)
    篠内カエデ:よしよし
    真庭丹とうか:ロイス取得 篠内カエデ/○有為/昔を思い出す で、即死、放心付与
    GM: 
    真庭丹とうか:玄藤豪人のロイスを切って蘇生。HP11.
    GM:イニシアチブ
    GM:”鎧門”の手番
    ”鎧門”:マイナーで現在装備しているクリスタルシールドを所持品に戻し、アームバンカーを装備。
    ”鎧門”:メジャーで《C:ブラックドッグ》《バリアクラッカー》《MAXボルテージ》《スキルフォーカス:白兵》《神期妙算》でガード不可の装甲無視範囲攻撃。
    篠内カエデ:何ィ
    ”鎧門”:20dx7+16
    DoubleCross : (20R10+16[7]) → 10[2,2,2,3,3,3,3,4,4,5,5,6,6,7,8,8,8,8,8,10]+10[4,5,5,6,8,10,10]+3[1,2,3]+16 → 39

    篠内カエデ:だめもとドッジ!
    火之江 荊:(3-2+4)dx>=39 ドッジ
    DoubleCross : (5R10[10]>=39) → 10[1,2,3,7,10]+6[6] → 16 → 失敗

    真庭丹とうか:ドッジ
    篠内カエデ:4dx>=39
    DoubleCross : (4R10[10]>=39) → 10[3,7,7,10]+7[7] → 17 → 失敗

    真庭丹とうか:(4-2)dx+1>=39
    DoubleCross : (2R10+1[10]>=39) → 5[5,5]+1 → 6 → 失敗

    ”鎧門”:ではダメージ!
    ”鎧門”:4d10+25
    DoubleCross : (4D10+25) → 16[3,5,7,1]+25 → 41

    ”鎧門”:おい!!!
    篠内カエデ:おやおや
    篠内カエデ:《氷雪の守護》《吹雪の守護》《ダイアモンドダスト》《異形の加護》
    篠内カエデ:同エンゲージの味方へのダメージを10d10点軽減します
    GM:ケっ、防げるとでも思ってんのか~~~!?
    篠内カエデ:41-10d10
    DoubleCross : (41-10D10) → 41-54[9,7,2,1,10,4,9,5,2,5] → -13

    GM:ぎゃああああああああ
    火之江 荊:流石~~~~~!
    真庭丹とうか:御釣が帰ってきたで!!
    篠内カエデ:わあい
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+13した(侵蝕率:96->109)
    ”鎧門”:お…おのれぇ…!

    GM:イニシアチブ
    ”朱厭”:《加速する刻》
    ”朱厭”:手番取得します
    ”朱厭”:マイナー無し
    ”朱厭”:メジャーで《C:ブラムス》《スタンボルト》《鮮血の一撃》《ブラッドバーン》
    ”朱厭”:対象は
    ”朱厭”:choice[1,2,3]
    DoubleCross : (CHOICE[1,2,3]) → 1

    ”朱厭”:カエデちゃん!
    ”朱厭”:くっ…よりによって‥!
    篠内カエデ:きやがれ!
    ”鎧門”:《砂の加護》《砂塵霊》ダイス+6、攻撃力+20
    ”朱厭”:24dx7+9
    DoubleCross : (24R10+9[7]) → 10[1,2,2,2,3,3,4,5,5,5,6,6,7,7,7,7,7,7,8,8,9,9,10,10]+10[1,2,4,4,4,7,8,8,9,9,9,9]+10[1,1,5,6,6,7,7]+6[3,6]+9 → 45

    篠内カエデ:素ガード!
    ”朱厭”:ダメージ!
    ”朱厭”:5d10+53
    DoubleCross : (5D10+53) → 21[3,8,2,4,4]+53 → 74

    篠内カエデ:死ぬ!
    篠内カエデ:ロイス取得
    真庭丹とうか 〇有為/隔意
    ”朱厭” 〇脅威/憐憫

    篠内カエデ:で、”朱厭”のロイスを昇華して復活。HPは13に

    GM:では改めてイニシアチブ
    GM:火之江さんの手番
    火之江 荊:マイナーはなし。
    火之江 荊:メジャー 【連撃・紅傘】《C:ウロボロス》《赤:吹き飛ばし》+判定直前に《援護の風》《ウィンドブレス》 侵蝕[+6+4]
    火之江 荊:対象:単体 射程:至近 対象は”朱厭”
    火之江 荊:(3+2+6+4)dx7+4+12
    DoubleCross : (15R10+4+12[7]) → 10[1,2,2,3,4,4,6,6,6,7,7,8,8,9,10]+10[1,1,5,6,9,10]+4[1,4]+16 → 40

    ”朱厭”:ドッジ!
    ”朱厭”:18dx+2
    DoubleCross : (18R10+2[10]) → 10[2,2,2,2,2,2,4,4,5,5,6,6,6,6,8,8,9,10]+7[7]+2 → 19

    火之江 荊:5D10+15+15+1 /装甲・ガード有効 ダメージを与えた場合、エンゲージから[4m]移動・離脱させ、HPを[6D]点失わせる
    DoubleCross : (5D10+15+15+1) → 36[9,5,9,8,5]+15+15+1 → 67

    ”朱厭”:電磁反応装甲を…2回使用!これで打ち止め!
    火之江 荊:6D10 ダメージを与えたらこれだけ減る!
    DoubleCross : (6D10) → 29[6,4,5,2,8,4] → 29

    GM:う…うおお……
    ”朱厭”:マジでギリギリ残ります
    篠内カエデ(0) 火之江(7) 真庭丹(5)
           (0m)
          "鎧門"(9)  
           (4m)
           "朱厭"(12) 

    GM:イニシアチブ
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+10 ((侵蝕率:134->144))
    GM:真庭丹さんの手番!
    真庭丹とうか:いきます!
    真庭丹とうか:マイナーなし
    真庭丹とうか:メジャー▼【曼珠沙華に鶴】《C:バロ》《黒の鉄槌》対抗種適用 同一エンゲージ不可/HP-3
    真庭丹とうか:対象は"朱厭"
    ”朱厭”:避けてやんよ!!!!
    真庭丹とうか:前回は適用忘れていましたが、アルティメイド服で固定値+3。そして放心を加味しつつ
    真庭丹とうか:(9-2)dx7+9+3
    DoubleCross : (7R10+9+3[7]) → 10[2,4,6,6,7,7,8]+10[2,3,7]+10[10]+5[5]+12 → 47

    ”朱厭”:18dx+2
    DoubleCross : (18R10+2[10]) → 9[1,2,3,3,3,3,4,4,4,5,5,7,8,8,8,8,8,9]+2 → 11

    ”朱厭”:ぐあああああ
    真庭丹とうか:ダメージダイス!
    真庭丹とうか:(5+2)d10+12+18
    DoubleCross : (7D10+12+18) → 24[3,1,4,4,3,8,1]+12+18 → 54

    ”朱厭”:……………
    真庭丹とうか:侵蝕+3、115に。HPは11-3=8。
    ”朱厭”:…………‥死にまぁす!復活も無し!
    真庭丹とうか:わぁい!!
    GM:”朱厭”を先に倒したことで、戦闘勝利条件を満たしたので
    GM:クライマックス戦闘終了です
    GM:では、演出に入ります

    ”朱厭”:───吐き捨てた血を擦り込むように、砂上に半円を描く
    ”朱厭”:鮮やかな赤に染まった砂を、両刃剣で巻き上げると
    ”朱厭”:その下を潜る様に、君達へと接近する
    ”朱厭”:‥‥…巻き上げられた砂に隠れるのは、無数の紅硝子の刃
    ”朱厭”:頭上からの刃の雨と、下方からの雷光纏う一閃が
    ”朱厭”:同時に、君達へと襲い掛かる
    ”朱厭”:「────”鎧門”!!!」
    ”朱厭”:「何をチンタラしとんねん!!たたみかけろ!!」
    ”鎧門”:「……」呼びかけに応じるように、大盾が可変
    ”鎧門”:大型のパイルバンカーへと姿を変える
    ハン・シェンイン:「────!」
    ハン・シェンイン:(くっ……‥間に合わないか‥…!)
    ”鎧門”:けたたましい音を立てながら明滅を繰り返すその得物を
    ”鎧門”:ド っ 地面に突き立てる
    ”鎧門”:砂の海を割るように、蒼い雷が君達の元へと這来する──!
    火之江 荊:「こいつ、こんな隠し玉が……!」
    ハン・シェンイン:「──全員」
    ハン・シェンイン:「防御を───」
    真庭丹とうか:「………ちぃ!」
    篠内カエデ:「──うぁああああ!」少女の叫びと、
    アルメリア:「ガアアアア!!」咆哮が調和する。
    アルメリア:ゴォ──ウッ
    アルメリア:大地を目掛け、緑色の炎を吐き散らす。
    アルメリア:一帯が不気味な色彩の火の海と化す──しかし、熱による苦痛を齎すことはない。
    アルメリア:ただし。
    アルメリア:その範囲内に至った電撃は。見る間に萎び、黒ずんで、炭のようにぼろぼろと崩れ落ちる。
    アルメリア:相殺。その役目を果たした直後、炎もまた唐突に消え去る。
    ハン・シェンイン:「─────!」
    ”朱厭”:「……なっ……」
    火之江 荊:「──呵呵。やるじゃねェか」
    火之江 荊:篠内カエデ 庇護/◯無愛想なガキ を 篠内カエデ ◯感服/目の前で死んでくれるなよ に変更。
    真庭丹とうか:「……凄まじい」ただ一言、敬服の意を籠めて。
    ”朱厭”:「………」ギリ と奥歯を噛み
    ”朱厭”:「あ゛あ゛あ゛ああ!!」
    ”朱厭”:振り抜いた剣の勢いそのままに、回転。大きく担ぎ上げるように振り被る
    ”朱厭”:(──ふざけんな  ────ふざけんなや!!)
    ”朱厭”:「負けっぱなしで!!!」
    ”朱厭”:”───なあ、アニキ。俺なぁ”
    ”朱厭”:「終われる訳無いやろうが!!!!!」
    ”朱厭”:”アニキに拾ってもろうて、良かったわ。”
    ”朱厭”:───怒号と共に、篠内カエデめがけて剣が振り下ろされる
    篠内カエデ:「は……ッ……」
    篠内カエデ:気力を費やした後だ。仲間の声にも、攻撃にも、反応する余裕はない。
    篠内カエデ:まともに斬られ、目を見開いて──
    篠内カエデ:……その表情が、ゆっくりと笑みに変わる。
    篠内カエデ:「……は」
    篠内カエデ:「かわいそ」
    篠内カエデ:向けるのは憐れみの言葉。
    篠内カエデ:青年の肩越しに。既に、彼に訪れる結末を見ているから。
    ”朱厭”:「………ッッ………ッッッッ!!」
    真庭丹とうか:余りにも直情的な攻め手。その隙は見逃さない。
    真庭丹とうか:ぶわり、と無数の紙々が一斉散開。
    真庭丹とうか:流動的に大気をかき回し、起伏なき砂地に無数の選択肢を生み出す。
    真庭丹とうか:────紅き旋風が駆ける、天衣にして無縫なる軌跡を。
    火之江 荊:空中に浮かぶ無数の紙。
    火之江 荊:たかが紙、しかしてそれは、無限の道筋を得るための足場となり得る。
    火之江 荊:《軽功》
    火之江 荊:跳躍。紙を踏み、跳ぶ、 跳ぶ、 跳ぶ、
    火之江 荊:地を這っていた時とは全く異なる軌道で疾走る、
    火之江 荊:火之江 荊は、縦横無尽に空を駆ける紅い風と為る。
    火之江 荊:”朱厭”ほどの使い手が、捉えきれぬ速さではないだろう。
    火之江 荊:だが、明らかに出力を増した紅い旋風が、気を抜けばこの瞬間にも。その身体を切り刻むことは分かるはずだ
    火之江 荊:──故に、目を逸らせない。逸らさせない。
    ”朱厭”:「───!」
    火之江 荊:速度を、そのまま叩きつけるように。直情的な剣を振るった”朱厭”に、
    火之江 荊:「阿呆が」とでも言うように。
    ”朱厭”:篠内カエデから引き戻した視線を、宙を飛び回る着物の女に向ける
    火之江 荊:最後は、清々しい程の真っ直ぐな軌道でぶつかって行く
    火之江 荊:「────おらァァァァッ!」
    火之江 荊:大きく、声を張り上げて。跳躍。体ごと、“紅傘”を振り下ろす。
    火之江 荊:袈裟斬りに、その身体を両断せんと!
    ”朱厭”:「────嗤っとんなや!!!ベニガサああああああ!!」
    火之江 荊:「────嗤えや、”朱厭”!!!」
    ”朱厭”:大きく、虚勢を張り上げて。その一撃を受ける
    ”朱厭”:幾重にも重ねた紅硝子を破られ、その身に刃が押し当てられてなお
    ”朱厭”:”朱厭”の目は、不倶戴天の獣を見据えている
    火之江 荊:身に“紅傘”が食い込む感触。だが、浅い。止めの一撃とは程遠い。
    火之江 荊:──それを認識してなお。女は哂う。
    ”朱厭”:肉斬骨断
    ”朱厭”:刺し違えてでも、目の前の女の命に刃を届かせようと──
    真庭丹とうか:────ざく。
    真庭丹とうか:「……ごめんなさい」
    真庭丹とうか:先ほど、"朱厭"の紅硝子で斬り刻まれた、
    真庭丹とうか:砂に埋もれた紙片の一つが、音なく砂を蹴り跳ね。
    真庭丹とうか:男の体躯が真芯を刺し穿ち、体内に埋まり込む。
    真庭丹とうか:幾度か見せた彼の回復術であれば、すぐに治癒できるだろう。
    真庭丹とうか:だが────"対抗種"。
    真庭丹とうか:「本命は"こういう"使い方なの」
    ”朱厭”:「───!」最早反射に近い治癒行動、戦闘嫌いで、ただ生き残る事だけを考えてきた”朱厭”にとって
    ”朱厭”:生き汚いとも言える”それ”こそが、最後に頼れる絶対の武器であった
    ”朱厭”:───それが、仇となる
    ”朱厭”:火之江からの斬撃を受けた段階で、活発な活動を始めていたレネゲイドは
    ”朱厭”:突如として入り込んだ異邦者により、無惨に食い散らされた
    ”朱厭”:「………‥………ソッ……!」
    ”朱厭”:───例え一瞬であろうと、”逃げる事”を忘れた。その時点で
    ”朱厭”:”朱厭”はもう、負けていたのだ

     【2013年】

    少女:そのひは、だれかがガラスのかべをたたいてるおとでめがさめた。
    少女:へやのそとにいたのは、しらないおんなのひとが、ふたり。
    黒髪の女:「……………ねぇ」
    黒髪の女:コン コン
    黒髪の女:「聞こえてるのかな」
    黒髪の女:  コン コン コン
    少女:……なにか、わたしにようじだろうか。そういえば、きょうはまだちゅうしゃをうたれてなかったっけ。
    黒髪の女:…ふと、部屋の入り口へと目をやって
    黒髪の女:「──────────7番」
    少女:しゅんかん、あたまのなかにでん気が走る。
    少女:───スタ  ズル  ドチャ
    少女:「お呼びでしょうか。被検体7番、本日も体長良好。いつでも実験に入れます。」
    マスクの女:「………ああ、成程。”私を造る”とはよく言ったもんだ」
    マスクの女:黒い髪の女の隣、マスク姿の女が口を開く。
    マスクの女:「ありとあらゆる生物の因子を詰め込んで、万能の変異能力を無理矢理再現してる…って所かな。」
    少女:…そこで、ようやく部屋の外を見て
    少女:自分以外、もう誰も生きていない事を理解した。
    黒髪の女:「………見ての通り、君はもうお役御免だ。」
    黒髪の女:「彼らと一緒に殺して欲しいと言うのなら、そうするけど」
    黒髪の女:「もし、そうじゃないのなら」
    黒髪の女:「君も、私と一緒に来ない?」
    少女:「──────」
    少女:何事なのかも理解できないまま
    少女:私の表層に張り付いた殻が、剥がれ落ちる感覚があって。
    少女:「もう、ちゅうしゃは」
    黒髪の女:「打たなくていい」
    少女:「からだに、あなは」
    黒髪の女:「空けられない」
    黒髪の女
    少女:「──────番号、では」
    黒髪の女:「……………」
    少女:おんなのひとが、ガラスにてをついて、わたしのかおをのぞきこむ
    黒髪の女:「………山羊のような目」
    黒髪の女:「因子とやらを無理矢理詰め込まれたせいで、外面にも影響を与えているのかな……分からない事がいっぱいだ。」
    黒髪の女:「─────そうだ……”メェ”にしよう」
    黒髪の女:「君……今からそう名乗りなよ。」
    GM:───そして、ガラスがひとりでに砕け散って
    黒髪の女:「………来るなら、来て。そして」
    黒髪の女:「私の」
    黒髪の女:「初めての」
    黒髪の女:「友達に、なって。」
    少女:「……………」
    少女:きづいたときには、わたしはガラスのかべのむこうがわにいた。
    黒髪の女:それを見て、満足そうに微笑むと
    黒髪の女:「君、何が出来るの?」 そう、尋ねた。
    少女:「なんにでもなれます。」
    少女:「なんにでもなります。」
    少女:「あなたにそうめいじられれば、いつでも、どこでも。」
    黒髪の女:「へぇ………うん、分かった。ただ」
    黒髪の女:「私達は”友達”なんだから、他人行儀は無しにしよう。」
    少女:「了解し……………分かっ……た…?」
    少女:「…………………あなたの」
    少女:「あなたのなまえを、おしえて。」
    黒髪の女:「………ああ、そういえばまだ名乗っていなかったっけ。」
    黒髪の女:「私の名前は─────」

     
     12月14日
     裏N市 茫漠砂海
     隔都
     
    GM:風が鉄の臭いを運び、まるでサンドアートのように、血の染み込んだ錆色の砂がグラデーションを作り出している
    GM:君達が、”朱厭”を撃破した…そのほんの少し離れた所で
    GM:もう一つの戦いもまた、雌雄が決していた
    ハン・シェンイン:「………いつも口うるさいお前が、何故ずっと黙りこくっているのかと思っていたが」
    ”鎧門”:「‥……」
    ハン・シェンイン:「奴らに何を盛られた」
    ハン・シェンイン:「───先の雷撃も」
    ハン・シェンイン:「お前の能力ではないはずだが」
    ”鎧門”:「…………‥‥」
    ハン・シェンイン:一つ、ため息を吐いて
    ハン・シェンイン:ドゴ ッ
    ハン・シェンイン:”鎧門”の正中線に突き立てた拳をゆっくりと引き抜く
    ハン・シェンイン:「………必ず治す」
    ハン・シェンイン:「何も喋らないお前を見ていると……どうにも私は、調子が出ない」
    ハン・シェンイン:───大男を、なるべく遠くまで蹴り飛ばして
    ハン・シェンイン:君達の方へ歩み寄る
    ハン・シェンイン:「───無事で何より」
    真庭丹とうか:「……ええ、そちらこそ」
    真庭丹とうか:「その、彼の方は……」
    ハン・シェンイン:「…‥……」
    ハン・シェンイン:「いや、何。必ず叩き起こしてみせるさ」
    火之江 荊:「ン。上手く行くといいな」
    真庭丹とうか:「強い、わね」
    ハン・シェンイン:「…感傷に浸る暇が無いだけだよ」
    ハン・シェンイン:「………”モード”」
    ハン・シェンイン:「助かった、ありがとう」
    篠内カエデ:「……お役に立てて良かったけどさ」
    篠内カエデ:血に染まった服の上から傷を押さえて。
    篠内カエデ:「まだ終わってなくない?」
    GM:君のその声に、応えるように
    "algeD×B":「…………あ~~~あ」
    "algeD×B":「リァオさん達なら何とかなると思ったんすけどね……」
    篠内カエデ:噛んだ歯の隙間から荒い呼気を零し、そちらを睨む。
    "algeD×B":黒く、長い髪を揺らしながら
    "algeD×B":山羊のような瞳で、君達を見据える
    真庭丹とうか:無表情のまま、しかし熾烈に、声の主を睨み付ける。
    "algeD×B":「………ヤクザの方々も」
    "algeD×B":「……まあ、突っ伏してるのはもう死んじゃうでしょうけど、思ったより数残ってるっすね…」
    火之江 荊:鋭い視線で、黒髪の女を睨め付ける
    ヒスイ:「……生憎、強力な助っ人が居るもんで」
    沢渡 新助:「……それで」
    沢渡 新助:「どうするんですか?そちらは」
    "algeD×B":「殺しますよ?」
    "algeD×B":「そういう言いつけっすから」
    GM:その言葉と共に
    GM:隔都内部からぞろ、ぞろ と能面のような顔をした…老若男女の隔生者が歩み出てくる
    "algeD×B":「じゃあ‥‥…」
    "algeD×B":「やりましょっか!」
    "algeD×B":「”天籟魔訶” ”algeD×B”メェ」
    "algeD×B":「皆さんを殺して…天さんにいっぱい褒めてもらうっす!」
    "algeD×B":無邪気に笑い、嗤い、哂い
    "algeD×B":殺意の塊が。君達の心に刃を突き立てる
    真庭丹とうか:「……はぁ」
    真庭丹とうか:隔都より現れた、人でなしの群れを眺め、ため息。
    真庭丹とうか:「"労働を強いられることはない"」
    真庭丹とうか:「"超平和だから、傷つけられる事も、殺される事もない"」
    真庭丹とうか:「嘘つきじゃない」
    真庭丹とうか:「人体実験を繰り返す外道な連中の言葉なんて、何一つ信用できない」
    真庭丹とうか:「私はそれを、よく知ってる」
    真庭丹とうか:「依頼のことも勿論あるけれども……」
    真庭丹とうか:「それ以上に、夥しい数の私情が上乗せされてしまったわ」
    沢渡 新助:「………」
    真庭丹とうか:その言葉を皮切りに、周囲に纏わらせていた紙達が震え、脈動し。
    真庭丹とうか:突き立てられた殺意を押し返すかの如く、殺意を帯びて主の周りで猛る。
    沢渡 新助:「依頼をこなして貰えれば」
    沢渡 新助:「過程の是非は、俺は問いません」
    沢渡 新助:「思いっきりやっちゃって下さい。おつきみ屋さん」
    真庭丹とうか:「……依頼主さんもそういってることだし」
    真庭丹とうか:「おつきみ屋──"シノディックピリオド"真庭丹とうか。好き勝手、やらせてもらおうかしら!」
    火之江 荊:──まるで、死者の行進。一欠片の感情も覗かない顔。
    火之江 荊:それは、生きているだけの肉の塊でしかない。
    火之江 荊:冷え切った瞳が、現れた者たちと"algeD×B"を見据える
    火之江 荊:「……姓を火之江(ヒノエ)、名は荊(ケイ)。──通り名を“ベニガサ”」
    火之江 荊:低く、唸るような声。名乗りを上げる。
    火之江 荊:「生憎、下らねェ平和ごっこに付き合うほど暇じゃねェんだよ」
    火之江 荊:身体に、得物に、紅を纏う。風が唸る。
    火之江 荊:「それでも、立ち塞がるってンなら、」
    火之江 荊:ぱん、と軽い──よく通る音を立て。“紅傘”が花開く。
    火之江 荊:「──斬り捨てて。押し通らせてもらうぜ」
    火之江 荊:獰猛に弧を描いた唇を覆い隠すように、
    火之江 荊:艶やかに。砂漠に咲いた紅い花が、くるり、と回った。
    篠内カエデ:「……平和ごっこ。うん」
    篠内カエデ:「それだわ。口先だけでも立派なこと言ってる奴らがさ」
    篠内カエデ:「わたしたちを殺すだの、あのイカレ女に褒めてもらうだの、気持ち悪くニタニタしてんの」
    篠内カエデ:「死ぬほどムカつく。結局あんたたちは自分のためじゃん」
    篠内カエデ:「そういう奴ら、どこのどいつよりも嫌い」
    "algeD×B":「……あっはっは、違うっすよ」
    "algeD×B":「"労働を強いられることはない" "超平和だから、傷つけられる事も、殺される事もない"っていうのは」
    "algeD×B":「”いずれそうなる”って意味っす」
    "algeD×B":「……で、私は自分の為なんかに動いてません」
    "algeD×B":「天さん…マスターカルラの為に動いてるんす」
    "algeD×B":「大切なものの為に命を懸けられるなんて、ああ、なんて」
    "algeD×B":「素晴らしい事なんすかね、そう思いません?」
    "algeD×B":「思わなくてもいいんすけど」
    篠内カエデ:「……は」
    篠内カエデ:肩を震わせる。口角を吊り上げる。
    篠内カエデ:「うっっざい。気持ち悪い。ムカつく。バッカみたい」
    篠内カエデ:「そんなにあいつのことが大事なんだったら、最後にそれを裏切らせてやる」
    篠内カエデ:「あんたは、わたしたちのために、ここで死んじゃえ……!」
    "algeD×B":「…‥………」ため息を吐いて
    "algeD×B":「貴方達とは…」
    "algeD×B":「…合わないっすね!話!!」

    GM:クライマックス戦闘2を開始します
    GM:マップはこちら
    GM
    篠内(0)火之江(7)真庭丹(5)
         (5m)
      隔生者A(8) 隔生者B(8)
         (10m)
    "algeD×B"(11)隔生者C(8)隔生者D(8)隔生者E(8)
         (20m)
      接頭星(0)

    GM:なお、エネミーである隔生者は全員、オリジナルのEロイスを保有しています
    GM:それがこちら
     Eロイス:《隔生者(オーガニア)》
     戦闘不能、若しくは死亡時に自動的に効果が発動。
     戦闘不能・死亡を回復しHPを最大値まで回復する。
     ただし、そのラウンド中未行動の状態で効果が発動した場合、即座に行動済みとなる。
    GM:不滅の妄執の亜種みたいなものですね
    GM:で、不滅の妄執同様、このEロイスには解除条件が存在します
    火之江 荊:どうすればいいんだってばよ
    GM:それが、PC達から見て一番奥に居る「接頭星」の破壊です
    GM:ただし、これを破壊する為には「同エンゲージに居る状態での攻撃宣言」が必要となります
    真庭丹とうか:あっ……
    火之江 荊:ふはは、こちらには視界攻撃が……えっダメなの?
    GM:そして
    GM:最後に、NPCカードの紹介です
      ◎「ハン・シェンイン」
     『毒手効・万死六魂幡』※使用可能数2/3
     1回の使用につき、下記の効果の内1つを発動可能。
     ・対象の攻撃判定直前に使用。対象にかかっているエフェクトの効果・バッドステータスを全て解除する。
     ・対象がカバーリングを行った時に使用。そのカバーリングを無効化する。
     ・ダメージ適用前に使用。範囲(選択)を対象に、受けるダメージを-30する。

      ◎「沢渡新助」
     『魚群回游』※使用可能数1/1
     対象の判定直後に使用。判定ダイスから5つ選択し、出目を1に変更する。

      ◎「ヒスイ」
     『ヤツカ・ムラクモ』※使用可能数1/1
     ダメージロール前に使用。ダメージに+5D

      ◎「”朱厭”」※シナリオ1回
     戦闘・全力移動距離を+15m
    GM:以上になります
    GM:何か質問は!
    真庭丹とうか:大丈夫!
    篠内カエデ:ありません!
    火之江 荊:恐らく大丈夫!
    GM:ういす!では
    GM:戦闘開始!

    GM:ラウンド1
    GM:セットアップから
    篠内カエデ:コーリングシステムでフォールンヴィークルに搭乗。
    "algeD×B":Eロイス《楔の呪い》を発動
    "algeD×B":ラウンド間、復活以外でのタイタス昇華を無効化します
    隔生者:こちらは全員無し
    真庭丹とうか:▼【菖蒲に薬包】《活性の霧》《タブレット》《多重生成》対象3人/ラウンド中攻撃力+18/ドッジダイス-2個/拒否可能
    真庭丹とうか:対象PC3人。侵蝕+10、125にて以上。
    火之江 荊:【紅旋風・廻】《原初の黄:氷の茨》《限界突破》 侵蝕[+6]
    火之江 荊:ラウンド間、自身のエンゲージから移動して離脱した場合、HPを[6D]点失う。任意のキャラクターはこの効果を受けない。《援護の風》を2/Rで使用可能
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+6 ((侵蝕率:144->150))
    火之江 荊:受けます!
    篠内カエデ:支援もらいます!

    GM:イニシアチブ
    GM:"algeD×B"の手番
    "algeD×B":マイナーで《堕落の爪》《形状変化:剛》《究極擬態》シーン間攻撃力を+26し、与ダメージ時に侵蝕を5点上昇させます。
    "algeD×B":また行動後、同エンゲージの他エネミーへと擬態します。
    "algeD×B":メジャーで《C:キュマイラ》《魔獣の本能》《魔獣の衝撃》《散滅の腕》《原赤:要の領域》対象はPC全員。攻撃命中時にエフェクト効果を解除し、与ダメージ時に邪毒3、放心のバッドステータスを与えます。
    GM:あ、忘れてた
    GM:バステは《毒持つ獣》の効果です
    "algeD×B":判定よろしいか!
    火之江 荊:待った!
    火之江 荊:【一閃・散華】《原初の黒:時の棺》 侵蝕[+12] その判定を失敗させる
    "algeD×B":おのれぇい!
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+12 ((侵蝕率:150->162))
    "algeD×B":では判定を失敗し
    "algeD×B":choice[C,D,E]
    DoubleCross : (CHOICE[C,D,E]) → D

    GM:隔生者D'がこのエンゲージの中に出現します
    GM:便宜上「'」を付けていますが、'の付いている方="algeD×B"という訳ではございません。
    篠内カエデ:引いてみてのお楽しみというわけね
    GM:DかD'かのどちらかが"algeD×B"という事になります
    GM:擬態のパターンについては予めこちらで決めていますので、「PCがこっち狙ったからこうしよう」といった事をするつもりはありません。
    GM:では

    GM:イニシアチブ
    GM:隔生者の手番
    隔生者:全員待機します

    GM:イニシアチブ
    GM:火之江さんの手番
    火之江 荊:お待たせしました。
    火之江 荊:マイナー、戦闘移動でA、Bのエンゲージに突入。
    火之江 荊:メジャー 【連撃・紅傘】《C:ウロボロス》《赤:吹き飛ばし》 侵蝕[+6]
    火之江 荊:対象:単体 射程:至近 対象は隔生者A
    隔生者A:来い!
    火之江 荊:(3+2+5)dx7+4
    DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[3,4,4,6,6,6,7,7,8,9]+10[5,7,9,10]+10[2,8,9]+10[2,7]+6[6]+4 → 50

    隔生者A:ドッジ!
    隔生者A:10dx
    DoubleCross : (10R10[10]) → 8[1,2,3,4,4,5,6,7,7,8] → 8

    隔生者A:無理!ダメージどうぞ!
    火之江 荊:6D10+15+1+18 /装甲・ガード有効 ダメージを与えた場合、エンゲージから[6m]移動・離脱させ、HPを[7D]点失わせる
    DoubleCross : (6D10+15+1+18) → 42[9,10,6,2,9,6]+15+1+18 → 76

    火之江 荊:7D10
    DoubleCross : (7D10) → 43[6,3,7,10,3,5,9] → 43

    隔生者A:滅茶苦茶死ぬw!!
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+6 ((侵蝕率:162->168))
    隔生者A:Eロイス 隔生者の効果が発動、蘇生し、HPを最大値まで回復し
    隔生者A:このラウンド中の行動権を失います
    GM:で
    GM:飛ばす方向は奥側でいいですか?
    火之江 荊:OKです
    隔生者A:ういす!
    火之江 荊:気さくな挨拶
    火之江 荊:ごめんなさい、ちょっと移動先の相談を
    GM:どうぞどうぞ
    火之江 荊:失礼、移動方向そのままで。
    GM:はーい
    篠内(0)真庭丹(2)
         (5m)
      隔生者B(8)火之江(7)
         (6m) 
        隔生者A(8)
         (4m)
    隔生者C(8)隔生者D(8)隔生者D'(8)隔生者E(8)
         (20m)
      接頭星(0)

    GM:ではイニシアチブ
    GM:真庭丹さんの手番
    真庭丹とうか:はぁい!
    真庭丹とうか:マイナーで戦闘移動……に際し、
    真庭丹とうか:NPCカード「”朱厭”」と、《斥力跳躍》の使用を宣言。
    GM:OK!移動距離に15m加算してください
    真庭丹とうか:戦闘移動で10m、NPCで15m、斥力跳躍で4m
    真庭丹とうかアルティメイド服の行動値減少を加味し、移動距離は21m。 ※計算ミス。実際の最大移動距離は(10-3)+15+4=26m
    真庭丹とうか:飛行状態で接頭星に近づく方向に21m戦闘移動します。
        篠内(0)
         (5m)
      隔生者B(8)火之江(7)
         (6m) 
        隔生者A(8)
         (4m)
    隔生者C(8)隔生者D(8)隔生者D'(8)隔生者E(8)
         (6m)
        真庭丹(2)
         (14m)
      接頭星(0)
    真庭丹とうか:侵蝕+1、126となって
    真庭丹とうか:メジャー▼【曼珠沙華に鶴】《C:バロ》《黒の鉄槌》対抗種適用 同一エンゲージ不可/HP-3
    真庭丹とうか:対象は隔生者B!
    隔生者B:カモン!
    真庭丹とうか:9dx7+9+3
    DoubleCross : (9R10+9+3[7]) → 10[1,2,3,4,5,7,7,9,9]+5[1,3,3,5]+12 → 27

    隔生者B:ドッジ!
    隔生者B:10dx
    DoubleCross : (10R10[10]) → 9[2,2,2,3,3,3,5,6,8,9] → 9

    隔生者B:無理だよ!
    真庭丹とうか:何もなければ~
    真庭丹とうか:(3+2)d10+12+18
    DoubleCross : (5D10+12+18) → 22[6,8,1,2,5]+12+18 → 52

    隔生者B:死ぬ!
    隔生者B:隔生者の効果を発動、HP最大値で蘇生し、手番を失います
    真庭丹とうか:侵蝕+3で128、HP8-3=5となって以上。

    GM:イニシアチブ
    GM:カエデちゃんの手番
    篠内カエデ:はーい
    篠内カエデ:マイナーで戦闘移動し5m前進。火之江さんと同じエンゲージに
      隔生者B(8)火之江(7)篠内(0)
         (6m) 
        隔生者A(8)
         (4m)
    隔生者C(8)隔生者D(8)隔生者D'(8)隔生者E(8)
         (6m)
        真庭丹(2)
         (14m)
      接頭星(0)
    篠内カエデ:メジャー行動は放棄して以上!

    GM:イニシアチブ
    GM:隔生者C、D、E
    GM:の手番
    GM:行動は同じなので一斉に処理します
    GM:マイナー無し
    GM:メジャーで《C:ウロボロス》《飢えし影》
    GM:対象は
    隔生者C:choice[1,2,3]
    DoubleCross : (CHOICE[1,2,3]) → 3

    隔生者D:choice[1,2,3]
    DoubleCross : (CHOICE[1,2,3]) → 2

    隔生者E:choice[1,2,3]
    DoubleCross : (CHOICE[1,2,3]) → 3

    GM:マジかお前ら
    隔生者C:12dx7
    DoubleCross : (12R10[7]) → 10[2,3,3,3,3,5,7,7,8,8,9,10]+10[2,4,4,6,7,10]+10[7,9]+10[9,9]+10[2,8]+1[1] → 51

    真庭丹とうか:弱点割ろうとしてる奴を狩りに行くのはある意味では当然かも
    隔生者D:12dx7
    DoubleCross : (12R10[7]) → 10[1,1,2,3,5,6,6,6,7,8,8,10]+10[4,5,5,8]+10[9]+10[7]+5[5] → 45

    隔生者E:12dx7
    DoubleCross : (12R10[7]) → 10[1,1,1,2,3,4,6,7,9,10,10,10]+10[2,5,7,8,10]+10[4,6,7]+6[6] → 36

    GM:各々リアクションをどうぞ!
    GM:Dが火之江さん、CとEが真庭丹さんに攻撃します
    真庭丹とうか:CとEそれぞれ、リアクションを拒否します。
    GM:来たか…!
    真庭丹とうか:▼【鈴蘭に風車】《迎撃する魔眼》⇒《黒の鉄槌》対抗種適用 同一エンゲージ不可/HP-3
    真庭丹とうか:まずはCから!
    真庭丹とうか:9dx7+9+3
    DoubleCross : (9R10+9+3[7]) → 10[1,2,3,3,3,3,4,5,10]+10[9]+6[6]+12 → 38

    隔生者C:リアクション不能、そのまま受けます
    真庭丹とうか:(4+2)d10+12+18
    DoubleCross : (6D10+12+18) → 41[9,7,6,7,7,5]+12+18 → 71

    隔生者C:死!隔生者の効果を発動し、HP最大値で蘇生します
    真庭丹とうか:侵蝕+8で136、HP5-3=2となります。
    真庭丹とうか:これでCの攻撃かな?
    GM:先に真庭丹さんのダメージ処理ですね
    真庭丹とうか:あ、失礼忘れてた
    隔生者C:ではダメージ!
    隔生者C:6d10+12
    DoubleCross : (6D10+12) → 38[7,5,8,10,1,7]+12 → 50

    真庭丹とうか:即死、"天籟魔訶"のロイスを切って蘇生、HP11!
    真庭丹とうか:では改めて、E側の迎撃。
    真庭丹とうか:あ、侵蝕でダイス増えてるか
    隔生者E:来な!
    真庭丹とうか:10dx7+9+3
    DoubleCross : (10R10+9+3[7]) → 10[2,3,4,4,4,7,7,9,9,10]+10[1,3,3,3,9]+6[6]+12 → 38

    隔生者E:10dx
    DoubleCross : (10R10[10]) → 9[1,2,2,4,4,5,6,7,8,9] → 9

    隔生者E:あ、違う
    真庭丹とうか:(4+2)d10+12+18
    DoubleCross : (6D10+12+18) → 32[8,2,6,7,5,4]+12+18 → 62

    隔生者E:リアクション無いのでそのまま受けます
    隔生者E:で、死ぬ!隔生者の効果を発動し、HP最大値で蘇生します
    隔生者E:こちらのダメージ
    真庭丹とうか:侵蝕+8で144、HP11-3=8となります。
    隔生者E:4d10+12
    DoubleCross : (4D10+12) → 21[6,5,7,3]+12 → 33

    真庭丹とうか:即死、FHセル"アビサル"のロイスを切って蘇生、HP11!
    GM:OK!
    GM:では火之江さんのリアクションどうぞ
    火之江 荊:一応ドッジを試みる……!
    火之江 荊:(3-2+5)dx>=45 ドッジ
    DoubleCross : (6R10[10]>=45) → 10[1,6,7,8,9,10]+10[10]+6[6] → 26 → 失敗

    火之江 荊:結構頑張ったがダメ!
    篠内カエデ:では《崩れずの群れ》でカバー!
    篠内カエデ:フォールンシールドの効果も使おう
    隔生者D:ダメージ!
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+3した(侵蝕率:109->112)
    隔生者D:5d10+12
    DoubleCross : (5D10+12) → 29[4,3,8,8,6]+12 → 41

    篠内カエデ:48点軽減して無傷!
    隔生者D:硬ぇんじゃがこの小娘
    火之江 荊:お見事……!
    真庭丹とうか:あ、失礼。攻撃と迎撃は同時タイミングだったので、Eの攻撃で蘇生後にHP11-3=8。
    真庭丹とうか:手間が多く時間取らせて申し訳ないです……改めて以上。
    GM:押忍押忍

    GM:クリンナップ
    GM:隔生者D’の名前を"algeD×B"に戻します

    "algeD×B":「あ、そうそう」
    "algeD×B":篠内カエデの方を見て
    "algeD×B":「”イカレ女”でしたっけ」
    "algeD×B":ミシっ……バキバキバキ
    "algeD×B":喋りながら、その身体が激しく隆起、収縮を繰り返す
    "algeD×B":甲殻類のような腕の先からは、無数の巨大な鉤爪が顔を覗かせ
    "algeD×B":その脚は、大地を蹴り飛ばす事に特化した四足獣じみたものに
    "algeD×B":そして、肩から突き出す、斑模様の分厚い翼
    "algeD×B":「私結構頭に来ちゃったんすよね、あれ」
    "algeD×B":「だから」
    "algeD×B":ジリ と、蹄で砂を踏む
    "algeD×B":「殺すなら、貴方からにします」
    篠内カエデ:「っ……!」
    "algeD×B":パン、と弾けるように飛び出すと、滑空するように君達へと接近
    火之江 荊:カエデを押し退けるように、前に立つ
    火之江 荊:真正面。襲い来る文字通りの『獣』を前にして、嗤った。
    "algeD×B":長い、長いその腕を振り上げると同時、背面から伸びる無数の尾が、君達へと迫る
    真庭丹とうか:「……く!」
    火之江 荊:柄を握る。すぅ、と音もなく刀身が鞘を滑り抜け、
    火之江 荊:初めて。赫色の刃が、晒される。
    火之江 荊:小間の紅よりなお深い。透き通り、しかし決して奥は見通せぬ、深い色を湛えるそれを、
    火之江 荊:ひたり、と青眼に構えた。
    火之江 荊:──血湧き肉躍る戦場の中、この瞬間。精神は、凪となる。
    火之江 荊:迫り来る無数の尾。全てを回避することなど、想像だに出来ぬそれ。
    火之江 荊:ただ、一点。その尾を目で追うことなく、一点だけを見据える
    火之江 荊:そして、
    火之江 荊:花を、気まぐれに手折るような、
    火之江 荊:流れるような、自然な動作で、
    火之江 荊:ただ、一振り。
    火之江 荊:『この刃は、一切合切を斬り捨てる』
    火之江 荊:『かくあるべし。アタシが決めた』
    火之江 荊:破壊をもたらす影の尾の発生源。
    火之江 荊:崩壊の一点を、獣の瞳は一切の道理を無視して捉え切り、
    火之江 荊:その一点目掛けて、刃を振るう。
    火之江 荊:きぃん、
    火之江 荊:澄んだ音を立て、尾が、崩れ落ちていく。
    火之江 荊:──赫い軌跡が、届く筈のない場所にある、影の根本を断ち切った。
    "algeD×B":「────!」
    "algeD×B":「……」得体のしれないその攻撃に、面食らったように
    火之江 荊:「無事か、カエデ」 呵呵、と嗤って。
    篠内カエデ:「……」小さく喉を上下させ、緊張を飲み下して。
    篠内カエデ:「平気だし」強いてその言葉を絞り出す。
    真庭丹とうか:「……圧巻、ね」ぶっきらぼうに、敬服の意を籠めて一言。
    火之江 荊:「全て斬り倒す。それだけだ」
    真庭丹とうか:「(……私には、カエデや火之江の様に、レネゲイドの出力を一点に籠めた能力の使い方は出来ない)」
    真庭丹とうか:「(ならば、私の、出来ることは……)」
    "algeD×B":翼をはためかせながら後方に跳んだ後、蛇のように地を這いずり、僅かに君達との距離を取る
    "algeD×B":「……あちゃぁ~~」
    "algeD×B":「斬られちゃったっすね、上手くいくと思ったんすけど」
    "algeD×B":「まあ、いいっす」
    火之江 荊:「ハ。見え透いた攻撃だったからな」 嗤う。嗤いながらも、冷たい汗が背を伝う
    "algeD×B":「やり方、変えるだけっすから」
    火之江 荊:二度目はないだろう、と。本能が理解していた。
    "algeD×B":そう言うと、獣の如く疾駆しながら、隔生者の群れの中へ
    "algeD×B":「私も」
    "algeD×B":「負ける訳にはいかないので」
    "algeD×B":「…………」
    GM:……すると
    GM:その姿が、パタリと消え
    GM:君達の前に立ちはだかるのは、隔生者の集団……だけ
    火之江 荊:「……クソ。紛れたのか」
    GM:”algeD×B”の姿は無い
    真庭丹とうか:「なる、ほど」
    真庭丹とうか:違和をまるで気取らせぬ、擬態能力の境地。その精度たるや。
    隔生者:‥そして、数名の隔生者が君達の方へと歩み寄る
    隔生者:そして、黒い雷が迸るその手を、君達へと向けて───
    火之江 荊:たん、と身を翻す。集団の目の前に躍り出で、
    火之江 荊:(斬っても意味がねェことは、分かってる。だが──隙を作るしかない)
    火之江 荊:(どうにか突破しなけきゃ──あのクソ女を叩ッ斬れねェからな)
    火之江 荊:抜身の刃をそのまま、無造作に薙ぐ。雷迸る手を、肩口から斬り落とす
    GM:ド サッ
    隔生者:「いたい」自身の身体から滑り落ちた腕に目を向ける事も無い
    隔生者:……体組織が外に押し出されるように、新たな腕が身体の内側から生え始めている
    真庭丹とうか:「……やはり」焦りが、冷や汗となって頬を伝う。
    真庭丹とうか:先ほどと同様。万物を断つ剣筋すら届かぬ、死からも隔離された命。
    真庭丹とうか:火之江ほどに熟達した剣士であろうと、いずれはリソースも底を尽く。
    火之江 荊:「ち……」 分かってはいたが、これでは一瞬攻撃の手を緩めさせるのがやっとだろう。歯噛みする。
    真庭丹とうか:「…………」何でもいい、早急に手を打たねば────
    GM:───その時だった
    ”朱厭”:《不死不滅》
    GM:ドッ!! ドッ!! と、太鼓を打ち鳴らすような音が君達の背後から響き
    GM:一人の───狐顔の男が身を起こす
    真庭丹とうか:「……なんて、こと」立ち上がる彼の姿を認めて、吐き捨てる様に。
    ”朱厭”:「…………」僅かに雷電迸るその身体で、君達と対峙し
    ”朱厭”:「……やっぱ」
    火之江 荊:「……へへ。生きてやがったのか」
    ”朱厭”:「最後まで取っとくもんやな、奥の手は」
    ”朱厭”:そして、両手剣を君達へと差し向けて
    ”朱厭”:「…………」
    真庭丹とうか:回復術を鑑みて、効能を反転すべく”対抗種”の楔を撃ち込んだというのに。
    真庭丹とうか:なんという、執念だろうか。半分呆れ果てたような目で、彼の動向を観る。
    火之江 荊:再び、脅威が立ち上がったことに。再度戦える歓びと、呆れのような感情が綯い交ぜになっている
    ”朱厭”:「………フン」その切っ先を、降ろす
    ”朱厭”:「なんや、偉い困っとるみたいやな、自分ら」
    真庭丹とうか:「ええ、無茶苦茶に」
    ”朱厭”:「ほんなら、ええ事教えたろか」
    真庭丹とうか:「……ええ事かどうかは、私達が決めるわ」
    ”朱厭”:剣を、未だ再生を続ける隔生者へと向けて「その連中」
    ”朱厭”:「確かに厄介や、命がいくつあるんか、作業手伝うた俺にも分からへんからな」
    ”朱厭”:「……でも、まだ”実験段階”や。完璧な”不死”とはちゃう」
    ”朱厭”:その剣を、今度は隔都の奥に建つ、少し大きな建物へと向け
    ”朱厭”:「こいつらの不死性を支えとるんは、あくまであそこに在る……」
    ”朱厭”:「”賢者の石”や」
    真庭丹とうか:「…………」
    真庭丹とうか:「理には適っている……けれど」
    真庭丹とうか:「どういう風の吹き回し?」
    ”朱厭”:「………ようやっと、風が吹いてきただけや」
    ”朱厭”:「取引せぇへんか」
    真庭丹とうか:「条件によって」
    ”朱厭”:「俺は自分らに情報を出す。ちゅうかもう出した」
    ”朱厭”:「自分らは、俺の復讐に協力せぇ」
    真庭丹とうか:「……その、相手は」
    ”朱厭”:不敵に嗤って
    ”朱厭”:「マスターカルラ」
    ”朱厭”:「勘違いすんなや」
    ”朱厭”:「自分らに借り返すより先に」
    ”朱厭”:「返さなアカン相手が居るだけや」
    真庭丹とうか:「……むしろ、突然味方を名乗られるより、ずっと安心だわ」
    ”朱厭”:「情報はもう貰っとるんやさかい、断る理由も無いわなぁ」
    真庭丹とうか:そう告げながら、火之江とカエデに目配せ。
    ”朱厭”:「協力せぇ」
    ”朱厭”:「俺の、復讐の道具として」
    篠内カエデ:「……」仏頂面で見返す。
    火之江 荊:「呵呵。上等だ、乗ってやる」
    ”朱厭”:「……」カエデを見て
    ”朱厭”:「なんや、ガキ」
    篠内カエデ:「今は良いけど」
    篠内カエデ:「ムキになって何回も斬られたのは忘れないから」
    ”朱厭”:「…………おい」
    ”朱厭”:「殴ってええか?こいつ」
    真庭丹とうか:「時間がないわ、後にして」
    ”朱厭”:「………」少しカエデを睨んで
    ”朱厭”:真庭丹に向き直る「お前でええわ」
    真庭丹とうか:「……?」
    ”朱厭”:「あの訳分からん紙使うたら飛んでいけるやろ。俺も乗せろ」
    真庭丹とうか:「……オーケイ」
    真庭丹とうか:「貴方の復讐の依頼……"おつきみ屋"が承りましたわ」
    ”朱厭”:カエデと火之江を見て「…今見た通り、”死なへん”言うても、”すぐ復活する”言う訳ちゃう」
    ”朱厭”:「食い止めるのはお前らに任せる」
    火之江 荊:「あァ」 赫い刀身を晒して。「そっちは任せるぜ」
    真庭丹とうか:真庭丹と”朱厭”の足元にそれぞれ2枚ずつ、白紙が移動して地面で待機。
    真庭丹とうか:「片足に1枚ずつ乗って。感覚で操作できるはずよ」
    篠内カエデ:「いってらっしゃい」それだけ言って敵に向き直る。
    隔生者:───火之江に斬られた部位が、完全に再生する
    ”朱厭”:「おう………ほんなら行くで、ガキ!!」
    真庭丹とうか:「そちらこそ……遅れないように!」
    "algeD×B":(……………)
    真庭丹とうか:離陸し、中空を滑走。隔生者達の群れを越えて向かわんと速度を増していく。
    隔生者:紙に乗り、隔都最奥部へと進行する真庭丹に向けて
    隔生者:───黒い雷のような、レネゲイドの塊が放たれる!
    真庭丹とうか:「……!!」その殺意の漆黒に、気付く。
    真庭丹とうか:───が。
    真庭丹とうか:尚も変わらず無抵抗のまま、攻撃に身を投げ出すように飛行を続ける。
    隔生者:ズド ッ
    隔生者:迸るような、燃えるような、捻じれるような、引き裂くような、濡れるような、凍るような、蝕むような
    隔生者:あらゆる事象を内包したような…純粋な力の塊が、真庭丹を襲う
    真庭丹とうか:「──────」身体は力に飲み込まれ、抉れ、欠けて、裂かれ。
    真庭丹とうか:当然、全身ありとあらゆる血管が途切れ、血液は弾け飛ぶ。
    真庭丹とうか:その赤が飛び尽く先は……周囲に纏わりつく白紙達。
    真庭丹とうか:彼女を守るために白紙達は、居たのではないだろうか。
    真庭丹とうか:否。
    真庭丹とうか:紙々は。1枚たりとも、主を守るために囲んでいるのではない。
    真庭丹とうか:ただ、待っているだけだ。敵を屠る力を。"対抗種"の殺意をその身に宿すのを。
    真庭丹とうか:かくして、受け止めた血液はじくり、じくりと拡がり、白紙を朱に染め、脈動し、蠢き。
    真庭丹とうか:「……あは」
    真庭丹とうか:──────主に仇なす愚か者の頸を刎ね落とさんと、血染めの刃が疾走する!!
    隔生者:───パン
    隔生者:黒い雷の軌道を遡行するように飛来した朱紙は
    隔生者:能面のような面をした、肌の白い老人の頸と、幼年の少女の頸を斬り飛ばす
    真庭丹とうか:「は────はは」
    真庭丹とうか:無表情を貫いていた顔が歪み、口元が吊り上がっていく。
    真庭丹とうか:荒事請合屋として培えた、能力の精密的掌握術など。
    真庭丹とうか"月輪の移ろい"(シノディックピリオドが如く、指し示す秩序の片鱗など。
    真庭丹とうか:再生する身体の痛みに笑う彼女から、剥がれ落ちていく。
    真庭丹とうか:剥がれ落ちた先に残るはただ、
    真庭丹とうか:情に駆られて力を振るう、無数の紅刃を侍らせた白髪の少女。
    真庭丹とうか:ただひたすらに人の殺し方を叩き込まれただけの、
    真庭丹とうか:古巣たる深海(アビサルに縛られた実験体(こどもの姿。
    真庭丹とうか:A-011"回游魚群"(ミグラトリィの全盛にして、全霊にして、本来の姿。
    真庭丹とうか:そうさせたのは、極限状態からなる生存本能の抗いか。
    真庭丹とうか:あるいは────己が生き方を解き放ち、貫き通す本懐の表れか。
    ”朱厭”:「………」横を走る、その少女を見て
    ”朱厭”:「………チッ、なんやねん」
    ”朱厭”:「本気出してへんかったんかい」
    真庭丹とうか:「あは、ははは、はは────」
    真庭丹とうか:彼の呟きなど意に介さず、幼い少女はただ、敵を撃ち滅ぼすためだけに、空を翔ける。
    "algeD×B":(……原理は分からないけど、あっちは駄目っすね。どうにも”削がれる”)
    "algeD×B":(…‥なら)
    隔生者:残る数名が、隔都に向けていた身を翻し
    隔生者:その照準を──火之江荊へと定める
    火之江 荊:(躱しきれるか、いや……)
    GM:火之江、篠内の眼前に居る隔生者の身体を貫きながら
    GM:数条の黒い雷が、君達へと迫り行く───!
    火之江 荊:(やるしか、ねェ) 雷を断ち切らんと、赫い刃を向ける──
    アルメリア:その前に躍り出た漆黒の巨体が、雷を受け止め、遮断する。
    アルメリア:得体の知れない作用を持つ攻撃に対して、痛痒を感じた素振りはやはり無い。ぎょろりと黄色い目が隔生者たちを見据えるのみ。
    篠内カエデ:「……こっちは楽になったけど。戻ってこれるのかな、あの二人」
    火之江 荊:ひゅう、と口笛を吹く
    火之江 荊:「カエデがいるから、アタシは無傷でいられるけどな」
    火之江 荊:「……さて、どうだか。だが──」
    火之江 荊:「なんにもなしで帰って来る二人じゃねェだろ」 その目は、既に次の獲物を見据えている。
    隔生者:「………」何の感情も湛えない無機質な目で、黒い竜を見る人の影。その中の一つが蠢き
    "algeD×B":”algeD×B”へと姿を変える
    "algeD×B":「……はぁ。何やってんすかね、リァオさん」
    "algeD×B":「殺さなきゃいけない人が、一人増えちゃったじゃないっすか」

    GM:2ラウンド目
    GM:セットアップから
    真庭丹とうか:▼【菖蒲に薬包】《活性の霧》《タブレット》《多重生成》対象3人/ラウンド中攻撃力+18/ドッジダイス-2個/拒否可能
    真庭丹とうか:対象PC3人、侵蝕+10、154で以上。
    火之江 荊:【紅旋風・廻】《原初の黄:氷の茨》《限界突破》 侵蝕[+6]
    火之江 荊:ラウンド間、自身のエンゲージから移動して離脱した場合、HPを[7D]点失う。任意のキャラクターはこの効果を受けない。《援護の風》を2/Rで使用可能
    篠内カエデ:いただいておきます。自分では無し!
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+6 ((侵蝕率:168->174))
    "algeD×B":Eロイス《戦闘血界》を使用。HPを50消費し、エネミー全ての攻撃判定達成値+20
    隔生者:こちらは無し

    GM:イニシアチブ
    GM:”algeD×B”の手番
    "algeD×B":マイナーで《堕落の爪》《究極擬態》与ダメージ時に侵蝕を5点上昇させ、行動後、同エンゲージの他エネミーへと擬態します。
    "algeD×B":メジャーで《C:キュマイラ》《魔獣の本能》《魔獣の衝撃》《散滅の腕》《原赤:要の領域》対象はPC全員。攻撃命中時にエフェクト効果を解除し、与ダメージ時に邪毒3、放心のバッドステータスを与えます。
    篠内カエデ:《守護者の巨壁》。その攻撃の対象を自分一人に。
    "algeD×B":OK!では判定!
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+6した(侵蝕率:112->118)
    "algeD×B":21dx7+9
    DoubleCross : (21R10+9[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,3,4,4,4,5,5,5,5,6,6,6,6,7,7,8]+10[2,9,9]+10[6,10]+10[8]+2[2]+9 → 51

    "algeD×B":あ、違う
    "algeD×B":ここに20足して71です
    篠内カエデ:フォールンシールドの効果を使ってガード!
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+1した(侵蝕率:118->119)
    "algeD×B":ではダメージ!
    "algeD×B":8d10+31
    DoubleCross : (8D10+31) → 65[7,10,5,10,7,10,8,8]+31 → 96

    "algeD×B":何だその出目
    篠内カエデ:48点減らして残り48点
    篠内カエデ:《氷雪の守護》《ダイアモンドダスト》《異形の加護》
    篠内カエデ:48-11d10
    DoubleCross : (48-11D10) → 48-58[10,1,7,3,6,1,1,1,10,9,9] → -10

    篠内カエデ:セーフ
    GM:防ぎおった!
    火之江 荊:ひゅう……!
    "algeD×B":おのれぇい…!
    "algeD×B":choice[C,D,E]
    DoubleCross : (CHOICE[C,D,E]) → C

    篠内カエデ:散滅の腕の効果だけ通って活性の霧のバフが解除されます。
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+11した(侵蝕率:119->130)
    GM:隔生者C’がマップ内に出現します
    隔生者B(8)火之江(7)篠内(0)
         (6m) 
        隔生者A(8)
         (4m)
    隔生者C(8)隔生者C'(8)隔生者D(8)隔生者E(8)
         (6m)
        真庭丹(2)
         (14m)
      接頭星(0)
    GM:イニシアチブ
    GM:隔生者の手番
    隔生者:全員待機します

    GM:イニシアチブ
    GM:火之江さんの手番
    火之江 荊:待機します。
    GM:うす

    GM:イニシアチブ
    GM:真庭丹さんの手番
    真庭丹とうか:はい!
    真庭丹とうか:マイナーで戦闘移動
    GM:普通の戦闘移動でいいですか?
    真庭丹とうか:移動に際し、《斥力跳躍》の使用を宣言します。
    真庭丹とうか:それでも距離が足りないので、アルティメイド服脱ぎます。
    GM:OK!
    真庭丹とうか:これで移動距離は10+4=14m。接頭星にエンゲージ。
    真庭丹とうか:侵蝕が154となり
    隔生者B(8)火之江(7)篠内(0)
         (6m) 
        隔生者A(8)
         (4m)
    隔生者C(8)隔生者C'(8)隔生者D(8)隔生者E(8)
         (20m)
        接頭星(0)真庭丹(5)
    真庭丹とうか:メジャーで「同エンゲージに居る状態での攻撃宣言」。
    真庭丹とうか:対象は接頭星!
    GM:宣言了解!
    GM:接頭星が破壊されます
    真庭丹とうか:やったぁ!!
    GM:Eロイス「隔生者」の解除条件が満たされた為
    GM:既にその効果を発動したエネミーは、この時点で戦闘不能になります
    GM:接頭星 破壊
    GM:隔生者A、B、C'、E、戦闘不能
     篠内(0)火之江(7)
         (10m)
    隔生者C(8)隔生者D(8)
         (20m)
        真庭丹(5)
    GM:ではイニシアチブ
    GM:カエデちゃんの手番
    篠内カエデ:はい
    篠内カエデ:マイナー戦闘移動、さらにメジャー全力移動で隔生者CDのエンゲージに移動。
    篠内カエデ:これだけでもブーストアーマーの効果で侵蝕が上がってしまうのだな……
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+2した(侵蝕率:130->132)
    篠内カエデ:以上!
       火之江(7)
         (10m)
    篠内(0)隔生者C(8)隔生者D(8)
         (20m)
        真庭丹(5)
    GM:ではイニシアチブ、待機組は逆順になるので
    GM:火之江さんの手番
    火之江 荊:マイナーで戦闘移動。C.D.カエデちゃんのエンゲージへ
    火之江 荊:あ、違う
    火之江 荊:マイナーで 【秘剣・曼珠沙華】《ライトスピード》《マルチアクション》+『聖剣の王者』効果起動 侵蝕[+8]
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+8 ((侵蝕率:174->182))
    火之江 荊:そのメインプロセスの攻撃C値[-2](下限4)、メジャーアクションを2回行う
    火之江 荊:メジャー 【連撃・紅傘】《C:ウロボロス》《赤:吹き飛ばし》《一閃》+判定直前に《援護の風》《ウィンドブレス》 侵蝕[+8+4]
    GM:ぐぅっ…!
    火之江(7)篠内(0)隔生者C(8)隔生者D(8)
         (20m)
        真庭丹(5)
    火之江 荊:対象:単体 射程:24m 対象は隔生者C、もとい"algeD×B"
    火之江 荊:1発目、判定行きます!
    火之江 荊:(3+2+7+4)dx5+4+15
    DoubleCross : (16R10+4+15[5]) → 10[1,2,2,2,2,4,4,5,5,5,7,7,8,9,9,10]+10[1,1,1,4,5,6,7,9,9]+10[3,7,8,8,10]+3[1,2,2,3]+19 → 52

    真庭丹とうか:《妖精の手》
    火之江 荊:ふ、奮わない
    火之江 荊:有り難く!
    真庭丹とうか:侵蝕+4、158
    火之江 荊:1dx5+59
    DoubleCross : (1R10+59[5]) → 10[9]+4[4]+59 → 73

    "algeD×B":ガード、 《自動触手》
    火之江 荊:8D10+15+1+18 /装甲・ガード有効 ダメージを与えた場合、エンゲージから[6m]移動・離脱させ、HPを[7D]点失わせる
    DoubleCross : (8D10+15+1+18) → 37[2,7,9,6,7,1,4,1]+15+1+18 → 71

    火之江 荊:7D10 追加ダメージ
    DoubleCross : (7D10) → 57[9,9,10,10,8,6,5] → 57

    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+12 ((侵蝕率:182->194))
    "algeD×B":71点食らって…動いて57点ダメージ
    "algeD×B":痛い‥‥が、こちらからも15点のダメージを与える…!
    "algeD×B":ダメージを与えたので《原種暴走》を使用。シーン間このエネミーによる攻撃対象を範囲に変更
    火之江 荊:それは耐えれられない、HPゼロ! "algeD×B"に感服/無為◯ でロイスを取って即座にタイタス昇華
    火之江(7)篠内(0)隔生者D(8)
         (6m)
        隔生者C(8)
         (14m)
        真庭丹(5)
    火之江 荊:そのままメジャー2回目。
    火之江 荊:【連撃・紅傘】《C:ウロボロス》《赤:吹き飛ばし》 侵蝕[+6]
    火之江 荊:対象は隔生者D
    火之江 荊:(3+2+4)dx5+4
    DoubleCross : (9R10+4[5]) → 10[1,3,4,7,7,10,10,10,10]+10[3,5,5,6,8,9]+10[3,6,7,9,10]+10[4,6,6,10]+10[2,3,6]+10[9]+1[1]+4 → 65

    隔生者D:ドッジ!
    隔生者D:10dx
    DoubleCross : (10R10[10]) → 10[1,2,3,5,6,8,8,9,10,10]+9[2,9] → 19

    火之江 荊:7D10+15+1+18 /装甲・ガード有効 ダメージを与えた場合、エンゲージから[6m]移動・離脱させ、HPを[7D]点失わせる
    DoubleCross : (7D10+15+1+18) → 27[1,7,5,3,4,2,5]+15+1+18 → 61

    火之江 荊:7D10 追加ダメージ
    DoubleCross : (7D10) → 46[8,9,7,3,8,7,4] → 46

    隔生者D:無惨に…死!
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+6 ((侵蝕率:194->200))
    GM:隔生者Dが死んだので、クリンナップに入ります
    GM:エネミー、隔生者Cの名前が”algeD×B”に戻ります
      火之江(7)篠内(0)
         (6m)
        "algeD×B"(11)
         (14m)
        真庭丹(5)

    "algeD×B":隔都最奥部へと向かう真庭丹と”朱厭”から目を離す
    "algeD×B":(まあ……先の事を考えると)
    "algeD×B":(あっちに割くより………)
    "algeD×B":髪の毛が、数十本の蠍の尾へと変形し
    "algeD×B":半透明の触腕となった両腕を、火之江、そして篠内へと向ける
    "algeD×B":「その竜がなんなのかは分かんないっすけど」
    "algeD×B":「出血毒、神経毒、筋肉毒、溶血毒……まあ、なんかたくさん打てば」
    "algeD×B":「どれかは効いてくれますよね?」
    火之江 荊:二度目はない。直感した通り、数十本の尾は──一本でも穿たれれば致命傷になり得るだろう
    "algeD×B":脚部が、大蛇の尾のようになり
    "algeD×B":砂上を滑るように君達の元へと疾走
    "algeD×B":筋肉の収縮と共に、最短距離で突き出された、毒針が覗く触腕と
    "algeD×B":その頭上からも───色鮮やかな、数十本の蠍の尾が覆いかぶさる
    火之江 荊:「ち、ぃ!」 襲い来る波状攻撃。避けきれない。
    アルメリア:「ぐあ」迎え入れるかのように大口を開く。
    アルメリア:舌も細かな凹凸もない、ただ真っ赤な穴を思わせる口腔。その奥が緑色の輝きに染まる。直後。
    アルメリア:ぼ っ
    アルメリア:吐き出される炎。それは瞬時に膨れ上がり、異形と化した"algeD×B"を火達磨じみて包み込んで。
    "algeD×B":「………ッ!」
    "algeD×B":飛び退く、そして
    アルメリア:蠍の尾、触腕、大蛇の尾。それらを先の電撃と同じように萎えさせ、枯死させ、瞬時に塵に返して崩壊させる。
    "algeD×B":───バリ
    "algeD×B":バリバリバリバリ
    "algeD×B":脱皮を行うが如く、炎に包まれた体表を脱ぎ捨てる
    "algeD×B":「……‥なんなんすか?それ」
    "algeD×B":伸ばした髪で衣服を編み、身を包みながら訪ねる
    "algeD×B":「訳分かんないんすけど、その竜」
    アルメリア:──“賢者の石”を巡る戦いの時から、竜の性質は一貫している。ただ発露の形が変わっただけだ。
    アルメリア:篠内カエデを害するものを滅ぼす。ずっとその原理に従っている。
    篠内カエデ:「……知らないよ」
    篠内カエデ:「わたしを殺すんでしょ。その後に捕まえて研究してみたら?」
    篠内カエデ:「あと何日かける気か知らないけどさ」
    "algeD×B":「───それもそうっすね」
    "algeD×B":「なってみたいなぁ、”それ”」
    GM:その横に立つ隔生者の群れが、君達に照準を向ける
    "algeD×B":「その時まで、ちゃんと保って下さいね」
    "algeD×B":喋りながらも、後頭部に蠢く眼球が
    "algeD×B":隔都の奥へと向かう真庭丹、”朱厭”を見据えている
    "algeD×B":(……今)
    ”朱厭”:「───ッ!」
    真庭丹とうか:「!──っは、は、はは」
    真庭丹とうか:射抜かれる視線に笑い声が上擦り、その身を強張らせつつも。
    GM:真庭丹、”朱厭”の前に、数十名の隔生者が立ちはだかる
    真庭丹とうか:振り返らず、目の前の大軍を睨み続けて。
    ”朱厭”:「………おい!」
    真庭丹とうか:「あは、は……」呼び掛けに対し、とうかの笑みが薄れていく。
    真庭丹とうか:「……失礼。何、かしら」
    ”朱厭”:「俺が斬り込む、お前は続け!」 「ほんで、そのまま俺追い越して先行ってまえ!!」
    真庭丹とうか:「……なんと、いうか」
    ”朱厭”:白い壁の、石造りの建物を指して
    真庭丹とうか:「一度倒れてから、見間違えるほどに」
    真庭丹とうか:「変わった……いや」
    真庭丹とうか:「それが、本質なの、かしら」
    真庭丹とうか:彼にすら届かぬほど、小声で呟いて。
    真庭丹とうか:───疾走。”朱厭”が指した建物へ飛ぶ。
    真庭丹とうか:「…………」表情は既に、元のぶっきらぼうなそれに戻っている。
    GM:建物の中は、外観よりも非常に簡素なものだった
    GM:低い天井、薄暗くて大きな一つの部屋
    GM:その奥に
    GM:手術台に寝かされた一人の人間と
    GM:石同士を無理やり押し固めたような、つぎはぎを彷彿とさせる乱雑な表面が特徴的な
    GM:硝子容器の中に放り込まれた、鈍く光る鉱石が置かれてある
    真庭丹とうか:輝きを放つ鉱石に、目を配らせるは一瞬。
    GM:───近づくだけで、肌を通じて理解できる
    GM:それが…隔生者の不死性を担保するために置かれた、”賢者の石”である
    真庭丹とうか:「……これが"賢者の石"」
    真庭丹とうか:その異様さと、内に凝縮されたレネゲイドが齎す力の奔流に、身震いする。
    真庭丹とうか:ついで、傍に寝かされている人間を一瞥する。
    真庭丹とうか:「(おそらく、彼が……ニコ・アクセルロッド)」
    GM:───寝かされているのは、若い青年
    GM:分かるのは、生々しくも、綺麗に縫合された手術痕。そして
    GM:……………肌には、まだ僅かに熱がある という事ぐらいだ
    真庭丹とうか:どうやら、まだ命は残っているようだ。
    真庭丹とうか:……だが、彼を助けるよりも先に、やらねばならぬことがある。
    真庭丹とうか:右手を掲げて、執行命令。周囲に纏わりし朱の刃が、"賢者の石"に向けて殺到し。
    真庭丹とうか:斬り刻む。斬り刻む。斬り刻む。斬り刻む。
    真庭丹とうか:─────────"対抗種"。
    GM:砕かれ、削り落とされたその石が、ほんの僅かに明滅し
    GM:君を威圧していた、強大なレネゲイド反応が立ち消える
    GM:あとは────
    GM:────依然として交戦を続けている、彼女たちの元へと戻るだけだ
    GM:   バタ
    GM:バタ バタ バタバタバタ
    GM:糸の切れた人形のように、隔生者が次々と倒れ、動かなくなっていく
    GM:篠内と火之江の眼前に立つ隔生者もまた
    GM:一人は、倒れた拍子に頸が切断され
    GM:別の一人は、肩口から先が身体から切り離された状態で倒れている
    "algeD×B":「‥……」
    火之江 荊:(──呵呵。とうかと”朱厭”の奴。やりやがったな) にぃ、と口の端を歪めて哂う
    "algeD×B":残ったのは、”algeD×B”と、ほんの数名の隔生者のみ
    "algeD×B":「───やになるなぁ、ほんと」
    火之江 荊:「ご自慢のお人形サンはオネンネの時間らしいな」
    "algeD×B":「人形?いえ、これは」
    "algeD×B":「”人”っすよ」
    火之江 荊:「いやいやいやいや」
    "algeD×B":そう言うと、姿形を更に変え、群れの中へ
    火之江 荊:「嗤わせんなよ、腹筋壊して殺す算段か?」
    "algeD×B":(………)
    火之江 荊:「──薬漬けにされて、傷付けられてもなーんとも思わねェような顔してる奴は」
    火之江 荊:「残念だけど、アタシはヒトとは思えねェよ」
    火之江 荊:不可逆なのか、可逆なのか。この女にそんなことは分からない。
    火之江 荊:分かることは、ただ。
    火之江 荊:このヤギ女は、臥せるべきクソ野郎で、
    火之江 荊:救い方の分からねェ“人形”は、壊して楽にしてやる他ない、ということだ。
    火之江 荊:再び姿を眩ませてしまった。どれが"algeD×B"なのか、全く以て見分けは付かない
    火之江 荊:──であれば。
    火之江 荊:すぅ、
    火之江 荊:息を吸う。
    火之江 荊:極限まで集中を高めていく。
    火之江 荊:一点を斬るためではなく、
    火之江 荊:全てを斬り伏せる為に。身体を、レネゲイドを、昂ぶらせていく
    火之江 荊:同時、足元に紅い花がぽつり、と一つ、
    火之江 荊:二つ、三つ。瞬く間に、拡がる。 拡がる。  拡がる。   拡がる。    拡がる。
    火之江 荊:一面を、鉄錆色の砂を覆い尽くすは────紅い、曼珠沙華。
    火之江 荊:それら全てが、昂りきった剣客のレネゲイドが形を成した幻影
    火之江 荊:望むもの全てを斬り裂く、紅い旋風の花畑が、一帯を覆い尽くす。
    火之江 荊:「出てこい、ッても応じてくれやしないだろうが」
    火之江 荊:明らかに数を減らした隔生者の群れに向けて、声を投げる
    火之江 荊:曼珠沙華の絨毯を踏み分ける。榛色の着流しを揺らし、赫い刀を携えて。
    火之江 荊:「ま、良いさ──全部斬り倒しゃァ、当たンだろ」
    隔生者:群れが一斉に蠢き
    隔生者:黒雷迸る白い手を、君へと差し向ける
    火之江 荊:陽の構え。下ろした刃が花に紛れ、その切っ先を覆い隠す
    火之江 荊:「“秘剣──」
    火之江 荊:隠れた切っ先がつい、と揺れる
    火之江 荊:その動作だけで、向けられた手の指先が弾け跳ぶ
    "algeD×B":(───!)
    火之江 荊:此処に在る全ての花。全てが刃。全てが火之江 荊の剣なれば。
    火之江 荊:何処にも死角はなし。
    火之江 荊:一帯全て、ただ一振りが斬り伏せる。
    火之江 荊:「──曼珠沙華・狂い咲き”」
    火之江 荊:奔ったのは、ただ赫い一閃。
    火之江 荊:同時、隔生者の群れから、血飛沫が幾重にも宙を舞う
    火之江 荊:「ようやく斬れたぜ、ヤギ女」
    GM:───巻き上げられた肉片と血の雨の中
    GM:君の身体を、巨大なヤマアラシの棘が刺し貫く
    火之江 荊:「……、ハ、ハ」
    "algeD×B":黒い髪、その髪で編んだ黒い衣服、そして、山羊のような黒い瞳は
    "algeD×B":自身の血、そして降りしきる隔生者達の血に塗れている
    火之江 荊:血を吐き零しながらも、その瞳は爛々と燃えている。
    "algeD×B":「───まだ」
    "algeD×B":「まだ、貴方達の勝ちじゃないっすよ‥‥!」
    火之江 荊:「『まだ』、そうだな、嗚呼、そうだ」
    火之江 荊:「──もうすぐ先の、未来だ」
    真庭丹とうか:「……どうやら、上手くいったようね」
    真庭丹とうか:隔都の最奥より、ばさり、ばさりと音を立て。
    真庭丹とうか:朱き刃を幾重にも纏わせた、黒セーラー服の少女が現れる。
    真庭丹とうか:「さぁ────畳みかけるわよ」
    火之江 荊:「あァ。やろうぜ」

    GM:ラウンド3
    GM:セットアップから
    真庭丹とうか:▼【菖蒲に薬包】《活性の霧》《タブレット》《多重生成》対象3人/ラウンド中攻撃力+18/ドッジダイス-2個/拒否可能
    真庭丹とうか:これで回数はラスト。対象はPC3人。侵蝕+10
    真庭丹とうか:168になって以上。
    篠内カエデ:支援いただきます。自前では無し!
    火之江 荊:支援もらいます!
    火之江 荊:【紅旋風】《原初の黄:氷の茨》 侵蝕[+3]
    火之江 荊:ラウンド間、自身のエンゲージから移動して離脱した場合、HPを[7D]点失う。任意のキャラクターはこの効果を受けない。
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+3 ((侵蝕率:200->203))
    "algeD×B":こちらはありません

    GM:イニシアチブ
    GM:”algeD×B”の手番
    "algeD×B":マイナーで《堕落の爪》
    "algeD×B":メジャーで《C:キュマイラ》《魔獣の本能》《魔獣の衝撃》《散滅の腕》《シャドースクラッチ》対象は篠内、火之江のエンゲージ。攻撃命中時にエフェクト効果を解除し、与ダメージ時に邪毒3、放心のバッドステータスを与えます。
    "algeD×B":21dx7+9
    DoubleCross : (21R10+9[7]) → 10[2,2,2,3,3,4,5,5,5,5,6,7,7,7,7,8,8,8,9,9,10]+10[1,2,4,4,7,7,7,10,10,10]+10[3,3,4,4,6,8]+10[8]+10[9]+10[7]+10[8]+10[7]+10[7]+2[2]+9 → 101

    火之江 荊:でっっっっっっか
    "algeD×B":???
    火之江 荊:(3-2+5)dx>=101 ドッジ
    DoubleCross : (6R10[10]>=101) → 10[3,3,3,6,9,10]+1[1] → 11 → 失敗

    火之江 荊:桁が一つ違えばな……
    篠内カエデ:ガード。クリスタルシールドの効果を使用。
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+1した(侵蝕率:132->133)
    篠内カエデ:でもって
    篠内カエデ:沢渡新助のNPCカードを使用。3回目の8含むダイス5個を1にします
    GM:おのれぇ~~~!!
    "algeD×B":では達成値が8+9で17に
    篠内カエデ:あとそう、《崩れずの群れ》で火之江さんをカバー!
    GM:あ、違う
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+2した(侵蝕率:133->135)
    篠内カエデ:32かな?
    火之江 荊:23+9で32ですね
    GM:32か
    "algeD×B":では改めてダメージ!
    火之江 荊:そしてカバーリング有り難く頂く!
    "algeD×B":4d10+45
    DoubleCross : (4D10+45) → 25[8,6,1,10]+45 → 70

    篠内カエデ:70-48で22,2倍して40点
    篠内カエデ:違う44点
    篠内カエデ:《氷雪の守護》《ダイアモンドダスト》《異形の加護》
    篠内カエデ:44-11d10
    DoubleCross : (44-11D10) → 44-64[6,7,6,2,10,9,5,6,2,7,4] → -20

    "algeD×B":畜生がぁ!!
    篠内カエデ:へへっ
    火之江 荊:お見事!
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+11した(侵蝕率:135->146)
    "algeD×B":沢渡さえ居なければよぉ~~!!
    篠内カエデ:いいお仕事でした。今回も散滅の腕の火力バフだけ消えます

    GM:ではイニシアチブ
    "algeD×B":《加速する刻》
    "algeD×B":もう一度動きます
    篠内カエデ:ハリキリガールめ
    "algeD×B":マイナーで堕落の爪
    "algeD×B":メジャーで《C:キュマイラ》《魔獣の本能》《魔獣の衝撃》《散滅の腕》《シャドースクラッチ》対象は篠内、火之江のエンゲージ。
    篠内カエデ:ハン・シェンインのNPCカードを使用し、"algeD×B"にかかっている有利なエフェクトの効果を消去してもらいます
    篠内カエデ:原種暴走とか堕落の爪とか形状変化とかを……やっちまってくだせえ!
    GM:ギャー!
    GM:《原種暴走》《堕落の爪》《形状変化:剛》の効果が解除されます
    "algeD×B":では攻撃するエンゲージから対象を選びます
    "algeD×B":choice[1,2]
    DoubleCross : (CHOICE[1,2]) → 2

    "algeD×B":対象は火之江さん
    火之江 荊:く……!
    "algeD×B":まだじゃ…まだ儂にはダイスがある…!
    "algeD×B":判定!
    "algeD×B":21dx7+9
    DoubleCross : (21R10+9[7]) → 10[1,1,1,2,3,3,4,5,6,6,6,6,7,7,8,9,10,10,10,10,10]+10[1,4,5,5,6,9,10,10,10]+10[6,7,7,10]+4[1,4,4]+9 → 43

    火之江 荊:うおおおおおドッジ!
    火之江 荊:(3-2+5)dx>=43 ドッジ
    DoubleCross : (6R10[10]>=43) → 10[2,2,3,4,8,10]+5[5] → 15 → 失敗

    火之江 荊:ダメ!
    篠内カエデ:《崩れずの群れ》カバー!
    "algeD×B":ダメージ!
    火之江 荊:助かる……!
    篠内カエデ:ガード時にフォールンシールドも使う!
    篠内カエデ:篠内カエデの侵蝕率を+3した(侵蝕率:146->149)
    "algeD×B":5d10+5
    DoubleCross : (5D10+5) → 31[2,8,8,6,7]+5 → 36

    火之江 荊:あっこれは……
    "algeD×B":ここに14点足して!
    "algeD×B":50です
    "algeD×B":シャドースクラッチの分
    篠内カエデ:50-48で2点抜け
    篠内カエデ:篠内カエデのHPを-2した(HP:13->11)
    "algeD×B":キィぃぃ~~~~~っ!!!
    GM: 
    篠内カエデ:邪毒と放心も今度はもらう!
    "algeD×B":せいぜい苦しめこの野郎!!
    GM:では改めてイニシアチブ
    GM:火之江さんの手番
    火之江 荊:厳正な相談の結果、待機します
    GM:OK!

    GM:イニシアチブ
    GM:真庭丹さんの手番
    真庭丹とうか:対戦よろしくお願いいたします。
    真庭丹とうか:マイナーなし
    真庭丹とうか:メジャー▼【曼珠沙華に鶴】《C:バロ》《黒の鉄槌》対抗種適用 同一エンゲージ不可/HP-3
    真庭丹とうか:対象は"algeD×B"!
    "algeD×B":来い!!
    真庭丹とうか:11dx7+9
    DoubleCross : (11R10+9[7]) → 10[5,6,6,6,7,7,8,8,10,10,10]+10[1,3,3,5,5,6,8]+10[10]+6[6]+9 → 45

    真庭丹とうか:《妖精の手》侵蝕+4、172に
    真庭丹とうか:1dx7+49
    DoubleCross : (1R10+49[7]) → 6[6]+49 → 55

    "algeD×B":ガード 《自動触手》
    "algeD×B":15点ダメージを与えます
    真庭丹とうか:ハン・シェンインのNPCカードを使用し、《自動触手》の対象になっている私へのダメージを-30したい!
    GM:許可…しよう!
    真庭丹とうか:やった!!これでハンさんは使い切り
    "algeD×B":ダメージ来いやぁ!!
    真庭丹とうか:ヒスイのNPCカードを使用し、ダメージロール+5d!!
    GM:乗せまくるじゃねぇかよ‥‥
    真庭丹とうか:ダメージロール!!!
    真庭丹とうか:(6+2+5)d10+12+18
    DoubleCross : (13D10+12+18) → 89[2,3,9,9,7,7,8,10,9,10,5,9,1]+12+18 → 119

    GM:伸びてんじゃねぇよ!!
    "algeD×B":死にます‥‥が
    真庭丹とうか:はい。
    "algeD×B":《魔獣の証》HP50で復活します
    真庭丹とうか:ふぇぇ……

    GM:イニシアチブ
    真庭丹とうか:とりあえず、侵蝕+3で175、HP8-3=5で以上
    GM:カエデちゃんの手番
    篠内カエデ:待機します
    篠内カエデ:そのまま割り込み等なく手番が回ってくれば行動放棄!
    GM:では待機、次の手番もカエデちゃんなので行動放棄して

    GM:イニシアチブ
    GM:待機中の火之江さんの手番
    火之江 荊:押忍。
    火之江 荊:マイナーで戦闘移動。"algeD×B"にエンゲージ
    火之江 荊:メジャー 【連撃・紅傘】《C:ウロボロス》《赤:吹き飛ばし》+判定直前に《援護の風》《ウィンドブレス》 侵蝕[+6+4]
        篠内(0)
         (6m)
     "algeD×B"(11)火之江(7)
         (14m)
        真庭丹(5)
    GM: 
    火之江 荊:対象:単体 射程:至近 対象は"algeD×B"
    "algeD×B":来い…!
    火之江 荊:(3+2+7+5)dx7+4+15
    DoubleCross : (17R10+4+15[7]) → 10[2,2,3,4,5,6,6,6,6,7,7,8,8,8,10,10,10]+10[3,3,4,6,7,7,8,10]+10[5,5,5,7]+10[10]+5[5]+19 → 64

    真庭丹とうか:最後の《妖精の手》!!侵蝕+4、179に
    火之江 荊:1dx7+69
    DoubleCross : (1R10+69[7]) → 5[5]+69 → 74

    "algeD×B":ドッジ!
    "algeD×B":21dx+4
    DoubleCross : (21R10+4[10]) → 10[1,2,2,2,3,3,4,4,5,5,5,6,6,7,7,8,8,8,9,9,10]+4[4]+4 → 18

    "algeD×B":ダメージ来いや!!
    火之江 荊:8D10+15+1+21 /装甲・ガード有効 ダメージを与えた場合、エンゲージから[6m]移動・離脱させ、HPを[7D]点失わせる
    DoubleCross : (8D10+15+1+21) → 31[3,3,2,9,8,3,1,2]+15+1+21 → 68

    "algeD×B":死、そして
    "algeD×B":《蘇生復活》
    "algeD×B":HP1で起き上がります
    火之江 荊:7D10 追加ダメージじゃい!!!!!
    DoubleCross : (7D10) → 37[5,4,5,4,6,10,3] → 37

    "algeD×B":ぐわああああ!!
    "algeD×B":もう‥……何も無い!!
    火之江 荊:っしゃああああああああああああああ
    "algeD×B":戦闘終了…君達の勝ち!!
    真庭丹とうか:やった!!!!!!
    火之江 荊:火之江 荊の侵蝕率:+10 ((侵蝕率:203->213))
    GM:クライマックス戦闘2終了、演出に入ります

    "algeD×B":「………」
    "algeD×B":「先の未来………?」
    "algeD×B":「……いや……いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」
    "algeD×B":「未来って言うのは、”現在”があって成り立ってるもんっすよ」
    "algeD×B":「‥‥…今この現在に、未来なんか無い」
    "algeD×B":「天さんが…マスターカルラが、世界を変えるから」
    "algeD×B":「あるとしたら‥‥…それは」
    "algeD×B":「”終わり”と」
    "algeD×B":両腕を変異させる。羆の腕に、蟷螂のような爪、そこから滴るのは、コモドドラゴンの唾液
    "algeD×B":「”始まり”」
    "algeD×B":両足を変異させる。ガゼルの脚にラクダの蹄、それが四本
    "algeD×B":「決して…地続きの未来なんかじゃない」
    "algeD×B":背を割るように伸びるのは、イモガイの触手
    "algeD×B":「分かってくださいよ…‥そして、どうか」
    "algeD×B":複眼と化した目で、君達を視認し
    "algeD×B":     パシッ
    "algeD×B":爆発的な加速。乾いた音と共に篠内、火之江へと近付くと
    "algeD×B":打撃、斬撃、刺突、毒
    "algeD×B":あらゆる攻撃を内包した一撃が、君達に向けて振るわれ───
    火之江 荊:回避。防御。それらを全て諦めたように──否。
    火之江 荊:それを、『せずともよい』と理解したように、哂ったまま、立っている。
    沢渡 新助:「───ああ」
    沢渡 新助:「これでやっと、よく見える」
    沢渡 新助:虚空に向け、水面を撫でるように手を振ると
    沢渡 新助:沢渡新助の視界に現れ出るは、彼にしか認識不可能な、魚の形をした”力の流れ”
    沢渡 新助:空泳ぐその魚群は全て、沢渡新助の支配下にある
    沢渡 新助:即ち
    沢渡 新助:「……はは、随分と」
    沢渡 新助:「数が多い」
    沢渡 新助:いかに腕力に優れた動物に成ろうと、いかに機動性に優れた動物に成ろうと
    沢渡 新助:その技に抗えるものは居ない
    沢渡 新助:「……」魚群を、”algeD×B”の身体を中心に回游させる
    "algeD×B":「────!」
    "algeD×B":振り抜こうとした攻撃が止まる───否
    "algeD×B":力の行く先を、見失う
    "algeD×B":「……ッ‥‥…のッ!!」
    "algeD×B":それでも無理矢理君達に攻撃を届かせようと、身体の構造そのものを変化させる
    "algeD×B":羆の腕先から這い出た、人間大の腕
    "algeD×B":その鋭利な毒爪を以て君達を引き裂こうと────
    篠内カエデ:「──アルメリアッ!」
    篠内カエデ:卓抜の剣士ならぬ身だ。不可視の魚群が食い止めるまで、振るわれた脅威も、眼前に迫った女の姿も、認識できてはいなかった。
    篠内カエデ:戦慄に凍てついた喉から出た声は、死を突き付けられた恐怖に上擦っていて。
    篠内カエデ:だが、それでも、指示を出した。
    アルメリア:「ごあ」
    アルメリア:再度、緑炎の吐息(ブレスが"algeD×B"を包む。
    アルメリア:生体組織ではなく、レネゲイドの作用を焼き尽くす超自然の火。変異した部位が容易くも、ぼろぼろと崩れ落ちていく。
    "algeD×B":「ああ゛ッ……!」
    "algeD×B":再び、体表を脱ぎ去り
    "algeD×B":カメレオンのように保護色を纏うと、砂の海を泳ぎながら再び君達の方へと接近
    "algeD×B":変化させた髪の毛は、細く、弱い、ハブクラゲの触手
    "algeD×B":(強い力が駄目なら…‥)
    "algeD×B":(殺せる弱い力を…使えばいい!)
    ハン・シェンイン:「────毒手効」
    "algeD×B":篠内カエデに向けられていたその魔手は、しかし
    "algeD×B":”algeD×B”の周囲全域に向け放たれた影の腕により、一時的に消滅する
    ハン・シェンイン:「万死六魂幡」
    "algeD×B":「………‥!」
    "algeD×B":猛毒の触手も、その擬態も
    "algeD×B":全てが消え失せた”algeD×B”に今残っているのは
    "algeD×B":オーヴァードとしての、その膂力のみ
    "algeD×B":「────私は」
    "algeD×B":「……私は、負けてない!!!」
    "algeD×B":「まだ、天さんに、何も返せてない!!」
    "algeD×B":ただ振り回すように、その拳を篠内カエデへと振るう
    篠内カエデ:「つっ……!」竜の妨害を掻い潜った拳が頬を掠める。それだけで派手に血が噴き出す。
    篠内カエデ:青褪め、汗の垂れ落ちる顔で、それでも浮かべる表情は。
    篠内カエデ:「……最初の余裕はどうしたわけ? 結局わたしを殺せてないじゃん」
    篠内カエデ:「そんな奴がぐだぐだややこしい理屈で脅してきたって、ぜんぜん説得力ないし。イカレ女もがっかりしてそう」
    篠内カエデ:「手駒もだいじな宝物も壊されて、あんた自身も死んで、成果がガキのかすり傷ひとつ」
    篠内カエデ:「ウケんね。芸人としてだったら褒めてもらえるんじゃない? 地獄で尻尾振ってご主人様を待ってなよ」
    篠内カエデ:唇の端を吊り上げる笑顔。
    "algeD×B":「……あんたが」
    "algeD×B":「あんたが天さんを語るなああああああああああ!!!!!!!!!!!」
    ヒスイ:「────ええもんじゃ、砂漠言うんも」
    ヒスイ:「叫び声がよく通る」
    ヒスイ:構えるのは鞘付きの長刀
    ヒスイ:しかしその内側に、折れず曲がらずよく斬れる刀身は備わっていない
    ヒスイ:「……あれだけ派手に動き回っとったら、アホでもわかる」
    ヒスイ:変幻自在の獣化・身体変化、そして時折見せた影の尾
    ヒスイ:キュマイラ・エグザイル・ウロボロス
    ヒスイ:───鞘内に生み出されるのは、視認したレネゲイドを斬るためだけの、虚構の刃
    ヒスイ:放たれるのは、”斬った”事象を備える刃を、”斬る”動作で相手に振るう、因果逆転の遠隔斬撃
    ヒスイ:抜刀、そして
    ヒスイ:納刀
    ヒスイ:「ヒスイ一刀流」
    ヒスイ:「ヤツカ・ムラクモ」
    ヒスイ:レネゲイド殺し───対抗種の刃が、”algeD×B”の因子を斬り刻む
    "algeD×B":「………ぁッ……‥!」
    ヒスイ:すぅ、と息を吸って
    ヒスイ:「これで決めぇや!!!!」
    ヒスイ:遮蔽物の存在しない砂漠に、叫び声が響き渡る
    真庭丹とうか:「……お見事。素晴らしき、対抗種の刃でした」
    真庭丹とうか:「黒山羊一家『花岡組』用心棒、"空の剣"ヒスイさん」
    真庭丹とうか:「では……遠慮なく、畳みかけます」
    真庭丹とうか:彼女の周りに集いし朱き紙々がくるりと丸まり、棘の形を模し。
    真庭丹とうか:その全ての矛先が、"algeD×B"に向けられる。
    真庭丹とうか:────先ほど"朱厭"は。
    真庭丹とうか:実験体としての"回游魚群"(ミグラトリィこそが、彼女の本気であると称した。
    真庭丹とうか:こと一対一の戦闘においては、疑いようもなく正しい認識だろう。
    真庭丹とうか:だが、その先には限界がある。
    真庭丹とうか:どれだけ個の強度を積み上げても、越えられぬ境地がある。
    真庭丹とうか:────それは、"絆"。
    真庭丹とうか:どんなに超常的な人間であろうとも、完璧には程遠い。
    真庭丹とうか:必ず瑕疵が存在し、必ず他の誰かがその瑕疵を埋められる。
    真庭丹とうか:そうして瑕疵を埋め合い、結ばれた"絆"の力には。
    真庭丹とうか:どれだけ優れた個であろうとも、上回ることは不可能だ。
    真庭丹とうか:一方的に縛られた強さなど、たかが知れているのだ。
    真庭丹とうか:自身の半生で、あらゆる組織の荒事を請け負ってきた経験が、
    真庭丹とうか:その確固たる証左として、真庭丹とうかの在り方に根付いている。
    真庭丹とうか:例え、その社会が表だろうと、裏だろうと。
    真庭丹とうか:連なり、携わり、繋がり合うことの強さは不変にして唯一。
    真庭丹とうか:依頼を通して、その実例を嫌と言うほど見てきた。
    真庭丹とうか:今、目の前の光景だって同じことだ。
    真庭丹とうか:────結局のところ、彼女の悲願である"縛られぬこと"は、
    真庭丹とうか:人間、ましてやオーヴァードにとっては、叶わぬ願いだ。
    真庭丹とうか:だからこそ、彼女は荒事請合屋"おつきみ屋"を立ち上げたのだ。
    真庭丹とうか:縛られざるを得ないのなら、せめて選ぶ権利を持とうと。
    真庭丹とうか:選べないのなら、せめてこちらから縛りつけてやろうと。
    真庭丹とうか:そして、それを成すために必要な能力は。
    真庭丹とうか:A-011"回游魚群"(ミグラトリィが持つ、猛り狂った蹂躙や殺戮のための能力ではなく。
    真庭丹とうか"月輪の移ろい"(シノディックピリオドが持つ、他者の瑕疵を埋める千変万化の能力なのだと。
    真庭丹とうか:────紙々の疾走、肉薄、そして、無数の刺突。
    真庭丹とうか:ヤツカ・ムラクモが切り刻んだレネゲイドの残滓を食い尽くさんと、
    真庭丹とうか:真庭丹とうかの"対抗種"が牙を剥き、喰らいつき、貪っていく。
    "algeD×B":止め処ない弾幕、削られる身体、飛び散る鮮血
    "algeD×B":攻撃を封じ、防ぎ、因子を斬り、喰らい
    "algeD×B":────在り方すら否定されて、なお
    "algeD×B":「…………マ…ダ」
    "algeD×B":「───マダ、ダ!!」
    "algeD×B":抉り削られた皮膚の下から覗くのは
    "algeD×B":鱗、体毛、肌がパッチワークのように繋ぎ合わされた歪な身体
    "algeD×B":削り取られた顎に代わって、胴体に空いた大口が声を上げ
    "algeD×B":身体を突き破るように生えた無数の触腕が、真庭丹とうかへと襲い掛かる
    "algeD×B":‥‥…もうとうに、肉体の限界は超えている
    "algeD×B":しかし
    "algeD×B":彼女の持つ、唯一絶対の繋がりが
    "algeD×B":その変幻自在の擬態能力が為に、名を持たぬ実験動物として扱われていた自分の瑕疵を埋めてくれた存在が
    "algeD×B":”マスターカルラ”朱天影であったから
    "algeD×B":その為であれば、何度でも、何度でも、何度でも────
    ハン・シェンイン:─────その触腕を、影が覆い尽くす
    ハン・シェンイン:「もう一度言おう」
    ハン・シェンイン:「”イエローコゥト”は”天籟魔訶”を敵とみなし、排除する」
    ハン・シェンイン:「……例外は無いよ。”algeD×B”」
    真庭丹とうか:「…………」
    真庭丹とうか:真庭丹とうかは、無数の触腕に、何一つ反応することができなかった。
    真庭丹とうか:圧倒的な物量による、暴力的な圧潰。
    真庭丹とうか:その攻め方は決して間違っていなかった。
    真庭丹とうか:どれだけ策を弄しても、紙による防御の質はたかが知れている。
    真庭丹とうか:間違いなく、真庭丹とうかに備わった瑕疵の一つだ。
    真庭丹とうか:だが────失敗したのは。
    真庭丹とうか:彼女には、その瑕疵を埋めてくれる者が、居たからだ。
    真庭丹とうか:「……感謝します」
    真庭丹とうか:「"イエローコゥト"セル、"尸狼星"ハン・シェンインさん」
    ハン・シェンイン:「…………」
    ハン・シェンイン:「‥‥感謝、か」
    ハン・シェンイン:「それを言うのなら、私は君達全員に対して感謝を伝えなければならないだろうね」
    ハン・シェンイン:「鹿島四方幡の無頼達、君、”モード”そして」
    ハン・シェンイン:”algeD×B”の向こう側に目をやって
    ハン・シェンイン:「────”ベニガサ”」
    火之江 荊:呵呵、と。呼び掛けに応ずるように、砂漠に哂い声、一つ。
    火之江 荊:紅い旋風が、唸りを上げる
    火之江 荊:蜷局を巻くように、勢いを増した渦が、赫い刃を、“紅傘”を包み込んでいく
    火之江 荊:舞うように、身を翻す
    火之江 荊:誘うように、喚ぶように。
    火之江 荊:──喚んでいる。二人を、誘うように。
    真庭丹とうか:その動きに合わせて、とうかの周囲に纏わっていた紙達が一斉散開し。
    真庭丹とうか:我先にと、火之江の元へと集っていく。
    アルメリア:竜の顎から吐き出された緑炎が鬼火じみて飛ぶ。
    アルメリア:向かう先は深紅の刀身。異様な圧力を持つそれに宿り、神秘の色彩で燃え立たせる。
    火之江 荊:にぃ、と歪んだ笑み、一つを。二人に向けて寄越した。
    火之江 荊:朱を。血に染まった朱の術符を、鋭い刃と化して取り込んでいく
    火之江 荊:焔を。全ての害為す物を燃やし、打ち払ってきた炎を纏っていく
    火之江 荊: 
    火之江 荊:──歩む。歩む。
    火之江 荊:「姓を火之江(ヒノエ、名は(ケイ。──通り名を“ベニガサ”」
    火之江 荊:榛色の裾を靡かせ、下駄で砂喰み、
    火之江 荊:「流れ流れてこの地に着いた。剣以外に語る言葉を持たず、」
    火之江 荊:くるり、と神楽を舞うように剣を翻す
    火之江 荊:「此処が今宵の宴場なれば。どうぞ、とくとご照覧あれ──」
    火之江 荊: 
    火之江 荊:とうに、限界は超えているであろう。奇形じみた肉体を前に、
    火之江 荊:ふ、とその表情を消した。
    火之江 荊:赫い刀身を、頭上に振り上げる。防御を捨てた、攻撃一辺倒の所作。
    火之江 荊:それは剣術において、天の構え、
    火之江 荊:或いは──『火の構え』と、呼称される。
    火之江 荊: 
    火之江 荊:「“一閃・散華”」
    火之江 荊: 
    火之江 荊:紅と翠と朱に彩られた刃を、
    火之江 荊:袈裟斬りに、一筋。
    火之江 荊:────ずるり、と、
    火之江 荊:花の首が落ちるように、肉体が滑るように斬られ、落ちた。
    "algeD×B":「─────」
    "algeD×B":「アア  ア」
    "algeD×B":紅、翠、朱、そして、赤
    "algeD×B":ドチャリ と滑落した半身が、錆色の砂上に鮮赤の華を咲かせる
    "algeD×B":────その息が途絶えるのと、ほぼ同時
    "algeD×B":「──────邪魔を!!!」
    "algeD×B":断面から這い出た、年端もいかぬ様子の少女が
    "algeD×B":「するな!!!」
    "algeD×B":小さな手に握った獣の牙を君に突き立てんと、飛び掛かる
    火之江 荊:その断面には、符が融けた。有り余るほどの蘇生能力を、喰らい尽くさんと。
    火之江 荊:その断面には、炎があった。その身が抱くレネゲイドを、燃やし尽くさんと。
    火之江 荊:──故に、這い出で、飛び掛からんとした、その矮躯は。
    火之江 荊:彼女たちの力によって、燃やし、喰らわれる。
    "algeD×B":            ボゥ
    "algeD×B":────燃えて
    "algeD×B":    グシャリ
    "algeD×B":────崩れて
    "algeD×B": 
    火之江 荊:「……終ィだ」 小さく呟いた声が、風に攫われていく
    火之江 荊:その表情に、一切の笑みはなく、
    火之江 荊:ただ、強者への感服と、敬意のみが、そこにあった。


    バックトラック

    GM:バックトラックを行います
    GM:Eロイスはこちら
    《超越活性》×3
    《戦闘血界》
    《楔の呪い》
    《隔生者》×5
    《ありえざる存在》×5
    GM:計15個!振りたい奴は振りな!
    火之江 荊:振る!!!!
    火之江 荊:213-15d10
    DoubleCross : (213-15D10) → 213-76[7,10,8,8,1,3,1,1,10,3,6,6,3,3,6] → 137

    真庭丹とうか:振りますよ!!そりゃ!!
    真庭丹とうか:179-15d10
    DoubleCross : (179-15D10) → 179-92[6,7,3,7,9,10,9,7,7,3,4,7,1,3,9] → 87

    篠内カエデ:振りますが
    火之江 荊:めっちゃ帰ってきてる
    真庭丹とうか:そりゃ帰らなきゃ報酬貰えないもの
    篠内カエデ:楔の呪いは2個換算なので実質……他になかったっけ
    篠内カエデ:無いか。16個分?
    火之江 荊:他にはなさそうな感じですかね もう1個振り足しても宜しいでしょうか
    GM:どうぞ~
    火之江 荊:137-1d10
    DoubleCross : (137-1D10) → 137-1[1] → 136

    火之江 荊:そういうとこやぞ
    篠内カエデ:ひ、火之江さん
    真庭丹とうか:戦闘血界が2個分でなければそうですね
    真庭丹とうか:87-1d10
    DoubleCross : (87-1D10) → 87-6[6] → 81

    真庭丹とうか:そして等倍
    真庭丹とうか:81-3d10
    DoubleCross : (81-3D10) → 81-18[7,6,5] → 63

    篠内カエデ:改めてこちらも振る!
    篠内カエデ:149-16d10
    DoubleCross : (149-16D10) → 149-82[1,3,1,10,7,3,7,8,5,1,10,9,5,2,6,4] → 67

    篠内カエデ:等倍で
    篠内カエデ:67-5d10
    DoubleCross : (67-5D10) → 67-19[4,3,2,9,1] → 48

    火之江 荊:メモリ1枚使って136-10=126へ。残ロイス5枚。ここは倍振りで
    火之江 荊:126-10d10
    DoubleCross : (126-10D10) → 126-62[3,10,5,6,9,9,1,3,6,10] → 64

    真庭丹とうか:4点で帰還!!
    篠内カエデ:3点!
    火之江 荊:帰還!
    火之江 荊:倍振り3点!
    篠内カエデ:良かった……
    真庭丹とうか:全員帰ってきたー!!
    火之江 荊:全員帰還!!!
    GM:ではいつもの15点にEロイス15点、そこに各々の侵蝕足して
    GM
    敗者さん33点
    いーさにうむさん33点
    日向さん34点

    GM:で
    GM:C((33+33+34)/3
    GM:C((33+33+34)/3)
    DoubleCross : 計算結果 → 33

    GM:GMが33点貰います
    真庭丹とうか:そんな計算の仕方があったのか……
    火之江 荊:押忍!ご馳走様です!
    篠内カエデ:いただきます バリバリ
    真庭丹とうか:したらば、頂きます!!もぐもぐ
    GM:では……お疲れ様でした!
    火之江 荊:お疲れ様でした~~~!!!!!
    真庭丹とうか:お疲れさまでした~~!!
    篠内カエデ:お疲れ様でした!


     
     12月14日
     裏N市 茫漠砂海
     隔都
     
    GM:天籟魔訶が生み出した新たなる”人”、隔生者と
    GM:凶獣”algeD×B”を撃破した君達であったが
    GM:依然として、この場から脱出するアテは見つけられないままだった────
    ”朱厭”:「………なんや、終わったんかい」
    ”朱厭”:負傷した君達を、狐顔の男が見据える
    ”朱厭”:その肩には、一人の青年が担がれていた
    真庭丹とうか:「あら、逃げたのだと思ってたけど」
    ”朱厭”:「アホ。こっち側にしか出口ないんや」
    火之江 荊:「ハ、しぶてェ男だ。……そいつは?」
    ”朱厭”:「ついこの前攫った奴」
    真庭丹とうか:「……ニコ・アクセルロッド」
    真庭丹とうか:「賢者の石と同じ場所に安置されていたわね」
    火之江 荊:「あー……」 そもそもの発端、菅原 武政から受けた依頼を今更ながら思い出す
    ”朱厭”:「こんな絞りカスみたいなもんでも、奪っとけば嫌がらせにはなるやろ」
    篠内カエデ:「……」既に普段通りの冷めた眼差しに戻り、そちらを見て。
    篠内カエデ:「てっきりあのままイカレ女に突っ込んで玉砕するのかと思ってたけど」
    真庭丹とうか:「復讐だとか、そういう話はどうなったのよ」
    ”朱厭”:「”こっち側”に居らんもんにどうやって突っ込むんや」
    真庭丹とうか:「…………」
    真庭丹とうか:「正論ね」
    篠内カエデ:「……何しに行ったわけ? あいつ」
    沢渡 新助:「───当然のようにこちら側に加わってますけど」
    沢渡 新助:「あなた、今の自分の立場分かってますか?」
    火之江 荊:(そうなるよなァ)
    ”朱厭”:「何や、殺すんか?」
    ”朱厭”:「でもええんかなぁ、俺が居らな、ここのガイド役なんか誰も出来ひんで?」
    沢渡 新助:「……‥……」
    火之江 荊:「……こいつが余計なことするようなら、アタシがどうにかする」
    火之江 荊:「沢渡さん。アンタの立場も──腹ン中煮え繰り返ってンのも、理解る。身内がやられてんだ、当然だ」
    火之江 荊:「だが──アタシらは全員、コイツの情報がなけりゃァ、生きて此処で立場の話なんざできちゃいない」
    火之江 荊:「それもまた、事実なんだよ」
    沢渡 新助:…‥…その眼を見て
    沢渡 新助:「…まあ、いいでしょう。こちらとしても、これ以上の人的被害を出す事は望んでいない」
    沢渡 新助:「戦闘であれ、滞在であれ、それが発生するのであれば」
    沢渡 新助:「……そもそも発生しない手段を、俺は選びます」
    沢渡 新助:「取り敢えず」担がれた男を示して
    沢渡 新助:「ニコ・アクセルロッドはこちらで預かります。菅原さん」
    菅原 武政:「イエッサー!おい寄越せてめぇコラ!」
    ハン・シェンイン:「………”朱厭”」
    ハン・シェンイン:「私もお前を赦す気は無い」
    ”朱厭”:「………」
    ”朱厭”:「……‥”鎧門”サンに使うてた薬」
    ”朱厭”:「自分らに教えてた”隠れ家”に資料置いてる。あとは自分でやれ」
    ハン・シェンイン:「……………」何も言わずにそっぽを向くと、倒れた”鎧門”の方へと歩いていく
    ”朱厭”:「‥‥……愛想無い女」
    ”朱厭”:「まあ、俺の賭けが当たればもうそろそろ門が開く筈や」
    真庭丹とうか:「……具体的な説明を要求するわ」
    ”朱厭”:「ああ?まあええわ。ほんなら少し場所動こか────」
    GM:────ズ アッ
    GM:レネゲイドに満ちた大気が僅かに震え
    GM:空に開いた黒い孔から、一人のオーヴァードが隔都の前に降り立つ
    GM:黒いジャージ、長い髪を一つ結びにした、マスク姿の女
    GM:砂上に打ち捨てられた”algeD×B”の亡骸に手を添えると
    ユーカ:「───ああ」
    ユーカ:「君とも長い付き合いだった。寂しくなるよ、メェ」
    ユーカ:その名を呼び
    ユーカ:ゆっくりと立ち上がると、君達の方を向く
    火之江 荊:「…………」 細めた瞳で、現れた女を見据えている。手は柄へ。
    ”朱厭”:「………‥‥おい」
    篠内カエデ:「……」
    ”朱厭”:「……このまま後ろに下がり」
    真庭丹とうか:「…………」
    真庭丹とうか:「(……これが、開くと言っていた門のこと、かしら)」
    篠内カエデ:「ユーカ」その言葉を無視して呼びかける。
    ユーカ:「…………どこかで見た顔だと思ったら」
    ユーカ:「やぁ、久しぶり。元気だったかい?今日はリーダーとリスは一緒じゃないのかな?」
    篠内カエデ:「……見れば分かるでしょ。リーダーはともかく、リスは……」
    篠内カエデ:「……会いたかったって言うかもしれないけど」
    篠内カエデ:珍しく歯切れ悪く応答して。
    篠内カエデ:「それよりさ」
    ユーカ:「……そうかい。表でちゃんと元気に暮らしてるんだね。安心したよ」
    ユーカ:「?」
    篠内カエデ:「わたし、テンライマカがやってること、色々調べたんだけど」
    篠内カエデ:「あんたはふつうに、自分からそっちにいる人ってことでいいの?」
    ユーカ:「────そうだよ」
    篠内カエデ:「……ふうん」
    ユーカ:「‥‥と、言っても私は見守る立場だ。何をやるのかは全部天影に任せてある」
    ユーカ:「今もさ、メェが表に出てこないからどうしたものかと思って見に来たんだけど‥‥…」
    ユーカ:「……ああ、成程」
    ユーカ:「失敗したんだね」
    ユーカ:「”第一隔都”は」
    篠内カエデ:「…………ふうん」
    篠内カエデ:元より一度は利用された側だ。素っ気ない言葉に、期待を込めるほど馬鹿なつもりではないけれど。
    篠内カエデ:「じゃあ」
    篠内カエデ:「今からはどうする?」
    篠内カエデ:「そいつを殺したわたしたちのことも見守ってくれるわけ?」
    篠内カエデ:──そうでないよりは、そうであった方がいいとも思っている。
    ユーカ:「………」
    ユーカ:「残念ながら」
    ユーカ:ジャージの袖からワイヤーが垂れる
    ”朱厭”:「……………‥」少し、思案するようにして
    ”朱厭”:「─────ガキ」カエデに呼びかける
    篠内カエデ:「ガキじゃない。なに」
    ”朱厭”:「反転して、そのまま真っ直ぐ、その竜に先導させて進め」
    篠内カエデ:「……いいけど。いいの?」
    ”朱厭”:歯を見せて嗤う「こっちの方が嫌がらせになりそうや」
    篠内カエデ:「あっそ」
    ”朱厭”:「自分らが逃げれば俺の勝ち、自分らが途中で死んでも…まあ、俺の勝ち」
    ”朱厭”:「精々頑張って俺を勝たせぇ」
    篠内カエデ:「ムカつく。でも分かった」
    ”朱厭”:「‥‥………おい」
    篠内カエデ:「散々斬られた分は、あんたを勝たせた後に取り返すから」
    ”朱厭”:「”かわいそう”か?今の俺は」
    篠内カエデ:「何それ。いちいち気にしてたの?」
    篠内カエデ:「そのみみっちい根性がかわいそうだよ」
    ”朱厭”:「リップサービスも知らんのかこのガキは‥‥!」
    篠内カエデ:「……ふん」
    篠内カエデ:「まあ、ほかのところはそうでもなくなったんじゃない」
    ”朱厭”:「…………」
    ”朱厭”:「なんや、こんなもんか。褒められる言うんも」
    ”朱厭”:「なんや思ったよりも嬉しないなぁ」
    ”朱厭”:「まあ、ええけど」
    篠内カエデ:「……」
    ”朱厭”:「……やる事終わったら」
    ”朱厭”:「次は、自分らの首取り行くさかい」
    ”朱厭”:「ちゃあんとしっかり洗っといてな」
    篠内カエデ:「は。せいぜい頑張ってよね」
    篠内カエデ:まったく笑顔を見せずに鼻で笑って。
    篠内カエデ:「──転んだら置いてくから」
    篠内カエデ:「こっち!!」
    篠内カエデ:出し抜けに声を上げ、竜を駆って反転する。
    火之江 荊:「呵呵。まァ──次に落ちるのは、”朱厭”。アンタの首だけど」
    火之江 荊:小さく哂う。それでいい。だから、続くのはこの言葉だけ、
    火之江 荊:「──『また』な」 榛色の裾が、翻る。
    真庭丹とうか:「……当分会えなさそうだし」
    真庭丹とうか:「なぁなぁになるのは嫌だから宣言しておくけれど」
    真庭丹とうか:「"貴方の復讐に付き合う"という依頼は、これにて契約満了ということで」
    真庭丹とうか:「今後とも、ごひいきに」無表情のまま告げて、黒いスカートを翻す。
    ハン・シェンイン:「…………」
    ハン・シェンイン:「…‥…お前は、私が殺す。それだけだ」
    ハン・シェンイン:鎧門を担いだまま、振り返る事も無くその場を立ち去る
    GM:‥‥………‥‥
    GM:黒い竜が先頭を駆け、数分が過ぎた頃
    GM:大気の振動と共に、君達の目の前に巨大な黒い孔が現れる
    ???:「‥‥…ん?あ?マジで来たの?」
    ???:「いや、ここに居る俺も俺だけど…つーかこんなしょうもねぇ賭けに勝っても嬉しくねぇっての…!」
    ???:ローブで姿を隠した男が、孔の中から君達に向け手を振る
    ???:「おい!!何かあの野郎居ねぇのが気になるけどさっさとこっち来やがれ!」
    篠内カエデ:「そのつもりだから退けろっての! 轢くよ!」
    篠内カエデ:一切スピードを緩めずに竜を走らせる。
    アルメリア:砂を蹴立てて地を揺らしながら突進する。
    ???:「あっぶねぇ!!少しぐらい減速しろっての!」
    真庭丹とうか:「……ああ、こっちが想定されていた門なのね」
    真庭丹とうか:アルメリアの後を追うように、紙飛行機に乗って黒い孔の中へ。
    火之江 荊:「ようやく辛気臭ェ場所からおさらばだな、ッと」
    火之江 荊:一瞬、頭を過った狐のような顔の男を、脳裏から振り払うように。
    火之江 荊:軽快な動作で、孔に飛び込む
    沢渡 新助:「‥‥……おや?」
    菅原 武政:「何を」
    ヒスイ:「やっとるんじゃ?お前…‥‥」
    ???:「あーはいはいうっせぇな、ギャンブルだよ、ギャンブル」
    ???:「”俺はお前が来る方に賭ける” ”ほんなら俺もアンタが来る方に賭けるわ”」
    ???:「成立してねぇ事についさっき気付いたんだよ……あの野郎俺騙しやがって…‥」
    ???:「……」門の外を見て
    ???:「…もう誰も居ねぇんだな!閉めるぞ!」
    ???:「………チッ」
    ???:「てめぇとはもう二度と話さねぇからな!!!」
    GM:───その場に居ない誰かへの言葉を吐き捨てて
    GM:フッ と、渦を巻くように、虚空に空いた孔は閉じられた




    GM:────篠内、火之江、真庭丹達の前に門が現れる、少し前
    ユーカ:「───で」
    ユーカ:「君が今そちら側に立っているのは」
    ユーカ:「全部、君の意志って事でいいのかい」
    ”朱厭”:「せや」
    ユーカ:「ふぅん……まあ、決意を新たに一歩を踏み出した、なんてのは、私としては嬉しい限りだけどさ」
    ユーカ:「………‥……最後の忠告だ、リァオ」
    ユーカ:「黙って退いてくれ」
    ”朱厭”:「‥‥……」
    ユーカ:「君を殺すのは、どうにも惜しい」
    ”朱厭”:「………姐さんなぁ」
    ”朱厭”:「嘗め過ぎやで、俺の事」
    ”朱厭”:「何で俺が殺される前提で話進んでんねん」
    ”朱厭”:「自分の身の安全心配せぇや、ババァ」
    ユーカ:「…………君も」
    ユーカ:「戦いの中での死は、名誉ある死だと思っているのか」
    ユーカ:パチン、パチン、とワイヤーに短剣と手斧を接続する
    ユーカ:「………」
    ユーカ:”ヴァルハラへと至る為に”
    ユーカ:”このまま政府の言う事に従えってのか!”
    ユーカ:”戦争で武勲を立てれば、金が入る。そしたら君と……”
    ユーカ:「下らない」
    ユーカ:「要らないんだよ。そんな自己満足」
    ユーカ:「ただ、平凡に、ただ、ただ、天寿を全うする」
    ユーカ:「それが…一番良いに決まっている」
    ”朱厭”:「‥‥…ハッ!んなもん知るかい」
    ”朱厭”:「何で今まで散々我慢して、ここでも我慢せなアカンねん。アホらしい」
    ”朱厭”:すぅ、と息を吸って
    ”朱厭”:「……俺は”南港志門会”のリァオ!!」
    リァオ:「先だってお前らに殺られた、モズヤのアニキの無念を晴らす為!!」
    リァオ:「お前らが死ぬか、俺が死ぬまで、その脚引っ張り続けたることに決めたみみっちい男や!!!よう覚えとけ!!!」
    GM:その声と同時に、大気が振動する
    GM:門の出現の合図だ
    リァオ:「───はは、はははははは!!!」
    リァオ:「なんやアイツ、ほんまに来よったんか!イカレ思うてたけどまさかここまでとは思わへんかったわ!!」
    ユーカ:「………リァオ、まさか渡したのか、”接頭片”を」
    リァオ:「ああ────」両手を広げて「渡してもうたわ、何や、そないに大事なもんやったんか?」
    ユーカ:「……………いや、いいさ。君の主張が本当なら、当然そうするだろう」
    ユーカ:「どうやら、君のせいで随分と良くない状況に傾いているらしい。早く帰って天影に報告させてもらうよ」
    リァオ:「ははぁ、ええ事聞いたわ」
    リァオ:「ほんなら、一週間ぐらい釘付けにしたろかな」
    ユーカ:「そんな死にかけの身体で強がるものじゃないだろうに」
    リァオ:「言うとけ言うとけ」
    リァオ:両刃の剣を構える
    リァオ:「腰いわさんように祈っとけやババアァァァァァァ!!!!!!」
    ユーカ:短剣と手斧を握り
    ユーカ:「─────リァオ」
    ユーカ:「残念だ」
    GM:ガ  ギ ィン
    GM:金属と金属の衝突音が、砂海に響き渡る

     隔都前
     裏N市 茫漠砂海
     12月15日



    【転章】


     12月12日
     N市 第十二地区
     鹿島四方幡

    GM:───スティーモファミリー襲撃事件より、少し後。
    GM:喧騒から離れた先の路地裏で、二人の男が向かい合っていた。
    鬼怒川 疾風:「────で?」
    鬼怒川 疾風:一人は、目元を隠すほどに前髪を伸ばした、浮浪者のようなみずぼらしい恰好をした男。
    鬼怒川 疾風:名は、鬼怒川疾風。
    鬼怒川 疾風:ここ、鹿島四方幡において最強と目される男である。
    鬼怒川 疾風:「わざわざ携帯使って呼び出しといて、何もありませんって事はねぇんだろ。何だ、告白でもすんのか?」
    鬼怒川 疾風:「もしそうなら…死んで詫びてもらう事になるが」
    鬼怒川 疾風:喋りながら、バットケースから呪符に包まれた棍棒を引き抜いて
    鬼怒川 疾風:「………まあ、墓前酒供えるならそろそろかなって思ってた所だからよ。ここで潔く散ってくれや。」
    ”朱厭”:「───待てや」
    ”朱厭”:対面の、狐顔の男が口を開く。
    ”朱厭”:「誰も闘り合うなんか言うてへんやろ」
    鬼怒川 疾風:「ああ?」
    ”朱厭”:「…………一つ、聞きたい事がある。」
    鬼怒川 疾風:「………」警戒は解かない
    ”朱厭”:「”好きなもんの為”やったか。アンタの…生きる理由。」
    ”朱厭”:「───意味が分からん」
    ”朱厭”:「アンタも、あのちっさいガキも、不良のお嬢ちゃんも」
    ”朱厭”:「いつまで…どこまで…何で」
    ”朱厭”:───”お前は そいつに”
    ”朱厭”:「折れへんねん。」
    鬼怒川 疾風:「…………」
    鬼怒川 疾風:「一つ勘違いをしてるようだから、教えてやるよ。」
    鬼怒川 疾風:「折れない人間なんて、この世界には居ない。居たとしたらそいつは…とんでもない化け物だ。」
    鬼怒川 疾風:「お前が今何を考えてんのかなんて、知ったこっちゃねぇけど」
    鬼怒川 疾風:「俺達とお前に差があるとすれば」
    鬼怒川 疾風:「折れたもんを鍛え直せるかどうか。それだけだ、リァオ君。」
    鬼怒川 疾風:「自分がやりたい事を知ってるから、やりたい事が出来る。一度折れようとも、再び立ち上がれる。」
    ”朱厭”:────腹立つ
    鬼怒川 疾風:「お前はどうなんだよ」
    ”朱厭”:腹立つ 腹立つ 腹立つ
    ”朱厭”:「俺は」
    ”朱厭”:「…………死にたく、ないだけや。」
    ”朱厭”:そう言うと、鬼怒川に背を向けて歩き出そうと───
    ”朱厭”:「────」
    ”朱厭”:「───鬼怒川サン」ふと、立ち止まる。
    ”朱厭”:「一つ、ゲームでもせぇへんか。」
    ”朱厭”:そう言うと、ペンダントのようなものを鬼怒川へと放り投げる。
    鬼怒川 疾風:「何だよ急に………っと」それを受け取る。
    ”朱厭”:「それ、”接頭片”言うてな。簡単に言えば…”賢者の石”の欠片や。」
    ”朱厭”:……”門”を維持するのに必要な外付けバッテリーみたいなもんや…言うのまで、こいつに説明する必要は無い。正直な話、”カトス”一人が持っとけば、俺が持っとってもしゃあないしな。
    鬼怒川 疾風:「………俺に何をさせたい。」
    ”朱厭”:「別に何も。アンタはそれ持って、”門”の中に立っとってくれればええ。」
    ”朱厭”:「俺は、アンタが言いつけ守ってちゃんと待っとる方に賭けるわ。」
    ”朱厭”:「────俺がホンマに来るか、来んか。」
    ”朱厭”:「アンタは、どっちに賭ける。」
    鬼怒川 疾風:「色々と聞きてぇことはあるが、賭けとあっちゃ黙ってられねぇ。」
    鬼怒川 疾風:「なら、俺は」
    鬼怒川 疾風:「お前が来る方に、賭ける。」
    ”朱厭”:「………………」
    ”朱厭”:「渡すんは金でえ」
    鬼怒川 疾風:「無論。いや~しかし参ったな。明日からデケぇレースがあんだよ…そこでボロ勝ちする予定だからサ…当然、お前は用済みになっちまうな。」
    ”朱厭”:(何や知らんけど腹立つから服剥かれればええのに……)
    ”朱厭”:「…………明日の昼過ぎ、場所は丁度ここ。ちゃんと来ることが参加条件や。」
    ”朱厭”:「後の事はその時に説明する。ほんならな。」
    ”朱厭”:再び、歩きだす。
    ”朱厭”:(───まあ、何にせよ。これで邪魔なんが一人消える。)
    ”朱厭”:(居らんなら居らんで、裏で勝手に野垂れ死んでくれれば、ありがたい話なんやけどな…)
    ”朱厭”:(………)
    ”朱厭”:(気紛れ、や。これも。)
    ”朱厭”:(もし、”そう”なるとしたら……俺の頭がイカレてもうた時ぐらいやろなぁ)
    ”朱厭”:(……アホくさ)
    ”朱厭”:(あって堪るかい、そんな事。)



    『天籟魔訶─後篇─別有天地非人間』